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別れを告げない エクス・リブリス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2024/04/29 |
| JAN | 9784560090916 |
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別れを告げない
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商品レビュー
4.1
149件のお客様レビュー
原著は2021年発行。日本語訳は白水社から2024年4月に刊行。架蔵本は2025年12月刊の第17刷。訳者は斎藤真理子。 偏頭痛と胃痙攣に苦しみ、自らの遺書を書くために生きていると感じていた作家・キョンハのもとに、しばらく連絡を取り合っていなかった友人・インソンからの連絡が...
原著は2021年発行。日本語訳は白水社から2024年4月に刊行。架蔵本は2025年12月刊の第17刷。訳者は斎藤真理子。 偏頭痛と胃痙攣に苦しみ、自らの遺書を書くために生きていると感じていた作家・キョンハのもとに、しばらく連絡を取り合っていなかった友人・インソンからの連絡が届く。故郷の済州島で小さな木工所を営んでいた彼女は、作業中に誤って2本の指を切断、何とか接合手術には成功したが、入院中は3分に一度、神経を殺さないため、接合した指を腐らさないために指を針で刺し続ける必要がある。彼女を見舞ったキョンハは、インソンのたっての頼みで、彼女が家に残してきた小さなインコ「アマ」が生きているかを確かめるため、雪の降る済州島に向かうのだった。―― 「痛み」と「傷」、そして「影」が鍵語となった済州島における「4・3事件」と、それ以後の人々の生が想起され、想像されていく物語。1948年に逮捕・投獄された兄のことを想い続けたインソンの母のありようを通じて、大切な存在を失った人々が、もしかしたらそのひとはいまもなおどこかで生きているかもしれない、間一髪で死を免れ、死者の数の一人にはならなかったかもしれないと祈るその思いが、そのひとを、その存在を、遺族の前に呼び戻す。死んだはずの「アマ」が、入院中のはずのインソンがキョンハの目の前にあらわれ鳴いたり語ったりする展開は、かつてそこにいた死者たちと共に歩み生きるという憑在論的な主題を表現しているように思われる。
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恥ずかしながら済州島四.三事件も存じ上げない状態ながら、それを知ることができてよかった。 とんでもなく重たい色んな人の人生に陰を落とした残虐な事件が描かれ、こつ、それを振り返り続けるメッセージがとても重たい。
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ハンガン自身がこの作品を「究極の愛の小説」とし、「光がなければ光を作り出してでも進んでいくのが、書くという行為」と語っていて、歴史の闇から目を逸らさず、そこに生きた死者の姿を描き、光を照らし出そうとする彼女の覚悟に胸を打たれる。 痛みを引き受け、光を作り出す、それは確かに彼女の作...
ハンガン自身がこの作品を「究極の愛の小説」とし、「光がなければ光を作り出してでも進んでいくのが、書くという行為」と語っていて、歴史の闇から目を逸らさず、そこに生きた死者の姿を描き、光を照らし出そうとする彼女の覚悟に胸を打たれる。 痛みを引き受け、光を作り出す、それは確かに彼女の作品に共通するものであり、ノーベル文学賞受賞にふさわしい。 彼女と同じ時代に生きて、彼女の作品に触れられること、本当に嬉しく思う。
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