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夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす
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夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす
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商品レビュー
4.4
36件のお客様レビュー
小林秀雄賞、本当にどれもハズレがない笑。 面白く、わかりやすく。高校生の時に読んだらきっと、世界が変わって見えただろうと思う。あくまで脳というハードウェアに規定されている以上、人間が見ているものは"真実"ではなく、解釈であること。「私」という存在は現象であるこ...
小林秀雄賞、本当にどれもハズレがない笑。 面白く、わかりやすく。高校生の時に読んだらきっと、世界が変わって見えただろうと思う。あくまで脳というハードウェアに規定されている以上、人間が見ているものは"真実"ではなく、解釈であること。「私」という存在は現象であること・人間はすぐストーリー(フィクション)を作り出し、そこに囚われていることをすぐ忘れてしまうこと、もしかしたらこの世界はシミュレーションされたものにすぎないのかも…といったどこそこで読んだことのある主張が、わかりやすく平易な言葉とストーリーで語られている。初めてこういった言説に触れたら、衝撃だろうなあ。私にもそのいつかはあったわけだけれど。 時間について、それは人間に記憶があり、かつ記憶が脆く移ろいゆくものだから、時間を感じる、という点メモ。 …脳の記憶が脆いものだったからこそ、時間の流れが、心のなかで生じたんだ。記憶が褪せなければ、時間なんてものは無意味な概念だ。つまり、この世のイメージを形作ってきた自身の歴史が、つまり、記憶によってまとめあげたこの世界の眺めが、その後、徐々に褪せていく様子のことを、僕らは「時間の流れ」と呼んでいるにほかならない。(p.157) もし記憶があせずに完璧にあったら、というマウス実験で「時間が止まる」という結果が面白かった。過去の記憶が鮮やかすぎると、それが現在のものなのか直近なのか、過去なのか判別がつかないからだという。記憶が淡くならないのは、時間がないことと同義、なるほどだった。
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義務教育または一般教養に取り入れてもらいたい著者の1人である池谷氏の三部作の三冊目。 期待を裏切らない最高の読書体験ができた。 哲学や宗教とも融合する科学の視点は最高過ぎました。
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池谷裕二先生の三部作。 これは、文庫本になったら購入して手元に置いて、また読みたい本。 この本を読むと生きる元気が湧く。 (以下抜粋)p610 自分の存在している良い、存在している理由、存在している価値は、何かと、とことん疑っていくと、自分が常識だと思っていた様々な当然が、いと...
池谷裕二先生の三部作。 これは、文庫本になったら購入して手元に置いて、また読みたい本。 この本を読むと生きる元気が湧く。 (以下抜粋)p610 自分の存在している良い、存在している理由、存在している価値は、何かと、とことん疑っていくと、自分が常識だと思っていた様々な当然が、いとも簡単に指定されてしまう。あるいは、らっきょうの皮を向くように、最後には、何も残らなくなってしまう。突き詰めすぎると、そんな虚しさを感じる危険性だってあるわけだ。 でも生命の原理は「そんな事はないよ。少なくとも、役に立っている」と、そう言ってくれている。 しかし、池谷裕二先生の講義を直接聞ける高校生が羨ましい!
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