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君の顔では泣けない 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2024/06/13 |
| JAN | 9784041148570 |

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君の顔では泣けない
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商品レビュー
4
133件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『君の顔では泣けない』は、感情表現と主人公の生き方という点において、非常に静かで、しかし確かな重みをもった作品だと多くの読者に受け止められている。 本作の感情表現は、声高に叫ばれることがない。主人公・陸が抱える苦悩や迷いは、涙や激情として噴き出すのではなく、日常の選択や沈黙、諦念に似た受容の中に沈殿していく。その抑制された描写が、かえって感情の深さを際立たせている。 「泣けない」というタイトルが象徴するように、感情は常にそこにあるのに、それを素直に表出できない。その不自由さが、読む側の胸に静かに迫ってくる。 主人公の生き方もまた、この作品を重厚なものにしている要素だ。 陸は「元に戻るために生きる」のではなく、戻れないかもしれない現実を引き受けながら、その都度、自分に与えられた人生を選び続ける。異性の身体で生きることの違和感や痛みを抱えながらも、結婚し、家族を持ち、社会の中で役割を果たしていく姿は、英雄的でも劇的でもない。だからこそ、それは現実の人生と地続きの重みを持つ。 読者の多くが心を打たれるのは、主人公が「正解」を選んでいるわけではない点だろう。 迷い、後悔し、それでも立ち止まらずに生きていく。その姿は、人生とは取り戻す物語ではなく、積み重ねていく物語なのだという静かな真実を突きつけてくる。入れ替わりという非現実的な設定を用いながら、描かれているのは極めて現実的な生の重さだ。 感情を爆発させない代わりに、時間と生活の中で感情を育てていく。 主人公の生き方は、「どう生きるか」を問いかけるというより、「こうして生きてしまう人間もいるのだ」と示す。その誠実さが、読後に長く残る余韻を生んでいる。 派手なカタルシスはない。だが、自分の人生を他人の顔で生きざるを得なかった一人の人間が、それでも人生を肯定しようとする姿は、確かに胸を打つ。 この作品の感情表現と主人公の生き方は、読む者にそっと問いを残す――自分なら、この人生を引き受けられるだろうか、と。
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最後プールに落ちてみたけど、結局次の朝に戻れなかったのかな?って気になった。 入れ替わりってすぐに元に戻るイメージだったけど、この小説は15年も経っても戻れない。 坂平くんの戻れない苛立ちや不安や恐怖が伝わる。 アナザーストーリーでまなみちゃんは冷静で淡々と受け入れて前を向...
最後プールに落ちてみたけど、結局次の朝に戻れなかったのかな?って気になった。 入れ替わりってすぐに元に戻るイメージだったけど、この小説は15年も経っても戻れない。 坂平くんの戻れない苛立ちや不安や恐怖が伝わる。 アナザーストーリーでまなみちゃんは冷静で淡々と受け入れて前を向いていたようで、実は葛藤があったんだなって思った。 なんとなく、2人はもう元には戻らないのかなって思った。 作者さんに訊いてみたい。戻ったのか戻ってないのか。
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気になってネタバレ全部知って読んでしまったから驚きはなかったけど、切なく面白い本だった。 描写が割と淡々としてる上にマジでネタバレで読んだ通りの出来事しか起こらないかはちょっと拍子抜けした もっと周りは怪しむだろ、とか田舎で男女の友情もっと怪しまれるだろ、とか色々気になりはするけ...
気になってネタバレ全部知って読んでしまったから驚きはなかったけど、切なく面白い本だった。 描写が割と淡々としてる上にマジでネタバレで読んだ通りの出来事しか起こらないかはちょっと拍子抜けした もっと周りは怪しむだろ、とか田舎で男女の友情もっと怪しまれるだろ、とか色々気になりはするけれど、自分の人生だけど自分の人生じゃない人生の最適解って気が狂いそうになるだろうなと思った 夫が万年筆を捨てずに持ってたところが良かったな、あまりにも都合のいい存在だけど、そういう人を求めて結婚するのは打算的な結婚よりよっぽど大事にできそう
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