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香君(4) 遥かな道 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2024/12/04 |
| JAN | 9784167923075 |

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香君(4)
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商品レビュー
4.4
63件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オリエさま、幸せになって欲しい…とずっと思いながら読んでいたので本当によかった…。 海外の蝗害のニュースを見たことがあったから、あっこれは…とうっすら思いながら読み進めていた。 何のために存在するか分からない規則がより現実的な損得勘定の前に徐々に失われてしまうのも仕方のないことだと思うし、被害を直接目にしていない人をいくら説得したところで分かりました稲を焼きましょう、とはならないのも当然だよなとは思いつつ、災厄を予期していても、やがてそれが現実になっても対応が後手後手になってしまうのがとても歯痒かった。 しかしああなる前にアイシャたちに他に何ができたか?と考えると、何もない…というか既にできる限りのことはしていたので、やっぱり防ぎようはなかっただろうな…。 終盤、アイシャは神郷に向かうのだろうかと思っていたので、彼女が天炉のバッタの行方を追うという選択をしたとき、そっちに行くんだ?と意外に思った。 けれど、オリエたちと出会い心を通わせ協力してきた日々があったからこそ、異郷ではなくこちら側の世界で生きる人として現実的な道を選べたんだろうな、と納得はできた。 表立って力を振りかざすようなことを好まない性質のアイシャが覚悟を決めて香君として力を示すシーンはすごく格好良かったし、それでも自分は神ではない、ただ香りの声を伝えることができるだけだとして、一人の人間であり続けたのが彼女らしくてとても良かった。やっぱりオリエとアイシャは似ている。 全体的なストーリーの作りとして、この状況下ではそうするしかないよな、そちらが最善だよな…という一本道を歩かされているような感覚があって、アイシャの自由な意思で選択ができた場面ってほとんど無いんじゃないか?という感じがする。だからヒシャの来た方へと遡るか彼らを追いかけるかの選択が、アイシャが自分の意思で選びとった数少ない分岐点として強く印象に残ったのかもしれない。 マシュウとオリエは幸せになったけれどアイシャはどんな人生を歩むんだろうか。 女性にのみ強く遺伝する稀有な能力となれば、カシュガ家あたりの誰かと番い娘を産むよう強いられることにならないのかな…それはそれで誰にも理解されない孤独から解放されるのかもしれないが…幸せでいて欲しい…。 話の流れで十分察することができる部分についても念を押すように登場人物に語らせているシーンが結構あって若干冗長に思えたけど、幅広い年齢の読者がいるだろうことを考えれば妥当かなと思うし、幅広い年齢層に読まれて欲しいなと思った。
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やっぱり王の物語って面白いよな~ アイシャは香君として生きる星のもとに生まれてきて、そこにはやはり王の気質が備わっている必然性がある。食糧問題と政治、信仰心により生まれる人々の暮らしぶりと命のうねりみたいなものを感じられた。著者あとがきにもあったけど、この世界は知らないものがあま...
やっぱり王の物語って面白いよな~ アイシャは香君として生きる星のもとに生まれてきて、そこにはやはり王の気質が備わっている必然性がある。食糧問題と政治、信仰心により生まれる人々の暮らしぶりと命のうねりみたいなものを感じられた。著者あとがきにもあったけど、この世界は知らないものがあまりにも多く、植物も昆虫も人も全てが命の連鎖の中に繋がっていること。それを無視しては生きていけないこと。今の時代だからこそ刺さるものがあった。ハガレンでも言ってた「一は全 全は一」を思い出す。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一度は静まったはずの天炉のバッタ。 けれど物語は、まるで風が巻き戻るように、 再び羽音が空を覆うところから始まりました。 この巻があるということは、きっとまだ世界には揺らぎが残っている―― そんな予感を胸の奥で鳴らしながら、私はページを開きました。 バッタたちは、生き抜くために、より大きく、より強く変わっていた。 その変化を知ったアイシャは、御前会議で 「国中のオアレ稲を焼くべきだ」と進言します。 それを実行できるのは、皇帝か香君の言葉だけ。 オリエとマシュウは策をめぐらせ、 香君としての言葉が民に届く場を用意しようとします。 しかしその思いを察したイール・カシュガは、 オリエに毒を盛るという残酷な手を選びました。 満身創痍の体で、それでもオリエは香君として、 国の民が自ら選び取るための場をつくろうとします。 けれど、その道半ばで倒れてしまう――。 オリエの意志を継いだアイシャは、 香りで見通す力を示しながら、 香君としての言葉を人々の心へ送り届けます。 はじめは拒んでいた民も、やがてその香りで見通す力を目の前にし、 “決断には、自分たちが向き合わなければならないものがある” と気づいていく。 そして、皇帝オードセンは覚悟を定め、 オアレ稲の焼却が行われました。 天炉のバッタの脅威は、再び燃え尽きてゆきます。 ――物語の中で、私の心に深く残ったのは、 オリエがアイシャに告げたこの言葉でした。 「生き物はどんな存在に生まれるのか選ぶことはできない。 望む力を持って生まれてくるわけでもない。 それでも、それぞれが己の持つ力を活かし、 あるときは他者を助け、あるときは他者を害して生きていく。」 香君の力を持たず、けれど香君として生きてきたオリエだからこそ、 この言葉には静かな重みが宿っているように感じます。 苦しみを知り、役割の痛みを知り、 それでも前に進もうとしてきた人の声。 私は、自分のことを「平均的な人間」と思っています。 特別に秀でたものがあるわけではなく、 時に誰かを傷つけてしまう自分に 胸がきゅっとなることもあります。 でも――オリエの言葉は、 そんな自分をそっと包み込むように感じられました。 「それでも、生き物は生きていくのだ」と。 ありのままの力で、ありのままの役割を担いながら。 この物語を閉じたあと、 私の胸には小さな灯のような願いが残りました。 自分の持つ力を、静かに活かしていきたい。 与えられた役割を、自分なりに全うしていきたい。 そう思わせてくれる一冊でした。
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