すべては〈十七〉に始まった の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
イギリスの作家、ジョセフ・ジェファーソン・ファージョンの作品。児童文学の大家、エリナー・ファージョンの兄弟とのこと。 船乗りのベンは、濃い霧が漂うロンドンのバーで怪しい人物を目撃する。その人物が残した「17」と書かれた紙を皮切りに、様々なことに「17」が浮かび上がる。極め付けは17番地の空き家で野宿しようとしたばかりに。。。 少し甘めの星5。 最初は主人公のベンと同様、一体何に巻き込まれているのかわからない状況。霧深いロンドンが舞台のように、全てが煙に撒かれている感覚が強い。その中で起こる奇妙で不可解な出来事が、後半徐々に明らかになっていく。 このベンが非常に間抜けで、余計なところで口を挟むなと何度も思うが、段々とそれが妙な味わいとなる。この点、合わない人には合わないだろうなと。外連味溢れる出だしから、ラストは意外にもほっこりとする終わり方。不思議な読み味だが、個人的には凄く好み。 シリーズ一作目とのことで、ぜひ続けて邦訳してもらいたい。
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