君は戦略を立てることができるか 視点と考え方を実感する4時間

音部大輔(著者)

• 販売会社／発売会社: 宣伝会議
• 発売年月日: 2024/12/19
• JAN: 9784883356140

商品レビュー

2025/11/08

戦略を「目的」「資源」で定義し、戦略を立てる基本的なステップを解説した本。シンプルだけど大事なポイントが押さえられていて、実用性が高い。
「目的」によって必要な資源が変わるし、「資源」によって戦い方 (=戦略) が変わるので、言われてみれば当たり前なのかもしれないが、案外とそこが抜けていることが多いのではないか。

2025/10/26

24戦略が必要な理由。達成すべき目的があり、資源は有限だから。不確実な状況で成功の可能性を高めることができる。
26戦略とは、目的、達成のための資源利用の指針
31戦略を変更する必要があるのは、社内外の変化が目的と資源に影響与える場合に限る。
31競合の動向を過度に注視する企業が多いので要注意。競合の変化に、ただ追随するだけでは、競合対策のつもりが単なる模倣に終わってしまうことになりかねない。同化が進む。
36消費者理解を深め、インサイトを効果的に活用、部門を超えた全社、一丸となって取り組み、取引先などバリューチェーン、全体での連携、失敗を乗り越えて粘り強く取り組続けること
41戦略策定プロセス。目的を明示（達成したい状況のこと）、目的を再解釈、資源を探索、資源、郵政を確立、文章に書く、組織に展開
44人によって理解が異なる文章はポエム。
48帰納法と演算法の違い
60ブランドを定義する際に最重要なのは対象となるターゲット消費者と、提供するベネフィットの2つ
69戦略がまだない段階では、特定の様子を強みや、弱みと判断できかねるので、swot分析ができないはず。
72「私たちがその山に登頂できたと言う事は、どのルートだったのか」など、目的を達成した未来の要素を詳細に創造するアプローチは思考力を引き出す有効な手段
92資源とは、ヒトモノカネ情報。内的資源（人、製品、予算、時間、知識経験　and ブランド力、広告セサクなど）外部資源（広告会社、メディア、取引先、コラボレーション相手　and 影響力のあるプロ、ロイヤルユーザーやファン、競合の活動など）
134安定して勝利するためには、目的に対して投下可能な資源量が優勢であること
125 内部資源の把握と活用。既存資源の再評価も必要／外部資源の活用。競合のtvcmに合わせたSEO対策など。競合との同調も資源として生かすことで、市場全体の成長を流すことができる場合もある。
151「定石通りに目的が達成された状態とは？」と問うのではなく「この固有資源が最大限に行かされた状態とは？」と問い直すのもあり。
247知識流通の仕組みづくりはCMOの最も重要な仕事の一つ
257活動ではなく目的を、現象ではなく仕組みを見据える

2025/10/21

戦略は目的達成のための資源利用の指針、
優秀な人は、資源運用効率の高い人、
というように的確かつわかりやすい定義の元、具体にも落としながら説明し、さらに実践できるようにフレームワーク化してワークに落とし込んでくれているため、非常にわかりやすいし、日常的に習慣化して考えやすいと感じた。
音部さんの講演を聞く前に、考え方をさらい読みしておきたいという思いで読んだが、手元に置いて2周3周と読んで、自分の考え方として染み込ませたい。