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35年目のラブレター
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35年目のラブレター

小倉孝保(著者)

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35年目のラブレター

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/04/18
JAN 9784065348499

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商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

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2024/11/04

人生の後半に学ぶことの楽しさを知り読み書きが出来ないというコンプレックスを解消できて本当によかったと思う。 あたたかい気持ちになりました。

Posted by ブクログ

2024/10/23

読めない、書けないことがこんなに苦労することだったとは・・そんな夫に「辛いおもいをしたんやね、私がいるんやからこれからは苦しまんといて」と言える妻。だからこそのラブレターだったんだ。私は母のここまで苦しいおもいをわかってあげられなかったと思う。でもお母さん、お母さんのことを恥ずか...

読めない、書けないことがこんなに苦労することだったとは・・そんな夫に「辛いおもいをしたんやね、私がいるんやからこれからは苦しまんといて」と言える妻。だからこそのラブレターだったんだ。私は母のここまで苦しいおもいをわかってあげられなかったと思う。でもお母さん、お母さんのことを恥ずかしいと思ったことなんてないよ。

Posted by ブクログ

2024/09/23

この本を読んだきっかけは、 私の身の周りにも文字が苦手な人がいるから。 読むことができるが、書くことがという 人が何人もいるから。 戦争を体験した世代の人もいたし、 家庭環境で学ぶより生活するための 時間に追われていた人もいる。 小学校の時にけがの療養のため学校に通えず、 職...

この本を読んだきっかけは、 私の身の周りにも文字が苦手な人がいるから。 読むことができるが、書くことがという 人が何人もいるから。 戦争を体験した世代の人もいたし、 家庭環境で学ぶより生活するための 時間に追われていた人もいる。 小学校の時にけがの療養のため学校に通えず、 職人の世界に入った人もいる。 戦時中、栄養失調で身体が弱く、 小学校に通えなかった人もいた。 人それぞれいろんな背景がある。 だから、文字を書くのが苦手というのは 私を含め、周りの人には、そういうものだと思っていた。 でも、この本を読んでどれだけの思いを されていたんだろうと感じた。 その困り感に思い至らなかった自分自身にも申し訳なく思ったし、どれだけ寄り添えてきただろうかと反省した。 振り返ると自分の名前や住所などは書けるとは 思うが、書いている姿はあまり見ない。 書類などは奥様が書いていたから。 職人として仕事もこなし、いろんなことを知っている人だったので、そんなものかと思っていた。 私にはよくわからない機械整備もできる。 頭のいい人だと思っていた。 日常生活の不便さに想像ができていなかった。 中学生の時、香典の表書きを頼まれた時も 普通に、私、字綺麗じゃないけどいいの? 「かまへんかまへん。書いてくれるか?」 「はい。書いたよ」「おおきに」 のことがあった。 今から思うと、中学生に頼むというのは すごく勇気がいることだったのだと思う。 田舎に帰省した時にしか会わなかったから。 はじめて頼まれたとき、なんかその前から そわそわしてるな?と思っていたから。 後から、母に香典の話をしたとき、 文字を書くのが苦手なのよ。 だから、また頼まれたら書いてね。 と言われた。 分かったと会話した。 その後も、帰省した時に頼まれたら 書くスタンスだった。 しばらくして、携帯が普及しはじめた時、 その人からメールをもらった。 びっくりした。 どうやって覚えたのかなと思っていたが、 「文字を読むことはできる。 今も、文字を書くのが苦手だけれど、 機械整備と同じ」 と言われた。 携帯は書かなくていい。と。 そうか、文字を書く行為が苦手でも、 機械操作と考えたら、いいのか。 眼からうろこだった。 普及当時はスマフォのように音声入力なんてまだ できなかったら、かなり努力が あったと思う。 最初はひらがなだけのメールが 今は漢字やカタカナ、ひらがな など、いろんな表現がされている。 今もメールよりも電話の方が多いけれど、 日常の中でその人のいろんなことへの「知りたい」 という意欲、姿勢はすごいと尊敬している。 文科省のHPを見ると中学校夜間学級(いわゆる夜間中学)は31都道府県・指定都市に53校が設置されているという。夜間中学が少なくとも各都道府県・指定都市に1校は設置されるよう、その設置を促進している。 西畑さんのように夜間中学校で学びたいと思ったときに、すぐにいけるような環境が必要だと思う。 ご出身の和歌山県教育委員会では、2026年(令和8年)4月に東牟婁地方で県立夜間中学を開校するために、準備を進めているという。 少子化で学校の統廃合が言われるし、財源のことも厳しいとは思うが、学校の施設をとじてしまうのではなく、生涯にわたって学べる環境ができるといいなと思った。 西畑さんの人生は、くやしさ腹立たしさ絶望を抱えながらも、生きるエネルギーに変え、学ぼうという意欲に昇華してきたと思う。何より根底に人とのかかわりを大事にしてこられたのがよくわかった。 誰だって得手不得手がある。 困ったことを自然に言え互いに、支えあうことができる社会であってほしい。 子どもたちにとってもそうある社会を見せられるよう、目指せるように努力し続ける必要があると思った。 すてきな奥様へのラブレターだった。 映画公開されたら、ぜひ観たい。

Posted by ブクログ

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