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ぼっちのままで居場所を見つける 孤独許容社会へ ちくまプリマー新書470
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ぼっちのままで居場所を見つける 孤独許容社会へ ちくまプリマー新書470

河野真太郎(著者)

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ぼっちのままで居場所を見つける 孤独許容社会へ ちくまプリマー新書470

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2024/10/07
JAN 9784480684981

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2026/05/24

ぼっちのままで居場所を見つける 孤独許容社会へ 読了。孤独を「ワンリネス(単に一人でいること)」「アイソレーション(社会的孤立)」「ロンリネス(否定的孤独)」「ソリチュード(肯定的孤独)」に分けて論じており、「孤独=悪」という単純な話ではない点が印象的だった。アナ雪のエルサを例に...

ぼっちのままで居場所を見つける 孤独許容社会へ 読了。孤独を「ワンリネス(単に一人でいること)」「アイソレーション(社会的孤立)」「ロンリネス(否定的孤独)」「ソリチュード(肯定的孤独)」に分けて論じており、「孤独=悪」という単純な話ではない点が印象的だった。アナ雪のエルサを例にしながら、孤独を単なる心の問題ではなく、社会構造や制度の問題として捉えていく視点が面白い。エルサの孤立も「受け入れられたから解決した」という循環論法になっており、王政という制度そのものが彼女を苦しめている可能性があるという指摘にはなるほどと思った。 18〜19世紀頃までは「ロンリネス」という概念は一般的ではなく、「ソリチュード」が主流だったという歴史的変化も興味深い。ロビンソン・クルーソー のような「一人でも成立する個人」は、かつては理想像だった。しかし現代では市場や他者評価に依存しながら「自立した個人」を演じており、本当にそれはソリチュードなのかという問題提起がされる。資本主義は孤独を生み出しながら、その解消手段も市場化しているという指摘は、SNSや自己啓発文化とも重なって見えた。 ジェイン・エア を通じて描かれる「ソウルメイトによる孤独の解消」も、単なるシンデレラストーリーではなく、経済的・精神的自立を前提にした対等な関係として描かれているのが特徴的だった。「一人でも生きていける」状態だからこそ、他者と健全な関係を結べるという視点は重要だと思う。 葬送のフリーレン を題材にした章では、人間の有限性と死について論じられていた。長寿のエルフであるフリーレンにとって、人間の死はあまりに短く、喪失の意味を理解できない。この感覚を現代人にも重ね、医療や制度の発展によって死が遠ざけられ、共同体も弱まった結果、喪失を一人で抱え込む時代になっているという指摘は印象深かった。 また、「田舎のソリチュード/都会のロンリネス」という対比も面白い。ヘンリー・デイヴィッド・ソロー の「孤独ほど付き合いやすい友達に出会ったためしがない」「人混みの中にいる時の方が孤独」という言葉は、SNS時代の感覚とも重なる。常時人と接続されていても、本当に経験が共有された実感は得られず、むしろ「存在の承認の手応え」が得られないことがロンリネスにつながっているのではないかと感じた。 最後に印象に残ったのは、自分ひとりの部屋 の「自分一人の部屋」と「年収500ポンド」の話。ソリチュードは単なる精神論ではなく、邪魔されない空間と、生活不安からある程度自由でいられる経済的基盤の両方が必要だという指摘は非常に現実的だった。孤独を肯定的なものに変えるには、「孤独を楽しむ力」だけでなく、それを支える社会的・物質的条件が必要なのだと感じた。

Posted by ブクログ

2026/02/11

専修大学で英文学専攻の教授による、孤独論。英文学を中心に人が孤独をどうとらえ、克服しようとしてきたのかを説く。 本を読んで、ロンリネスの解消方法について考えさせられた。自分としては、ロンリネスの解消には自分を知ることが必要なのではないかと思う。 世間の人が「あの人は孤独だ」と...

専修大学で英文学専攻の教授による、孤独論。英文学を中心に人が孤独をどうとらえ、克服しようとしてきたのかを説く。 本を読んで、ロンリネスの解消方法について考えさせられた。自分としては、ロンリネスの解消には自分を知ることが必要なのではないかと思う。 世間の人が「あの人は孤独だ」と哀れみの目を向けていても、本人がそう感じていないのでなければその人はロンリネスではないと思う。貧困や死別といった、避けられない社会的な状況からくる孤独には効かないかもしれない。それでも、たとえば『夜と霧』に見られるように困難から意味を見出すことで解決の糸口はつかめないだろうか。そのためには自分に深く問い、自身の人生になにかを見出すことが、孤独解消の1つの解決方法かもしれない。

Posted by ブクログ

2025/12/16

孤独について文学や映画を題材に考えられている本。 孤独にも種類がある ワンリネス:単に一人であるという事実。肯定でも否定でもない アイソレーション(孤立):物質的、社会的孤立 ロンリネス:苦しみ、寂しさをもたらす否定的な孤独 ソリチュード:開放、創造性をもたらす肯定的な孤...

孤独について文学や映画を題材に考えられている本。 孤独にも種類がある ワンリネス:単に一人であるという事実。肯定でも否定でもない アイソレーション(孤立):物質的、社会的孤立 ロンリネス:苦しみ、寂しさをもたらす否定的な孤独 ソリチュード:開放、創造性をもたらす肯定的な孤独 ロンリネスしての孤独には様々な対処法がある ①自分が神と共にある、神の秩序の中にあると感じる ②ソウルメイトの発見 典型的には魂の伴侶としての結婚相手を見つけること ③死者の記憶を公共化する 現代では死で悲しむ資格のある人の範囲が狭まっている。家族葬など。個人的なものになっているが、より広い共同体に共有されたものとなれば悲嘆の困難は解消されるのでは? ④ソリチュードの道。選んで孤独になることで孤独を解消する。 自分ひとりの部屋への完全な隔離でもなく開かれた空間でのべったりとした完全な共有でもないようなほどほどの繋がりを持って経験を共有する立場。 現在は 福祉国家 から 新自由主義。 個人を守ってくれるような社会は存在しない。自由競争に負けたものは社会から排除されるような孤独が作られる社会。そのような社会ではなく孤独許容社会を作り得るものとしてベーシックインカムを著者は上げていた。 解決方法の部分がもう少し詳しく書いて欲しかったな。 個人的に良かったのは、あと書きの部分で「ライ麦でつかまえて」の内容に触れていたところ。主人公のホールデンがなりたいというのはこの社会 (ライ麦畑)から脱落する (がけから落ちる)人たちを救ういわば セーフティーネットのようなものであるという記述があり、それこそが福祉国家のビジョンを述べていると書かれていた。今まで このライ麦畑で捕まえる人になりたいという部分について 納得できなかった部分が少し 納得できた気がした。

Posted by ブクログ

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