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ぼっちのままで居場所を見つける の商品レビュー

3.6

18件のお客様レビュー

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2026/02/11

専修大学で英文学専攻の教授による、孤独論。英文学を中心に人が孤独をどうとらえ、克服しようとしてきたのかを説く。 本を読んで、ロンリネスの解消方法について考えさせられた。自分としては、ロンリネスの解消には自分を知ることが必要なのではないかと思う。 世間の人が「あの人は孤独だ」と...

専修大学で英文学専攻の教授による、孤独論。英文学を中心に人が孤独をどうとらえ、克服しようとしてきたのかを説く。 本を読んで、ロンリネスの解消方法について考えさせられた。自分としては、ロンリネスの解消には自分を知ることが必要なのではないかと思う。 世間の人が「あの人は孤独だ」と哀れみの目を向けていても、本人がそう感じていないのでなければその人はロンリネスではないと思う。貧困や死別といった、避けられない社会的な状況からくる孤独には効かないかもしれない。それでも、たとえば『夜と霧』に見られるように困難から意味を見出すことで解決の糸口はつかめないだろうか。そのためには自分に深く問い、自身の人生になにかを見出すことが、孤独解消の1つの解決方法かもしれない。

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2025/12/16

孤独について文学や映画を題材に考えられている本。 孤独にも種類がある ワンリネス:単に一人であるという事実。肯定でも否定でもない アイソレーション(孤立):物質的、社会的孤立 ロンリネス:苦しみ、寂しさをもたらす否定的な孤独 ソリチュード:開放、創造性をもたらす肯定的な孤...

孤独について文学や映画を題材に考えられている本。 孤独にも種類がある ワンリネス:単に一人であるという事実。肯定でも否定でもない アイソレーション(孤立):物質的、社会的孤立 ロンリネス:苦しみ、寂しさをもたらす否定的な孤独 ソリチュード:開放、創造性をもたらす肯定的な孤独 ロンリネスしての孤独には様々な対処法がある ①自分が神と共にある、神の秩序の中にあると感じる ②ソウルメイトの発見 典型的には魂の伴侶としての結婚相手を見つけること ③死者の記憶を公共化する 現代では死で悲しむ資格のある人の範囲が狭まっている。家族葬など。個人的なものになっているが、より広い共同体に共有されたものとなれば悲嘆の困難は解消されるのでは? ④ソリチュードの道。選んで孤独になることで孤独を解消する。 自分ひとりの部屋への完全な隔離でもなく開かれた空間でのべったりとした完全な共有でもないようなほどほどの繋がりを持って経験を共有する立場。 現在は 福祉国家 から 新自由主義。 個人を守ってくれるような社会は存在しない。自由競争に負けたものは社会から排除されるような孤独が作られる社会。そのような社会ではなく孤独許容社会を作り得るものとしてベーシックインカムを著者は上げていた。 解決方法の部分がもう少し詳しく書いて欲しかったな。 個人的に良かったのは、あと書きの部分で「ライ麦でつかまえて」の内容に触れていたところ。主人公のホールデンがなりたいというのはこの社会 (ライ麦畑)から脱落する (がけから落ちる)人たちを救ういわば セーフティーネットのようなものであるという記述があり、それこそが福祉国家のビジョンを述べていると書かれていた。今まで このライ麦畑で捕まえる人になりたいという部分について 納得できなかった部分が少し 納得できた気がした。

Posted byブクログ

2025/12/15

361.4コウノ 文学、文化ポップカルチャーを研究している著者が「孤独」の認識やその解消について考えをまとめた本。 孤独、ぼっちという言葉から連想されるのは高齢者の孤独死、ひきこもり、死別など恐れる「孤独」がある一方、「独り」になれない苦しみも誰もが抱えている。孤独でいることを許...

361.4コウノ 文学、文化ポップカルチャーを研究している著者が「孤独」の認識やその解消について考えをまとめた本。 孤独、ぼっちという言葉から連想されるのは高齢者の孤独死、ひきこもり、死別など恐れる「孤独」がある一方、「独り」になれない苦しみも誰もが抱えている。孤独でいることを許容してくれるような社会を構想することができるか探求した本。

Posted byブクログ

2025/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

素晴らしかった。新書で泣いてしまったのは初めて。 最終章で出てきたライ麦畑で捕まえて、は筆者と同年代のわたしもだいたい同じ時期に読んで、とても強い印象を受けたことを思い出し、若かった当時感じていた不安や、不満、焦燥がいっきに蘇った。そしてずっと歳をとった今、社会のあり方に途方にくれ、イスラエルで拷問を受けているというガザに向かった若い彼女とその仲間たちに対して私は何が出来るのか…という無力感や申し訳なさで苦しくなった。 どんな社会があり得るのかを考えてみよう、という筆者の呼びかけに応えたいと思う。 しんどくなるニュースばかりで考えることをやめてしまいそうになるけど、諦めずに少しずつ。 アニメや純文学、映画、日記など様々な作品を読み解きながら、孤独の変遷と現在地、そしてこれからの可能性について著した本。 知っている作品、読んだことがある作品も多くとても面白かった。 孤独と女性の論点も、そう!まさに!と声がでた。読み進めながらも、でもそれって実家が太いからだよな、とか、男性だから言えることであって…とか思っていることがひとつひとつ、丁寧に回収されていった。目線がくまなく行き届いていて、読んでいて安心感があった。 p206から紹介されている二つの社会の物語の部分で、2本の映画が紹介され、孤立と孤独がそれぞれに解消され希望の光が少しだけさす、とあった部分、そこで語られる社会や人間関係のあり方は、この間読んだ津村紀久子のポースケという小説の中の人々のあり方に似ていて、それは小さなコミュニティの中で、特に女性たちがお互いにゆるく支え合って生きているあり様と同質なように思った。 お互いに干渉しない距離感で、尊重しあいながら、労りあいながら暮らしていく小さなコミュニティに、新しい社会のヒントがあるのかもしれない。

Posted byブクログ

2025/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者がカルチュラル・スタディーズの専門ということで、メディア・リテラシーに役立つものがあるかと読んだがそれはなかった。ただし、孤独に関するウルフの小説や映画が紹介されているのでそれを見ることがいいのかもしれない。

Posted byブクログ

2025/06/19

心理学や社会学的ではなく、文学から孤独を考えている。 ワンリネス、アイソレーション、ロンリネス、ソリチュード。 一つの解決策として、ベーシックインカムが提案されていた。 おひとりさま、を許容するゆとりのある社会であることが必要だと思う。

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2025/04/15

「孤独」を「アイソレーション」「ロンリネス」「ソリチュード」に分類し、社会的孤立でも孤独感(寂しさ)を感じることもなく、良い孤独を得るにはどうするか。 「アナ雪」や「葬送のフリーレン」など人気漫画を例に、学問する。良い孤独とは、(大小あれど)社会と繋がりながら自立していること。 ...

「孤独」を「アイソレーション」「ロンリネス」「ソリチュード」に分類し、社会的孤立でも孤独感(寂しさ)を感じることもなく、良い孤独を得るにはどうするか。 「アナ雪」や「葬送のフリーレン」など人気漫画を例に、学問する。良い孤独とは、(大小あれど)社会と繋がりながら自立していること。 女性の自立の条件で、「自分の部屋」と「五百ポンド」があげられているが、「衣食足りて礼節を知る」が連想され、社会との関係性は、生活ありきというのは世界共通なのだと感じた。 ホームレスの小山さんの文章は心に響く。

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2025/03/13

ソリチュードとロンリネスそしてアイソレーション (孤独)の考え方。 ロンリネスは主観的な孤独、孤独感のこと。否定的なもの。苦しみをもたらすもの。 ソリチュードは否定的なものではない。解放をもたらし、自分と向き合い、創造性を発揮するような豊かな時間・状態のこと。 孤独について考え...

ソリチュードとロンリネスそしてアイソレーション (孤独)の考え方。 ロンリネスは主観的な孤独、孤独感のこと。否定的なもの。苦しみをもたらすもの。 ソリチュードは否定的なものではない。解放をもたらし、自分と向き合い、創造性を発揮するような豊かな時間・状態のこと。 孤独について考え、社会について考える事は物質な問題であるのと、同時に想像力の問題でもある。

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2025/02/23

イギリス文学や映画、漫画などを題材に、「孤独」について様々な観点から考察し、「良い孤独」が許容される社会を展望。 孤独をテーマとした文芸批評として興味深い内容だった。ただ、「悪い孤独」の原因としての新自由主義批判やその解決策としてのベーシック・インカムの指摘など、それはそれで理解...

イギリス文学や映画、漫画などを題材に、「孤独」について様々な観点から考察し、「良い孤独」が許容される社会を展望。 孤独をテーマとした文芸批評として興味深い内容だった。ただ、「悪い孤独」の原因としての新自由主義批判やその解決策としてのベーシック・インカムの指摘など、それはそれで理解はできるのだが、孤独に思うところのある自分として、「ぼっちのままで居場所を見つける」や「孤独許容社会」というタイトルから期待していたものとはちょっと違ったかなという印象。

Posted byブクログ

2025/02/14

第1章なぜアナ雪のエルサは、ひとりでハッピーとはならなかったのか。女性だからではないか。 第2章のロビンソン・クルーソーの孤独を発見したことで、居場所を見つけるという考え。 第3章ダンバー数では安定した関係を維持できる個体数(知り合い)の上限を平均150人と推定。 第4章現代人は...

第1章なぜアナ雪のエルサは、ひとりでハッピーとはならなかったのか。女性だからではないか。 第2章のロビンソン・クルーソーの孤独を発見したことで、居場所を見つけるという考え。 第3章ダンバー数では安定した関係を維持できる個体数(知り合い)の上限を平均150人と推定。 第4章現代人はフリーレンのように死を知らない子どもになりつつある。死別という喪失はますます個人的になものになっている。 現代では経験を共有できないと孤独を感じる。シェアすればするほど、伝わっているか確認できないため孤独になる。 第7章 ではどうすればいいのか。ベーシック・インカムを提案する。年齢、職の有無関係なく最低限の生活を保障する。 男性は孤独をまぎらわすために趣味に走ったりし、孤独のスイッチをオフにする。男性の孤独の一因は比較だった。 孤独について考えるには、社会に対する想像力を豊かにしなくてはならない。 それぞれの物語を大切にし、受け入れてくれるコミュニティがあり、それらが受け継がれていけばロンリネスはなくなるのではないか。

Posted byブクログ