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香君(4) の商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

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2024/12/29

読み終えて 読後感はとても穏やかな気持ちでした。 アイシャとオリエの絆に、、、 アイシャの露台での思いと言葉に、、 支えてくれた人達の眼差しに、、、 物語に入って私も深いところで感じているのに アイシャの気持ちは 同じようには理解できない さみしさを感じながらの時間でした。 ...

読み終えて 読後感はとても穏やかな気持ちでした。 アイシャとオリエの絆に、、、 アイシャの露台での思いと言葉に、、 支えてくれた人達の眼差しに、、、 物語に入って私も深いところで感じているのに アイシャの気持ちは 同じようには理解できない さみしさを感じながらの時間でした。 それでも この物語を読むことが出来た 出会えた  嬉しさは凄くあります。 アイシャが 孤独である事が、見せてくれる道を 命ある限り歩んでいく決意に 凄く感動しました、 そして 物語の最後の4行の場面、、。 孤独だけど 支えてくれる人が沢山いますよ! アイシャは大丈夫ですね!

Posted byブクログ

2024/12/29

3巻読み終わった時はあと1巻で収まるのか?と思ったら、その状態が4巻の3分の2くらいまで続いていた。 香君になるきっかけは思いがけないものだったけど、新たな虫対策のため、そして人類が生き延びるためにどういう選択をするのか、そこに至るまでの葛藤がギリギリまで緻密に書かれていたから...

3巻読み終わった時はあと1巻で収まるのか?と思ったら、その状態が4巻の3分の2くらいまで続いていた。 香君になるきっかけは思いがけないものだったけど、新たな虫対策のため、そして人類が生き延びるためにどういう選択をするのか、そこに至るまでの葛藤がギリギリまで緻密に書かれていたから、きっかけ自体はもはやそこまで重要じゃなかったのかなと、余韻に浸っている時に思い至った。 もう本当に壮大なスケールで、大事なことは「目に見えないものに支えられて生きていることを実感する」ことだと教えられ、そして自然の強靭さを見せつけられた。 人間はある意味自然界で1番力を持っているかもしれないけれど、想定外のことが起これば、自分より大きなものに縋りたくなるし、何かのせいにしたくなる。その時に改めて自然の強靭さを感じるんじゃないかな。 虫にも多様性が必要だし、植物にも多様性が必要。そして人間にも。生きとし生けるものが共存し、バランスを取り合って(時にバランスを崩して立ち直る過程も含める)成り立っている世界ってすごい! そして偉大な自然の力の前に、ただ"諦める人間"じゃなくて、"叡智を結集して乗り越える人間"であることが書かれているところも好き。 と同時に、過去に決定した規律を、現在あるいは未来にどれだけ変えていっていいのか、というのは超微妙な問題であるなと感じた。 兎にも角にも、上橋さんの作品はあとがき読めばわかるけど、とても研究されて書かれていて、物語だけど勉強になるな。 次の作品はいつかな〜?気長に待とう。

Posted byブクログ

2024/12/24

アイシャがオリエの代わりを立派に務め、厄災は終息。ハッピーエンドだけど、香りゆえに孤独な世界に香君としていかなければならないこと、そう生きていこうと決意することが出来て良かった。 他の人とは違う事は誰にもあるし、わかってもらえない孤独感もあると思う。アイシャのように決意して頑張れ...

アイシャがオリエの代わりを立派に務め、厄災は終息。ハッピーエンドだけど、香りゆえに孤独な世界に香君としていかなければならないこと、そう生きていこうと決意することが出来て良かった。 他の人とは違う事は誰にもあるし、わかってもらえない孤独感もあると思う。アイシャのように決意して頑張れるようになりたいですね。

Posted byブクログ

2024/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズが完結した。 アイシャがアイシャらしさを捨てずに香君になり、オリエとマシュウが無事結婚できて何事もよかった!という感じ。 ただ、アイシャの弟と、じいやは元気に暮らしてるのかなというのがすごく気になった。 皇帝とイール・カシュガのその後もスピンオフ的なのが少しあると嬉しい。 全体的にオアレ稲という主食が、土地や人にとってリスクの大きすぎるもので、恩恵を受けながらも振り回される人々というストーリーだったと思う。 印象としては、植物とバッタがたくさん出てきたお話だった。 思ったより感動とか心揺さぶられる感じはなかった。世界観のあるファンタジーにしては、盛り上がりに欠ける気がした。藩王や貴族、王の前で香君をやり切ろうとしたオリエさんは素敵だったけど、崩れ落ちた時にマシュウは何をしていたんだろうとか、気になった。 結局オアレマヅラがなんなのか、どういうところなのか、靄につつまれたままだった。 最後の義父や祖父や母の部分もザッと読んだ感じイマイチ分かりづらい感じがした。

Posted byブクログ

2024/12/21

アイシャがどのように香君になっていくのか楽しみに読み進めた巻であった それなりにドラマティックではあったが、ならざるをえなくてなったのは私的には少し残念 いや、むしろ絶好のチャンスだったのか (私がもっと長く読んでいたかっただけかも) 物語の終わりには、いつももっと続いてほしい...

アイシャがどのように香君になっていくのか楽しみに読み進めた巻であった それなりにドラマティックではあったが、ならざるをえなくてなったのは私的には少し残念 いや、むしろ絶好のチャンスだったのか (私がもっと長く読んでいたかっただけかも) 物語の終わりには、いつももっと続いてほしいと思うのは、それが素晴らしい作品だからなのでしょうね この巻で考えさせられた言葉 「初代の香君も、その道を探し、特殊な肥料を作り出して、この地の穀類との共存を可能にした。 ーしかし、その頃と今とでは、国の大きさも、何もかもが大きく変わっています。オアレ稲との共存の形もまた、変わるざるを得ない。」 ラストにユーマがアイシャに向けて言った言葉であるが、現代社会というか人間社会と同じだなと思った ものすごいスピードで様々なことが常に変化していく今の世の中。そういった諸々に対応していく能力を身に付けていないと、生き残ることが難しい世の中になっているんだなあとつくづく思う そうはいっても自分には自分のペースで生きていくしかないけどね

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2024/12/19

▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00556657

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2024/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2人の香君がかっこよかった。アイシャがオリエを引き継いで、これまでずっと隠してきた能力を使って皇帝や貴族たちを導く姿に感動。この話に出てくる香使や虫害ノ長などそれぞれの専門分野で活躍する人たちが魅力的でした。

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2024/12/17

☆4.5 第4巻(完結) 文庫本では4冊に及ぶ長編でしたが、遂に完結! 読み終えるのがもったいないくらい素晴らしい壮大な物語で、本当に素晴らしい作品でした! 作品の描写がとても綺麗で丁寧なので、アイシャやオリエをはじめとした登場人物が実際に動いている様子が頭の中に浮かんできて...

☆4.5 第4巻(完結) 文庫本では4冊に及ぶ長編でしたが、遂に完結! 読み終えるのがもったいないくらい素晴らしい壮大な物語で、本当に素晴らしい作品でした! 作品の描写がとても綺麗で丁寧なので、アイシャやオリエをはじめとした登場人物が実際に動いている様子が頭の中に浮かんできて、まるで映画や舞台を観ているような感覚で読ませて頂きました❁⃘*.゚ 普段あまりファンタジーは読まないのですが、上橋菜穂子さんの他の作品も気になるので、是非とも読んでみたいと思います(*´˘`*)

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2024/12/15

オリエが無事で、ハッピーエンドで良かった。 アイシャがとうとう香君に! アイシャらしく、活発な香君。やっぱりナウシカとかぶる。

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2024/12/22

読みおわって、いろいろ、なるほどでした。 なぜ香、匂いなのか、ずっと何か不思議だったのですが、後書きを読んでようやく、納得しました。 コロナ禍で、ずっとマスクしていた後に、マスクのいらない生活に戻ったとき、あらためて周囲の匂いに気がついたというのです。 見る、聞く、ということ...

読みおわって、いろいろ、なるほどでした。 なぜ香、匂いなのか、ずっと何か不思議だったのですが、後書きを読んでようやく、納得しました。 コロナ禍で、ずっとマスクしていた後に、マスクのいらない生活に戻ったとき、あらためて周囲の匂いに気がついたというのです。 見る、聞く、ということは取り上げられることも多く、見えないや聞こえないは、障害としての認定もあります。 対して臭覚は、好みがあるということくらいで、普段あまり考えません。 コロナの影響で匂いを感じなくなったという後遺症のある方も、そういえばありました。 今現在も、いらっしゃるのかもしれませんね。 匂いがわからないというのは、なってみないとその不自由さ、不安定さがわかりません。 この物語は、特別に人より匂いを強く感じるというアイシャが主人公です。 匂い、香りによって、世界が観えるというのは、どんな感じでしょう。 他の人の怒りや焦りまでもを感じとってしまうというのは、便利なようでいて、怖いことでもあると思います。 ましてや、そんなコトができるのはアイシャひとり。 アイシャは、オアレ稲の生産で生活が豊かになったことで、人々がオアレ稲に依存し過ぎて崩してしまったバランスを、なんとか良いところに戻そうとするのです。 そのために、自らの香りで世界を感じる力を使っていこうと、香君として生きていくことを選ぶのです。 人々は、オアレ稲が未知のバッタを呼びよせてしまう事に気づいても、まだ世界の向こう側のことだと、オアレ稲を焼くという対処ができない。 何を考えているんだろう、自分たちのところにも被害が及ぶのは目に見えているのに、と、読んでいてもハガミしたいような思いを感じます。 話し合いの場で、アイシャの説得に耳をかさない貴族や、優柔不断とも思える王の態度。 でも、現実の世界でも、同じ。。 環境問題でも、やらなければいけないことはわかっているはずなのに、各国の思惑で足並みをそろえるコトができない。 まず自分、家族、自分の村、地域、さらには自国が優先となるのは、ある程度仕方がないとわかっていても、こうやって突きつけられると、やりきれない思いがします。 作者の上橋菜穂子さんは、世界があまりに広大で、自分には見えていないものが多すぎることに、子どものころから気がついていたそうです。 自分が知らなかったコト、動物や植物、昆虫や気象、それらの細い糸のようなつながり、お互いに影響しあうコト、などなど、知れば知るほどワクワクします。 上橋さんのワクワクを引き出した本が、巻末に紹介されていました。 気になる題名の本が、たくさんありました。 上橋さんが、コレらの本から多くの興味、関心を掴みだして、文章として練りあげたものが、この物語なのだと思います。

Posted byブクログ