1,800円以上の注文で送料無料

精霊を統べる者 創元海外SF叢書
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

精霊を統べる者 創元海外SF叢書

フェンダーソン・ジェリ・クラーク(著者), 鍛治靖子(訳者)

追加する に追加する

精霊を統べる者 創元海外SF叢書

定価 ¥3,960

3,355 定価より605円(15%)おトク

獲得ポイント30P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2024/06/19
JAN 9784488014681

精霊を統べる者

¥3,355

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4.7

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/08/13

こいつは文句無しの星五つ。特に後半、ページをめくるのももどかしく、まさに“貪るように”読み切った。ジンと総称される精霊(例のランプから出てくる青い魔神のような!)と人間が日常的に共存する19世紀のエジプトが舞台の歴史改変的スチームパンクSFといった風情だけど、まぁその世界観の魅力...

こいつは文句無しの星五つ。特に後半、ページをめくるのももどかしく、まさに“貪るように”読み切った。ジンと総称される精霊(例のランプから出てくる青い魔神のような!)と人間が日常的に共存する19世紀のエジプトが舞台の歴史改変的スチームパンクSFといった風情だけど、まぁその世界観の魅力的なこと。 クールだけど、どこか生真面目な主人公、魔法省女性エージェントであるファトマが、恋人の蠱惑的な女性、シティに手玉に取られたりする場面や、相棒の新人ハディアの意外な一面(いや、多面か)に触れて目を丸くする場面など、クスリとさせられる場面も多くある。 全編通じて物語はとても映像的で、これはいつか映画化するんじゃないかというか、するべきという気持ちが読み進めるごとに大きくなった。スタイリッシュなファトマのファッションや、ジンのCG表現など、想像するだけで楽しい。主人公は誰だろう? とにもかくにも、本棚に納めておくのが嬉しい、超絶おすすめの一冊となった。

Posted by ブクログ

2024/07/27

★5 精霊や魔法など超自然的存在と共存する幻想的な世界、女性たちの戦いが鬼アツ! #精霊を統べる者 ■あらすじ 伝説の魔術師によって精霊との扉を開かれた世界。時は1900年代初頭、エジプトはギザの街、秘密結社の団長と仲間たちが黄金の仮面をかぶった謎の人物に焼き殺されてしまった。...

★5 精霊や魔法など超自然的存在と共存する幻想的な世界、女性たちの戦いが鬼アツ! #精霊を統べる者 ■あらすじ 伝説の魔術師によって精霊との扉を開かれた世界。時は1900年代初頭、エジプトはギザの街、秘密結社の団長と仲間たちが黄金の仮面をかぶった謎の人物に焼き殺されてしまった。魔術省の女性エージェントであるファマトは、新人のハディアや身体能力に優れた恋人シティとらと捜査を始めるのだった。 ■きっと読みたくなるレビュー 大好きな青崎有吾先生が大絶賛してたので、思わず手に取った一冊。また強烈な本を読んでしまったなぁ~、なんじゃこの傑作。 正史に一部基づきつつも、精霊や魔法といった超自然的な存在と共存するエジプトが舞台。ほぼエジプト史なんて知りませんでしたが、イギリスとの関係性や歴史の背景にある人種差別や弾圧、奴隷制など学ぶことが多い。 荘厳な歴史を感じつつ、主人公である魔術省のエージェントであるファマトを中心に事件の捜査が進んでいく。その中で人間たちの様々な宗教や団体が登場するのですが、決して人々は幸せになっている様子はなくむしろ自分たちを苦しめてるように見えるんです。 さらに、精霊、魔法、天使といった超自然的な存在がさらに事件を複雑にしてくる。特に精霊は敵なのか味方なのかよくわからず、主人公と同じように読み手も煙に巻かれちゃう。 ただこれらのスーパーナチュラルな存在がファンタジックながらありそうな設定なんですよ。描写も想像しやすいように書かれていて、迷子になることなく幻想的な世界に漂えます。 物語が後半に入ると問題が本格化してくるんですが、ここからはもう読む手が止まらない。黄金の仮面をかぶっているのは誰なのか、目的はなんなのか、世界はどうなってしまうのか。対決シーンなんか想像以上のアクションでドキドキするし、仲間たちとのやりとりなんて超激熱ですよ! そうそう、本作は登場人物が素敵すぎるんです。百合っぽい要素もアリアリで「女性たち」の戦いも読みどころなんです。 ●ファマト お洒落さん、真面目で行動力もあるし、機転の利く女性。彼女の弱い部分が見え隠れするところに感情移入しちゃって、どこまでも応援したくなる主人公。 ●シティ めっちゃCoolで妖艶なお姉さん。重要なシーンでさっそうと登場する様子がまるで王子様のようで、身をゆだねたくなる人。私も甘えたい(男だけど)。ファマトと恋人でありながらも、立場や価値観、隠し事があったりと距離感が絶妙で好き。 ●ハディア 新人女性エージェント、現代風な考えを持ちながらも信念は強い。先輩ファマトとの関係性が、まるでベテラン刑事&やる気満々新人刑事の二人組といったところ。価値観をぶつけ合うシーンは読む手に力が入った、カッコイイ! 久しぶりに壮大なファンタジーの世界に浸りました、スゴイ一冊。想像力をかきたてますし、日頃の疲れた脳みそが癒されるので、夏休みにぜひどうぞ。 ■ぜっさん推しポイント 力を持ちすぎることは害悪でしかありません。特に人種差別や奴隷制度といったものは、本当になくなって欲しい。本人の努力ではどうにもならないじゃん。 幻想文学とは言いつつも、本質的には実現世界の問題とあまり変わらないことに悲しくなりますね。人間ってどこまでも強欲だし非道な生き物、悲しい歴史は繰り返さないで欲しいわ。

Posted by ブクログ

2024/07/06

1912年のエジプト・カイロを舞台に、すさまじい想像力が爆発する幻想小説巨篇。 スチームパンクの世界観に加え、精霊(ジン)が復活し、魔法が支配している世界という設定だ。そこで起きた異常な大量殺人事件を解明するべく、エジプト錬金術・魔術・超自然的存在省の特別調査官ファトマが奔走する...

1912年のエジプト・カイロを舞台に、すさまじい想像力が爆発する幻想小説巨篇。 スチームパンクの世界観に加え、精霊(ジン)が復活し、魔法が支配している世界という設定だ。そこで起きた異常な大量殺人事件を解明するべく、エジプト錬金術・魔術・超自然的存在省の特別調査官ファトマが奔走する。 魅力的な設定に加え、キャラ造形がうまい。抜群のリーダビリティもあって、2段組本文408ページを一気に読んでしまった。シリーズの初長篇らしいが、他の作品もぜひ読みたい。 ネビュラ賞、ローカス賞、イグナイト賞、コンプトン・クルック賞の4冠受賞。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品