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あらゆることは今起こる シリーズケアをひらく
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 医学書院 |
発売年月日 | 2024/05/13 |
JAN | 9784260056946 |
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あらゆることは今起こる
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商品レビュー
4.1
36件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
著者作品は過去2作しか読んでいないが、本書を読んで、なるほど、と思うことは多い。 『百年と一日』は、さりげない日常の33篇の短編が連なるが、読書を通じて他人の人生、登場人物の時間を過ごすようだと思ったが、この長かったり短かったりする時間感覚や並行して並べられたストーリーは、著者の中で時空を超え、同時に成立していたものではなかったか、という思いを新たにした。 「ごくありふれた日常が多い。なんでもない時間の積み重ねこそ人生だと言わんばかりに」とレビューしたが、もしかしたら積み重なってはいない、パラレルに併存していた物語だったのかもしれない。 『終わりと始まり』にあった、 「前にも同じことを経験した錯覚にも似ていたし、夢の中でこれは夢だと気づいてしまったときにも似ている気がした」という感覚や、「始まりはすべて続きにすぎない」といったループするかのような時間の捉え方も、独特だなと思っていたが、本書を読むと、どことなく得心する。 ADHDとの診断を受けた著者が、自身の行動や、内面の葛藤を平易な言葉(ときに関西弁)で、多岐にわたり芳醇に、縦横無尽に語りつくす。その話題の展開、とりとめのなさも、敢えての編集だろうと思うが、ADHD(注意欠如多動症)から想起される症状に寄り添っているのかとさえ思う。 だが、本書を読んで、一般的に想起されるイメージを超えた、感慨も持ちえた。 一般的に、というのは、本書にもあるが、 「なんとなく、片付けられない → ADHD、空気が読めない → ASDというイメージは広がっていて、あと「発達障害 → 生きづらい」も定番のようである。」 というイメージ。でもそれって、いろんな諧調がある話で、あるいは個人の中でも、時と場合によってとかケースbyケースじゃん、とか、もっと緩やかに捉えてよいものなんじゃなかろうかと思えてくる。この線を越えたらADHD、これやったらASD、というレッテル貼りがいかがなものかとも思った。 むろん、そのように診断を受けることで、当人が楽に、肩の荷が下りたような気になることもあろうことは想像できる。周りの理解も得やすいのかもしれない。でも、そうした診断結果がなきゃ受け入れられないとか、たったひと言の単語で括ってしまう乱暴な世の中になってしまっていることに、むしろ憂いを覚える。 泥棒ネコを裸足で追いかけたり、財布を忘れて買い物に出るのが常の人が、かつていた。そうした人は物語の主人公になり得たし、愛されキャラだ。そんな人間味あふれる人物が、なんの診断も受けることなく、レッテル貼りをされずに生きていた時代が懐かしいと思うのは、もはや年寄りの戯言なのだろう。 夏前に図書館に予約を入れたが、ずいぶん待たされた。人気の図書と拝察(もちろん、このあとも予約が入っていて期間延長は不可だ)。「医学書院」という出版社から出ているのも目を引いた。 ADHDの理解を通じ、著者への理解をさらに超え、対人関係の本来のあり方など、多岐にわたり思索が深まる好著であった。「余談」とある、脈絡もなく置かれた短い挿話が面白い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
すごく共感できるとこもいっぱいあった。 私も小学生の頃は忘れ物も多かったし。片付けるのも苦手だし、いつも眠いし、昼寝をしたら1時間は起きないし…。 何もしないで一日が終わるのなんてしょちゅうだし。 でも著者は輪をかけて重症かも。 (映画館に行っても半分以上は眠ってるって) 読んでいてこれは生きづらいだろうな。 結局、ADHDの診断を受けたらしいけど。ボーダーといえばボーダー。 コンサータという薬を飲んでだいぶ軽減されたみたいだけど、映画を寝ないで見られるようになたっとか。 それにしても作家という天職が見つかってほんとに幸いだったね。
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ADHDの症状は多岐にわたる。当事者目線で語られるノンフィクション。特性を活かして活躍することもできる。
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