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文化の脱走兵
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文化の脱走兵

奈倉有里(著者)

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文化の脱走兵

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/07/11
JAN 9784065359662

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商品レビュー

4.3

36件のお客様レビュー

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2025/12/14

逢坂冬馬さんの本が大好きで、そのお姉さんも本を出されていると知り、興味をもち読んでみた。2人の価値観の根底はやはり似ていて、奈倉さんの本も負けないくらいに素敵だった。以下、感想。 文学は、多くの人が生きた証であり、伝えたいメッセージであり、時代、その時の価値観が自ずと反映されて...

逢坂冬馬さんの本が大好きで、そのお姉さんも本を出されていると知り、興味をもち読んでみた。2人の価値観の根底はやはり似ていて、奈倉さんの本も負けないくらいに素敵だった。以下、感想。 文学は、多くの人が生きた証であり、伝えたいメッセージであり、時代、その時の価値観が自ずと反映されている。それを一つ一つ丁寧に紐解きながら、思いを馳たり、自分自身に昇華させたりしている、筆者。 多角的視点と言えば硬い表現になるが、感情や物事の機微に触れる、感じ取る力がすごいし、そんな力を私も読書することでつけていきたいと思った。 ロシアが大好きな筆者だからこそ、ウクライナ戦争に対してのより強い悲しみ、哀愁を感じる。 筆者の心の優しさの中に感じる力強さ。芯の強さ。信念。それは、筆者が文学を通して、多くの世界を、多くの人の気持ちを感じとっているから。たくさんの時間軸を内包するその言葉には重厚感、説得力がある。読者の心に突き刺し、動かす力がある。 筆者が文学の力の大きさや信じる気持ちを感じた。 不幸はどこかで必ず繋がっている。世界のどこかで今もなお起こっている戦争も。 - 好きなもの、好きなことを気前よくふるまうこと、「好き」を分かちあうことを快く思う人が、その基準を確固たるものとして持っている。 本来、こんなふうにして、相手を大切にできたら、世界はもっと優しくなるのだと思った。 ↓印象に残った・好きな章 クルミ世界の住人 秋をかぞえる 動員 ほんとはあのとき… 悲しみのゆくえ 君の顔だけが思い出せない

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2025/11/19

作者のひとがらがわかる素晴らしいエッセイ。 読んでると雪が見たくなり、幼い日の景色を思い出したりする。 しかし、ノスタルジーの中にも鋭い政治批評や反戦の意思があり、読み応えがある。 ウクライナ戦争から原発まで、静かに行動する姿は胸を突くものがあった。優しいひとがらは両親や周囲の人...

作者のひとがらがわかる素晴らしいエッセイ。 読んでると雪が見たくなり、幼い日の景色を思い出したりする。 しかし、ノスタルジーの中にも鋭い政治批評や反戦の意思があり、読み応えがある。 ウクライナ戦争から原発まで、静かに行動する姿は胸を突くものがあった。優しいひとがらは両親や周囲の人が育んだものだろう。引用されている詩にも癒された。

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2025/11/02

今読めてよかったな〜。どこか遠い世界の話だと思ってしまっていた戦争のことを、ちゃんと考えないと逃げないといけないなと改めて感じた。 実際日本が戦争にどれぐらい近いのか、一般市民にはわからないかもしれないけど……。 文化を疎かにしないように。 どの本もそうではあるけど、この本は奈倉...

今読めてよかったな〜。どこか遠い世界の話だと思ってしまっていた戦争のことを、ちゃんと考えないと逃げないといけないなと改めて感じた。 実際日本が戦争にどれぐらい近いのか、一般市民にはわからないかもしれないけど……。 文化を疎かにしないように。 どの本もそうではあるけど、この本は奈倉さんの人生を生きている奈倉さんにしか書けないだろうな、と強く思った。 奈倉さんが描く新潟の夏の景色、冬の景色がすごく懐かしい感じでとても良かった。

Posted by ブクログ