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なぜ鏡は左右だけ反転させるのか 空間と時間から考える哲学
定価 ¥2,200
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 教育評論社 |
発売年月日 | 2024/05/21 |
JAN | 9784866241005 |
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なぜ鏡は左右だけ反転させるのか
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
科学(自然科学)の本かと思ったら哲学書だった。個人的には「鏡が反転させるのは左右ではなく前後」という理解をしていたが、本書ではそこに止まらず、さらに踏み込んで考察している。そしてその領域は科学というよりも哲学なのだというのが分かりやすく解説されている良書だった。後半の「なぜ私たち...
科学(自然科学)の本かと思ったら哲学書だった。個人的には「鏡が反転させるのは左右ではなく前後」という理解をしていたが、本書ではそこに止まらず、さらに踏み込んで考察している。そしてその領域は科学というよりも哲学なのだというのが分かりやすく解説されている良書だった。後半の「なぜ私たちは過去に行けないのか」も同様の考察をしているが、こちらは分かったようなわからないような話だった。
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半分も理解はできてない。。 ただ、xyz座標で出すとそのままだと理解。 未来に行けない、過去に戻れない、というのは今しか体験できていないから変わったかどうかそれが真実かどうかはわからない、ということであれば変わらない、という結論を自分としては出してみた。 162冊目読了。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書のタイトルになっている命題について考えた時、人間の両目が左右に並んで付いているからかな? と私も著者と同じことをまず直感的に思ったが、もちろんそんな単純な話で終わるわけはなく、しっかりと納得がいくように理屈で説明してくれる。 ただ個人的には、紹介されているネッド・ブロックの主張から演繹できる理屈によって充分腑に落ち、そのあとに続くデカルト座標を用いた解説等よりも、大多数の人にとってはイメージすることが容易なのではないかな…と感じた。 回転軸云々についても、後半に展開される説明は実に難解。 "パリティ対称性の破れ"については初めて知り、勉強になった。 タイムトラヴェルに関して論じる第二章では、特にまとめにかかるあたりから、種々の理論を広範に紹介するという形を取りつつも、詰まるところ著者が明確に主張したいところへと多少の強引さを以て引っ張っていく、力業のような印象を持った。 自然科学の観点に立って論ずるのではなく、あくまで哲学者である著者が語る論理であるから当然と言えるのかもしれないが、いわゆる思考実験に終始しており、恣意的な解釈で煙に巻かれたような? とはあまりにネガティヴな評価に過ぎるか…? いずれにせよ、哲学と数学や物理学は不可分だということを、通読して改めて感じた次第。 論理学にまつわる議論でさえ、物理法則と密接に絡み合っているではないか。 また、旧版は編集者の意向により第一章と第二章が逆だったそうだが、新版を出すにあたり著者本来の企図に従う順に戻したとのこと、こちらが明らかに正解だろう。 第一章に敬意を表し、星4つ。 旧版あとがきを読み、形而上学というものも一度きちんと学んでみたい、と思った。 「私たちの『背骨』ことが空間認識における回転軸となっていると考えられるでしょう。~中略~ 私たちは決して鏡像を『デカルト座標的に』あるいは『物理学的に』『宇宙論的に』見ていません。『回転座標的に』あるいは『生物学的に』『環境論的に』見ているのです。」 「いぜれにせよ、やはり結局は、左右にまつわる問題に回答するためには、『空間とはそもそも何か』という空間の『本質』についての考察が求められることとなるでしょう。」
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