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いなくなくならなくならないで
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2024/07/12 |
JAN | 9784309032078 |
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商品レビュー
3.3
50件のお客様レビュー
17歳の時に自殺をしたという親友。社会人になった時子に再び電話がかかってくる所から始まる。かつて、助けられなかったという自負から朝日を壊れ物のように扱う時子。大好きな親友で、死んだと思っていたから尚更大切にしたい。試供品のチョコレートを多めに持って帰ったり、洋服や、タブレットを貸...
17歳の時に自殺をしたという親友。社会人になった時子に再び電話がかかってくる所から始まる。かつて、助けられなかったという自負から朝日を壊れ物のように扱う時子。大好きな親友で、死んだと思っていたから尚更大切にしたい。試供品のチョコレートを多めに持って帰ったり、洋服や、タブレットを貸してあげたり、まさに友達以上恋人未満のような関係。ある時までは。朝日が時子の実家に住み始め、自分より両親とサークルの仲間と上手く行ってる様子を見る度にモヤモヤが溜まり、憎らしく思ってくる。バイトもすぐに辞め、家でダラダラと過ごす朝日を、毎日仕事で疲れて帰ってきた時子が見たら、イライラするのも当たり前だと思う。住まわせてもらっている立場なのに、寄生虫のようになってきて、仲の良い人を憎らしいと感じるのは普通の感情で、女子だと尚更だと思う。ずっと同じ距離で同じ感情でいるのは難しく、愛おしく思っていても、ふとした瞬間に妬み嫉みに変わってくる。好きなのに憎らしい、いなくなって欲しい、好きだから居なくならないで欲しい、相反する感情で揺れ動き、どうしようも出来ない時子。朝日が心の拠り所でありながら、自身を削り、壊す存在であると認識する。共存というより、依存のような、大切に想いすぎて、超えてはいけない線を越えてしまったような感じがする。他人なのにずっと家に住まわせて、自分の子供より大切に扱ったり、自立と言いながら、出ていき、妊娠して帰ってきた姉のことを責めたり、両親に全く理解できなかった。私も人とすぐに打ち解けられるが、友達になってしまうと飽きられるのも早い。他人に期待をしてはいけないと言うけれど、それはあまりにも悲しく、寂しいことだと思っていた。しかし、自分と同じように相手が大切に思ってくれているかなんて、その人の心の内なんて絶対に分からない。誰を信じれば、友達の定義は?など考えさせられることが多かった。今年の私の目標は、他人に期待せずにいきること。自分軸を持つこと。
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※このレビューにはネタバレを含みます
•時子は水谷に朝日のことを話す。引かれるとわかっていたが、自分の話で誰かの強い反応を引き出すことが面白いと感じる。単に強いエネルギーに触れたいときごある(15) •高校生の時必ず先に朝日が泣いてその後時子も必ず泣いた。2人は凹凸で互いに互いの欲求を満たし合う(18) •朝日の母親から死んだと電話をもらい、始業式の帰り道に年賀状をたよりに朝日の家を訪れる。部屋の外から覗くと奥に巨大なシダある。たっぷりと水を含んだ分厚い葉をもち、茎も土もなく、どこまでが植物なのかわからない。(21) •朝日は温泉で“わたしがいるせいでいちばんこまってるのはわたしじゃん。だからいなかってあげたかった”と言う(27)。だけど実家にまで着いてきて、タブレットや漫画を毎日ゴロゴロ見ている。自虐と行動に統一性がない。 •時子は胸の痛みがどうしようもなくなったとき、枕元の棚から丸い石を取り出して抉れたところに嵌める。 •朝日が熱すぎるあまりに冷たいと錯覚したと感じる。朝日は死にたいと言う弱い女ではなく、実家まで着いてきたり、ダラダラタブレットをみて日々を過ごしたり、一万円だけで堂々と生活を延長したり、周りの家族や友達を取り込んで仲良くなったり、図太い強さも兼ね備える。(40) •朝日がいなくなって時子は祖先が溺死した人が多いと言ってた朝日のことを思い出し海に出掛ける。石を持った人達が一斉にこちらを振り返る。石は滑らかで、無原罪の聖母像を思い浮かべる。そして石を胸に嵌めるとぴったりだった(46) •酔って乳房を触ってくる朝日。ぜんぶわかってあげたいと言う。時子は腹が立ち朝日の乳房を掴み返す。だけどどんなに触っても心臓までは届かない。そして左の乳首に噛み付く。溢れ出してきたのは肉。朝日も時子の乳房に飛びつく。泣きたいくらい気持ちのいい夜。ちゃんと冷たいと錯覚できてる夜。分かり合えているような気がする夜(86) •死んだと思ってた友人が生きていたけど、一緒に暮らしていくうちに死んでほしいとも思うようになる。 •結婚して音信不通になっていた姉の麻央子が帰ってくるが、妊娠していることで再び亀裂が入る。麻央子は自立させてもらったことは一度もないと言う。傷ついたよね?と言う母にも“私がいつ心の話した?ずっと現実の話をしてる。お前たちはずっと傷ついたって言い合ってそんで慰め合ってろ。”と言い再び家を出ていく。朝日に麻央子の影を重ねる親、すぐに寄り添う母、敬語で話して対等な主張だと主張だけする父。(109) •朝日を探しに行ったときに拾った聖母の石の目に漫画みたいな吹き出しがついていてだいすき♡と落書きされたのを見て、ピンクのバーバパパのビーズが溢れる。朝日の違う一面を見て壊れそうになる。(134) •大学の友人の水谷に無職の友達の面倒を見るなんて優しすぎると言われる。違う違う朝日はあなたが思うような人じゃないと家路を急ぐが、家に着くと朝日は裸で知らない男とチャットしながら寝落ちしていた。そして馬乗りになり合い互いに首を絞め合う。産まれちゃったらしょうがないと言いながら。麻央子の出産の情報に母が狂乱する。こんな支離滅裂で死にたいという癖に生きる努力もしたくないだけどそれが1人の人間の中にある。(153-161)
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まさに『いなくなくならなくならないで』 図太く無神経に存在する友人に無性にムカついて消えて欲しくなったり、他の人と仲良くしていたり私の知らない一面を知ってしまった時私のそばから離れないでほしいと思ったり 自分でもよくわからないくらい相手をコントロールしたくなるのに、指示通り動か...
まさに『いなくなくならなくならないで』 図太く無神経に存在する友人に無性にムカついて消えて欲しくなったり、他の人と仲良くしていたり私の知らない一面を知ってしまった時私のそばから離れないでほしいと思ったり 自分でもよくわからないくらい相手をコントロールしたくなるのに、指示通り動かれると腹が立ったり このアンビバレントなきもち、恋愛感情なんかよりも100倍共感した テーマや気持ちに共感した割に、なんかハマらなかったし面白いて思えなかったな これはわたしの読解力不足
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