文化の脱走兵 の商品レビュー
非暴力という形で反戦を掲げる志し。弱さではなく逃げるが別の強さであること、今この時代に読めて良かったなと思う。権力などの同調圧力からも離れることに繋がるし、「言葉」で戦う姿勢が著者の強さを感じられた。本を読まないと悪い人に利用されてしまうは本当だと思う。 好きだったのは「体験は...
非暴力という形で反戦を掲げる志し。弱さではなく逃げるが別の強さであること、今この時代に読めて良かったなと思う。権力などの同調圧力からも離れることに繋がるし、「言葉」で戦う姿勢が著者の強さを感じられた。本を読まないと悪い人に利用されてしまうは本当だと思う。 好きだったのは「体験は誰かと後日共有して初めて体験になる」こと。心の片隅に思っていたことが言語化された気分。どうしてこんなにも言葉にするのが上手なのでしょうか。 本や文学は決して作用がないわけではない。私もずっと本を読み続けたいと思う。
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反戦という重いテーマを、詩やエッセイで真っ直ぐ伝えている。 詩を読むことで好きな季節を何度も体験できるという考え方に好感が持てる。 ゲームのチャットでウクライナ人やロシア人を含む世界中の人々が一緒に交流している話には驚いた。 絶望しないために自分の内面を守る、というメッセージが印...
反戦という重いテーマを、詩やエッセイで真っ直ぐ伝えている。 詩を読むことで好きな季節を何度も体験できるという考え方に好感が持てる。 ゲームのチャットでウクライナ人やロシア人を含む世界中の人々が一緒に交流している話には驚いた。 絶望しないために自分の内面を守る、というメッセージが印象的だった。
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読書の好きなところは、自分にはない経験と知見、そして眼差しを持った他の方の考えていること、思いめぐらせていることを追体験できるという部分なのです。わたしには未知のロシア文学、そしてロシアに深く触れてきた筆者の、ときに幼少期にも飛んでいく経験やその時に考えたことに触れるのは、「知ら...
読書の好きなところは、自分にはない経験と知見、そして眼差しを持った他の方の考えていること、思いめぐらせていることを追体験できるという部分なのです。わたしには未知のロシア文学、そしてロシアに深く触れてきた筆者の、ときに幼少期にも飛んでいく経験やその時に考えたことに触れるのは、「知らないことを知れる」素敵な時間となりました。特に「文化の脱走兵」に込められた意味、そして「ことばを聞き出そうとすることが暴力になり得る」という意味のインタビューの箇所、冒頭のくるみの話。あぁ、その世界の捉え方をわたしは知らなかった気がする、となんだかひらけた気持ち。文化や教養、そして想像力を身につけることがせめても今の時代に対して自分ができる一歩な気がします。
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タイトルは文学作品に因んでいるから強面だけど、内容は力が入ったり抜けたりぽやーんとしたり面白く秀逸なエッセイ。
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紫式部賞の川上弘美さんのコメントを読んで、奈倉さんのことを知った。というくらいで、まだあまりよく知らないかた。 クルミの住人、柏崎に古民家を見にいくお話、あとがきを読み、お人柄に賛同している。賛同はするけれど、なかなかわーっと売れたり有名になったりは…本だけでは少々インテリ感が濃...
紫式部賞の川上弘美さんのコメントを読んで、奈倉さんのことを知った。というくらいで、まだあまりよく知らないかた。 クルミの住人、柏崎に古民家を見にいくお話、あとがきを読み、お人柄に賛同している。賛同はするけれど、なかなかわーっと売れたり有名になったりは…本だけでは少々インテリ感が濃すぎて難しい気もする。コメンテーターとかなさらないのかな。
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とても良い。ロシア文学の美しさを知ることができた。他にも人と人の繋がりの愛おしさとか、思い出の暖かさとか。そして、文化は他者を理解する大切な道具で、対立を煽る道具ではないと。誰も戦わなくていい、戦いたくないと堂々と言える社会であれと思う。
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寒くて、なんだか心細いと感じる夜に読むと、暖炉にあたっているような心地になるエッセイ。 自分にとって、距離も存在も遠いと感じていたロシアが、こんなに身近に感じる日が来るなんて。 地球のどこにいたって、みんな仲良く、平和がいいんだ。私たちの敵は別の国じゃない。違う価値観や世代や性別...
寒くて、なんだか心細いと感じる夜に読むと、暖炉にあたっているような心地になるエッセイ。 自分にとって、距離も存在も遠いと感じていたロシアが、こんなに身近に感じる日が来るなんて。 地球のどこにいたって、みんな仲良く、平和がいいんだ。私たちの敵は別の国じゃない。違う価値観や世代や性別でもない。"階級"ってなんだろう?私に敵がいるとしたら、それは戦争。憎しみ合いの連鎖よ収まれ。
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知人に勧めてもらいましたが、どうも詩とカタカナ、知らない固有名詞が苦手なため離脱。内容は素晴らしいのだろうけど、私の知的レベルが低すぎてごめんなさい。
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ロシア文学には馴染みがないけれど、紹介されている詩がとても面白い。 奈倉さんの感性とエピソードがユニークで可愛らしく、じんわり心が温まる。 「猫背の翼」が特に好き。 猫鯨に私もなりたい。 戦争や原発のことを考えると心がギュッとなってしまうが、「気づくことは気づかないよりずっと...
ロシア文学には馴染みがないけれど、紹介されている詩がとても面白い。 奈倉さんの感性とエピソードがユニークで可愛らしく、じんわり心が温まる。 「猫背の翼」が特に好き。 猫鯨に私もなりたい。 戦争や原発のことを考えると心がギュッとなってしまうが、「気づくことは気づかないよりずっといい」という言葉に救われた。 大きなことはできなくても、好きなものを好きだと言う、考えることをやめない、今いる場所でできることをやる。 そういう生き方を選択したいと思った。
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逢坂冬馬さんの本が大好きで、そのお姉さんも本を出されていると知り、興味をもち読んでみた。2人の価値観の根底はやはり似ていて、奈倉さんの本も負けないくらいに素敵だった。以下、感想。 文学は、多くの人が生きた証であり、伝えたいメッセージであり、時代、その時の価値観が自ずと反映されて...
逢坂冬馬さんの本が大好きで、そのお姉さんも本を出されていると知り、興味をもち読んでみた。2人の価値観の根底はやはり似ていて、奈倉さんの本も負けないくらいに素敵だった。以下、感想。 文学は、多くの人が生きた証であり、伝えたいメッセージであり、時代、その時の価値観が自ずと反映されている。それを一つ一つ丁寧に紐解きながら、思いを馳たり、自分自身に昇華させたりしている、筆者。 多角的視点と言えば硬い表現になるが、感情や物事の機微に触れる、感じ取る力がすごいし、そんな力を私も読書することでつけていきたいと思った。 ロシアが大好きな筆者だからこそ、ウクライナ戦争に対してのより強い悲しみ、哀愁を感じる。 筆者の心の優しさの中に感じる力強さ。芯の強さ。信念。それは、筆者が文学を通して、多くの世界を、多くの人の気持ちを感じとっているから。たくさんの時間軸を内包するその言葉には重厚感、説得力がある。読者の心に突き刺し、動かす力がある。 筆者が文学の力の大きさや信じる気持ちを感じた。 不幸はどこかで必ず繋がっている。世界のどこかで今もなお起こっている戦争も。 - 好きなもの、好きなことを気前よくふるまうこと、「好き」を分かちあうことを快く思う人が、その基準を確固たるものとして持っている。 本来、こんなふうにして、相手を大切にできたら、世界はもっと優しくなるのだと思った。 ↓印象に残った・好きな章 クルミ世界の住人 秋をかぞえる 動員 ほんとはあのとき… 悲しみのゆくえ 君の顔だけが思い出せない
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