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ミスター・チームリーダー
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2024/11/20 |
| JAN | 9784103558811 |

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商品レビュー
3.6
67件のお客様レビュー
係長としてリース屋で働く傍ら、ボディビルの大会に出場している後藤。いつもよりひとつ落とした階級で出場すると決めた後藤は、減量に苦戦する。ある日、組織に悪影響を与える人材を切り捨てると共に、減量が進むことに気づいた後藤の結末とはーーー 笑いながら楽しめた一方で、真剣にボディメイキ...
係長としてリース屋で働く傍ら、ボディビルの大会に出場している後藤。いつもよりひとつ落とした階級で出場すると決めた後藤は、減量に苦戦する。ある日、組織に悪影響を与える人材を切り捨てると共に、減量が進むことに気づいた後藤の結末とはーーー 笑いながら楽しめた一方で、真剣にボディメイキングに向き合う後藤に納得させられる部分も多くあった。 後藤は自分と他者の体型を比べ、優劣をつけるボディビルにストイックであるが故に、他者の身体がこれでもかと気になってしまう。人の身体を見て体脂肪率を推定し、太った人を体脂肪と称す。そして、デブは動きが遅い上に、動くたびにブヨヨと音を出す為、組織内で円滑に作業するための邪魔となるという。そんなルッキズムの権化のような後藤が、自らの身体のためになんでもやる姿を見せられるとそういった気持ちになってしまうのも仕方ないのかもと思わされる。 特に、作中で現れた後藤の考えである、 「身体づくりを「自分らしさ」の追求だとは思わない。(中略)ほっといたら誰だって「自分らしく」なれる」 「この世に素のままで評価される人はいない。赤の他人に認められるために、誰しも懸命に努力するのだ。人間の価値はいつにしたって「自分らしく」を超えたところにある」 これらの部分には、納得させられる。 自分らしく生きるというのが手を抜くための常套句であるという後藤にとって、ただ何もせず自らの身体に脂肪を蓄える人々のことは全く理解できないのだろう。 中間管理職という立場に立った人の立ち回りの難しさや、組織の為の行動によって左右される後藤の身体の状態を、喜劇的でいてシニカルに描かれる様はスラスラと読めて、とても心地よかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
女性のボディビルを書いた「わが友、スミス」の主人公と、男性のボディビルを書いた本書でこんなに主人公の性格が違うのか!というのが衝撃的だった。 男性ボディビルダーの主人公の他者(デブ)を見る目の辛辣なこと辛辣なこと。 脂肪=無駄なもの、というストイックな考え方が、現実の自分の会社のチームにまで及び、ついには自分の肉体にまで影響を与えていくっていうのはなかなか面白いなと思った。 最後、まぁうまく行かないという結末だろうなとは思ったけど、痩せすぎて失格、しかもそれに対しての主人公の帰結がいろんなやつを(チームに)入れよう、まではよかったけど、そしてそのあとにいらないやつは切ろうって繋がっていったのには思わず笑ってしまった。全然反省してない。というか主人公における反省というのは優秀な奴はちゃんと労わろうっていうところだけで、これは、すごいなんというか、それでいいのだろうか?と思っちゃうような物語だった。 いや、これじ石田夏穂!肉体を書かせたら右に出るものはいないって感じで大好きなんで面白かった。 男性ボディビルは女性ボディビルとは同じところもあるけど全然違うものなんだなぁと思った。 そして、この主人公は私は人間的に好きじゃねぇなって思いました笑 お前はチームリーダー失格だよ!
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筋肉系小説を書かせたら石田さんの右に出る者はいない。 主人公に言わせると太っている職場の人間たちは使えない「脂肪」的な存在。これって描き方を間違えるとすんごく嫌な奴で終わってしまうけど、主人公の真剣すぎるが故の滑稽さや可笑しみを描くことによって見事にエンタメ化していたと思う。 ...
筋肉系小説を書かせたら石田さんの右に出る者はいない。 主人公に言わせると太っている職場の人間たちは使えない「脂肪」的な存在。これって描き方を間違えるとすんごく嫌な奴で終わってしまうけど、主人公の真剣すぎるが故の滑稽さや可笑しみを描くことによって見事にエンタメ化していたと思う。 どういうラストになるのか読めなくてどんどんページをめくった。
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