商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2024/04/12 |
| JAN | 9784065350157 |
- 書籍
- 文庫
じんかん
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商品レビュー
4.4
87件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不条理が罷り通る戦国時代にありながら、『弱者が虐げられず、誰もがその人らしく生きられる人間(じんかん)』を希求した、松永弾正少弼久秀を描く歴史フィクション。 フィクションとわかっていても、読み終わるまでに松永久秀のことが好きになってしまう。もっと多聞丸、三好元長、九兵衛の夢の続きを見たかった。 例えば『へうげもの』や、今の『豊臣兄弟』などの大河ドラマでも、おかしく爆死させてイロモノ扱いされていたり、三悪のイメージを強調して表現されていることが多い。たしかに私も、希代の梟雄ではあるけれど、あまり良い印象は持っていなかった。 しっかり裏切られます。 「世間の噂だけであの者は悪人だと決めつけていた。何も知らずに生きていた。」 今から500年近く前のことを描いているのに現代社会を揶揄されているようで、まったくその通りだな。と思う。 自分の目で見、音を聴き、手で触れ、心を通わせたものでなければ知ることは難しいことが殆どであるはずなのに、往々にして知ったかぶりをしてしまっているなぁ。 あれ?でも、これもフィクションか。 作り話を読んだだけで、松永久秀のことを好きになってしまっている… 作者にまんまと騙されているのに快い。
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九兵衛(松永久秀)の物語。案内役が信長という設定もなんとも秀逸である。 少年時代の多聞丸、日夏との出会い。そんな少年の物語でもあるからこそ、久秀となってからも九兵衛という名が多く使われている。三好元長、義興との別れも心打たれるものがある。 人は飢え死のうとも、孤独には勝てない。動...
九兵衛(松永久秀)の物語。案内役が信長という設定もなんとも秀逸である。 少年時代の多聞丸、日夏との出会い。そんな少年の物語でもあるからこそ、久秀となってからも九兵衛という名が多く使われている。三好元長、義興との別れも心打たれるものがある。 人は飢え死のうとも、孤独には勝てない。動物としては異常としか思えないが、どうやら人間とはそのように出来ているらしい。 「信疑一如」疑っているから信じようとする。疑いが微塵もなければ信じることもない。 武士や足軽は自身では何も生み出さず、人から搾取するのみ。 甚助の「俺はもう自分の生まれた意味を知っている。英雄の兄を支え続けることさ」少年の心を感じる。 久秀が信長に送った書状「世に神はいない。当然、仏もいない。それらは人が己の弱さを隠すために生み出したまやかしである」信長は嬉しくて笑ってしまう。幼き信長と同じことを考えていた。 物語から悲しみの底に、光があることを、どこかで信じられる、小説は、そのためにあるのかもしれない。と解説で北方氏は締めくくる。
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松永久秀って得体の知れない謀略家のイメージだったけど、この物語の松永久秀は凄く人間臭さがあって応援したくなる魅力があった。謎の多さを逆手にとって上手く肉付けされていました。 松永まわりの畿内の騒乱もあまり詳しくなかったからそこも面白く読みました。 隆盛を極める三好家の中で九兵...
松永久秀って得体の知れない謀略家のイメージだったけど、この物語の松永久秀は凄く人間臭さがあって応援したくなる魅力があった。謎の多さを逆手にとって上手く肉付けされていました。 松永まわりの畿内の騒乱もあまり詳しくなかったからそこも面白く読みました。 隆盛を極める三好家の中で九兵衛が成り上がる過程も見たかったな。長くなりすぎるかな。
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