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すべては〈十七〉に始まった 論創海外ミステリ319
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 論創社 |
| 発売年月日 | 2024/06/28 |
| JAN | 9784846023805 |
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すべては〈十七〉に始まった
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
J. Jefferson Farjeonの長編ミステリー『すべては〈十七〉に始まった』は、1920年代に大ヒットした舞台劇を基にした小説であり、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『第十七番』の原作としても知られている。本作は、ミステリーでありながらも、そのユーモラスな語り口と軽...
J. Jefferson Farjeonの長編ミステリー『すべては〈十七〉に始まった』は、1920年代に大ヒットした舞台劇を基にした小説であり、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『第十七番』の原作としても知られている。本作は、ミステリーでありながらも、そのユーモラスな語り口と軽快なストーリー展開で、読者を魅了する稀有な作品である。 物語はロンドンの濃い霧が立ち込める夜に始まる。主人公のベンは、偶然立ち寄った空き家で、奇妙な死体を発見する。しかし、死体は忽然と消え、ベン自身が事件に巻き込まれていく。その空き家は、実は国際的な犯罪組織の隠れ家であったのだ。気が弱くどこか頼りないベンが、この不可解な事件と犯罪組織の陰謀に否応なく巻き込まれていく過程が、本作の主軸をなしている。 本作の最大の特長は、シリアスなサスペンスと、ユーモアが絶妙に融合している点にある。主人公ベンは、決して勇敢な探偵ではない。恐怖に怯え、常にトラブルに巻き込まれながらも、持ち前の機知とユーモアで、次々と降りかかる危機を乗り越えていく。彼の人間味あふれるキャラクターは、読者の共感を呼び、物語に親しみやすさを与えている。事件の謎を追う緊迫感と、ベンが巻き起こす滑稽なやり取りとのコントラストが、物語に独特のリズムを生み出している。 犯罪組織との手に汗握る攻防、二転三転するストーリー展開、そして個性的な登場人物たち。これらが複雑に絡み合いながらも、物語は終始軽快に進む。ヒッチコックが映画化したことからも、そのストーリーテリングの巧みさがうかがえる。 本書は単なる謎解きに終始するミステリーではなく、読者を飽きさせないエンターテインメントとして完成されている。古き良き時代の英国ミステリーの雰囲気を味わいたい者にとって、これほど魅力的な作品は他にないだろう。時代を超えて愛される、クラシックな傑作である。
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ミステリ。戯曲をもとにした作品らしい。 雰囲気はどこかホラーチック。 半分以上読み進めるまで、何が起きているのかわからない、不思議な作品。 主人公ベンのキャラクターのおかげで、事件が起きても終始和やかな会話が続くのも独特な雰囲気。 100年も前に、こんな奇妙なミステリが描かれたこ...
ミステリ。戯曲をもとにした作品らしい。 雰囲気はどこかホラーチック。 半分以上読み進めるまで、何が起きているのかわからない、不思議な作品。 主人公ベンのキャラクターのおかげで、事件が起きても終始和やかな会話が続くのも独特な雰囲気。 100年も前に、こんな奇妙なミステリが描かれたことに驚き。 変わった海外ミステリを翻訳し続けてくれる論創社に感謝。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イギリスの作家、ジョセフ・ジェファーソン・ファージョンの作品。児童文学の大家、エリナー・ファージョンの兄弟とのこと。 船乗りのベンは、濃い霧が漂うロンドンのバーで怪しい人物を目撃する。その人物が残した「17」と書かれた紙を皮切りに、様々なことに「17」が浮かび上がる。極め付けは17番地の空き家で野宿しようとしたばかりに。。。 少し甘めの星5。 最初は主人公のベンと同様、一体何に巻き込まれているのかわからない状況。霧深いロンドンが舞台のように、全てが煙に撒かれている感覚が強い。その中で起こる奇妙で不可解な出来事が、後半徐々に明らかになっていく。 このベンが非常に間抜けで、余計なところで口を挟むなと何度も思うが、段々とそれが妙な味わいとなる。この点、合わない人には合わないだろうなと。外連味溢れる出だしから、ラストは意外にもほっこりとする終わり方。不思議な読み味だが、個人的には凄く好み。 シリーズ一作目とのことで、ぜひ続けて邦訳してもらいたい。
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