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スイマーズ 新潮クレスト・ブックス
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スイマーズ 新潮クレスト・ブックス

ジュリー・オオツカ(著者), 小竹由美子(訳者)

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スイマーズ 新潮クレスト・ブックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/06/27
JAN 9784105901950

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スイマーズ

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商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2024/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第一章では、地下のプールをこよなく愛する人々が描かれる。 そのプールにある日突然小さなひびが現れ、不安になった人々はだんだんプールから離れていく。 最初は小さく、慣れれば気にならなくなっていたひびも、どんどん大きくなり、増えていく。 そしてプールは閉鎖される。 その後の章では、認知症になった母と娘の関係性が描かれる。 母親との時間を疎かにしていたことに後悔する。 しかしそれももう遅すぎる。 どんどん老いていく母親を前になすすべもない。 二人称(あなた)で書かれた文章は、この物語を他人事にさせてくれない。 最初の章で描かれていた「ひび」が何の象徴だったのか。この本を読み終えて私たちは気づく。 親はいつまでも生きているものだと何故か思い込んでいた。そんな自分を反省し、両親との関係を見直そうと思った。 さっそく母親にLINEする。 「元気?」 何事もなく返信が来ることにありがたみを感じる。

Posted by ブクログ

2024/10/12
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国は違っても母はあまり違わないこともあるのだなあと。ひびの話がものすごく説得力があった。最後は死。それだけは共通。平和な時代の話、になるのだろうけれど。

Posted by ブクログ

2024/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん。 途中まで、プールの「ひび」事件までは良い。 そこから何か展開するのかという気持ちに読む側がなる。 その後は肩透かしを食らったような展開でなんだかぼんやりして終わる。 プールはどこへ行った? 訳者あとがきにその理由のヒントがあった。 『自分は「十年に一冊」の作家だ、というオオツカは、最初はプロットもアウトラインもなく、物語がどこへ行くのかさっぱり見当がつかないまま書きはじめ、その「声」にしたがって書き進んでいく。言葉のリズムを大切に、これだと思える表現が見つかるまで何度も書き直し、そぎ落とし、濃縮していくという。そうやって磨き上げられた結晶のようなこの物語を、最後に置かれた情景のあたたかいきらめきを、ぜひじっくり味わっていただきたい。ちなみに次作については、書き始めてはいるものの、まだどんな作品になるか皆目見当がつかず、ただ、より自分自身へ目を向けるものになっている、とのこと。』 「ああ、そういうことか」と納めることにした。 泳いでいたのか、と。 読んでいる最中、日本についての記述があるのは興味深く、また著者の「オオツカ」という名も気になった。 何故日本の話が。 この点についても、あとがきに記載があった。

Posted by ブクログ

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