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じんかん 講談社文庫
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じんかん 講談社文庫

今村翔吾(著者)

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じんかん 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/04/12
JAN 9784065350157

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じんかん

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商品レビュー

4.4

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2026/07/11

松永久秀って得体の知れない謀略家のイメージだったけど、この物語の松永久秀は凄く人間臭さがあって応援したくなる魅力があった。謎の多さを逆手にとって上手く肉付けされていました。 松永まわりの畿内の騒乱もあまり詳しくなかったからそこも面白く読みました。 隆盛を極める三好家の中で九兵...

松永久秀って得体の知れない謀略家のイメージだったけど、この物語の松永久秀は凄く人間臭さがあって応援したくなる魅力があった。謎の多さを逆手にとって上手く肉付けされていました。 松永まわりの畿内の騒乱もあまり詳しくなかったからそこも面白く読みました。 隆盛を極める三好家の中で九兵衛が成り上がる過程も見たかったな。長くなりすぎるかな。

Posted by ブクログ

2026/06/27

じんかんを読み進める中で、まず強く感じたのは「歴史上の悪人」とされてきた人物像とのギャップだった。 松永久秀は、単なる陰謀家や裏切り者ではなく、むしろ非常に人間くさく、「なぜそれを守ろうとするのか」という動機が少しずつ見えてくる存在として描かれていた。 そこに触れるうちに、評...

じんかんを読み進める中で、まず強く感じたのは「歴史上の悪人」とされてきた人物像とのギャップだった。 松永久秀は、単なる陰謀家や裏切り者ではなく、むしろ非常に人間くさく、「なぜそれを守ろうとするのか」という動機が少しずつ見えてくる存在として描かれていた。 そこに触れるうちに、評価や史実というものは、結局“後世の視点”でしかなく、その時代を生きた本人の感情や事情までは完全にはわからないという実感が生まれていく。 物語の中で特に印象的だったのは、人とのつながりや出会いと別れだった。それこそが、このタイトルにもなっている「じんかん」なのだと感じた。幼少期の多聞丸との出会いと別れ、そしてそこから大人になっての人間関係へとつながっていく流れが、この物語の軸になっている。 三好元長との出会いは、松永久秀にとって自分の才能を認め、信じてくれる存在との出会いであり、自分がどう生きるのかを形づくる大きなきっかけになっていた。 また三好義興との関係は、単なる主従関係ではなく、「未来」や「希望」としてのつながりだったように感じた。その存在があったからこそ、この関係には確かな明るさと可能性があった。 しかし、出会いは永遠ではなく、死によってその未来は途切れてしまう。そこにあったのは単なる喪失ではなく、「続いていくはずだった時間が終わってしまう」という深い悲しみだった。 この作品を通して、人とのつながり、すなわち「じんかん」は、強さや役割だけで成り立つものではなく、出会いと別れの積み重ねの中でこそ人生を形づくっていくものなのだと感じた。そしてそれは、人と人とが関係を紡いでいくことで初めて成立するものでもあると感じた。 そしてこの作品を読みながら、自分の幼少期からの出会いと別れについても重ねて考え、別れは消えることではなく、自分の中に残り続けるものなのだと感じた。 最終的にこの作品から残ったのは、「善か悪か」という評価ではなく、「その人はどう生き、誰と生き、何を生の証とするのか」という問いだった。そして人は出会いと別れの中で、自分の生きた証を形にしていく存在なのだと感じた。

Posted by ブクログ

2026/06/18

人は何のために生まれてくるのか? 本作の中で度々繰り返されるこの問いが、物語の根底にある最大のテーマだと感じた。 舞台は、理不尽な行いがまかり通る戦国の世。神仏の存在に疑問を抱きながらも、ただ民の安寧を夢見て、かけがえのない仲間たちと激動の時代を駆け抜けた梟雄・松永久秀。織田信...

人は何のために生まれてくるのか? 本作の中で度々繰り返されるこの問いが、物語の根底にある最大のテーマだと感じた。 舞台は、理不尽な行いがまかり通る戦国の世。神仏の存在に疑問を抱きながらも、ただ民の安寧を夢見て、かけがえのない仲間たちと激動の時代を駆け抜けた梟雄・松永久秀。織田信長が小姓に語る彼の半生は、一般的に知られる「稀代の悪人」というイメージを180度覆すもので、悪名をも厭わず自らの使命に向かって突き進む姿に、思わず息を呑む。 久秀と仲間たちの絆には何度も心が揺さぶられた。利害を超え、互いを思いやり、生きた証を守るために身体をなげうって抗い続ける姿に目頭が熱くなる。 人は何のために生まれてくるのか…この生き様こそが、その答えだろか。 緻密な人間描写と痛快なストーリー展開で安定の面白さだった。著者の歴史小説は、やっぱり凄い。本作もすっかり圧倒された。

Posted by ブクログ

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