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盗伐 林業現場からの警鐘
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盗伐 林業現場からの警鐘

田中淳夫(著者)

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盗伐 林業現場からの警鐘

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新泉社
発売年月日 2024/04/02
JAN 9784787723192

盗伐 林業現場からの警鐘

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商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2026/02/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

この本を読んでいて、とてもやりきれない気持ちになった。 被害者が声を上げても、様々な関門があり上手く通っていかず、うやむやに示談にして終わらせようとする。 本当に汚いやり方だ。 2章で語られる事例はどれも、あまりにも警察や森林組合などの対応が遅いかつ雑で、読んでいて胸焼けするほどだった。警察に70回以上も通ってようやく被害届が受理されたのに、証拠不十分で起訴猶予になる例もあった。※もちろんすべての団体がそうでなく、多くはしっかりと働いているものとは分かっている。 「自分ならこんなに根気強く闘えないかも」とさえ思う。 「田舎のメンタリティは法的に争うことへの忌避感が強い」と著者は言うが、私も田舎暮らし経験者として、やや分かる。 そこで暮らしていくために隠れて涙を流した人はいるのかもしれない。 また、被害者の会を設立し、被害者を支援してきた海老原さんの情熱にも感動する。 「泣き寝入りは許さない」と語る海老原さん。 泣き寝入りしていたり、そもそも気が付かない人も、大勢いるのだろう。 国産材の需要は2010年頃から、国の施策によって高まり始める。 補助金を導入し、国産材合板や林業機械が広まった。 しかし価格は高かった頃を思えば安い。 安いのに需要があるから大量に伐採する。 大量伐採しないと、作った合板工場やバイオマス発電所の稼働が止まってしまう。 大量伐採するから「より多く」と、所有者の曖昧な山から盗伐するモラルのない人が現れる。 つまり、人間が作ったシステムの弊害で生まれた犯罪だ。 また本書の警察、検察、裁判所の判断において気になることがある。 「誤って伐採しちゃいました」という人間に対して、それが故意だったということを証明するのは難しいということだ。 この本が主張するのは、ただ「盗伐は良くないことです」ということではなく、その周りにある組織や仕組みの腐敗の指摘だ。 制度設計がいかに重要かを思い知る。 人間の業は深い。 盗伐は、真っ当な仕事をしている林業関係者だけでなく、木材業界すべてに悪影響を与える、深刻な犯罪だ。 「自分だけが儲かればいい」では、未来の林業は失われてしまう。

Posted by ブクログ

2024/09/02

違法伐採は、先進国を含む世界中で近年続発し、規模も膨らんでいる。それは単なる森林窃盗ではなく、脱炭素や生物多様性をむしばむ環境破壊であり、激化する気候変動による災害発生を招く重要な要素となっている。そして林業そのものも持続性を失い、フェアな取引が行われないことで産業構造の劣化を引...

違法伐採は、先進国を含む世界中で近年続発し、規模も膨らんでいる。それは単なる森林窃盗ではなく、脱炭素や生物多様性をむしばむ環境破壊であり、激化する気候変動による災害発生を招く重要な要素となっている。そして林業そのものも持続性を失い、フェアな取引が行われないことで産業構造の劣化を引き起こしているのだ。盗伐および違法木材は、世界中の森林、林業界を悩ましている問題なのである。 当たり前のようにそこにある森にそんな問題が潜んでいるとは。知らないことを知るということの大切さを学んだ本です。

Posted by ブクログ

2024/05/26

盗伐なんて現代にあるのか、というのが社会の受け止めのようで、僕もなんとなくそんな認識を持っていた。 しかし本書には、そういう甘い認識に冷や水をかけるように、さまざまな盗伐例が紹介されている。 宮崎の例が多いけど、別に宮崎が盗伐王国なわけではなく、被害者が声をあげて動き出したから、...

盗伐なんて現代にあるのか、というのが社会の受け止めのようで、僕もなんとなくそんな認識を持っていた。 しかし本書には、そういう甘い認識に冷や水をかけるように、さまざまな盗伐例が紹介されている。 宮崎の例が多いけど、別に宮崎が盗伐王国なわけではなく、被害者が声をあげて動き出したから、のようだ。 合板やバイオマス燃料用に、木ならなんでもいい、とばかりに荒っぽく盗伐するのが現代のやり方らしく、そして隣地の木を「誤って」伐ってしまった、という誤伐という言い訳狙いの盗伐もあるらしい。 何より、業界や行政がこの問題に関して後ろ向きというのが切ない。 著者も、この本を書くのに気が向かなかったというが、気持ちはわかる。 一方で、林業関係者はこのようなものを突きつけられてどうするんだろう…どうもしないんだろうな…

Posted by ブクログ