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すみせごの贄 角川ホラー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2024/03/22 |
JAN | 9784041138632 |
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すみせごの贄
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商品レビュー
3.7
42件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「たなわれしょうき」と「戸栗魅姫の仕事」が面白かった。後者は「怪と幽」に掲載されていたのを読んでいた。琴子が出てくると安心感がすごい。琴子にはできないけどインチキ霊能者にしかできないことがある理由を上手く落とし込んでいると思う。 「火曜夕方の客」はなんとなく予想できる展開だったので可もなく不可もなく…「くろがねのわざ」は現実感なくて微妙。霊とか怪異とかで怖いと思うのは「本当にありそうな理由があってこういう現象が起きている」ということなのでそれがなかった。自殺した人の理由に共感できなかっただけかもしれない。 この本を読む前にすみせごを検索すると「真琴 死亡」って出てきて恐々読み始めたのだけど、真琴まだ死んでないよね…?ばくうど以降は眠ってるだけだよね? 「とこよだけ」で最後に琴子が言っていた「もうあっちに行ってしまった(うろ覚え)」っていうのは藤井さんのことだよね…?と思っているのだがどうなんだろう。野崎の反応もそこまで落ち込んでいるようには思えなかったんだけどな。というか真琴と野崎がいないとこのシリーズは成り立たないので死んでないと思っているよ…頼む… 最後の最後にまた出たよりーたん。くふふ笑いやめろ!!六道骸かお前は!!(ならどきの「悲鳴」読んでて同じこと思ってた) 過去の自分と同じ境遇の人を見抜いてしまうのは流石だが、余計なことに首を突っ込みすぎる。哀れに思うなら他にできることがあるだろうが。その結果親子共々りーたんの言霊から生まれた怪異にやられてしまうんだから本当にどうしようもない奴だ。 終わり方に澤村ホラーらしさがあってそれは良かった。早くずうのめに行ってくれと思ってしまうくらいには多分りーたんが好きじゃないんだな。クズ役としてはこの上ないからそれはそれとしていいキャラだとは思うけど。 やっぱり長編で読みたいな…
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姉妹シリーズの短編集。 姉妹も出てくるけれど以前のキャラクターそれぞれ登場の感が強い。 ホラー感は薄くミステリー色の強さを感じる。ただ最後の1行があることでホラーへと連れ戻された。嫌な想像とまではいかない予感ぐらいのものをふっと湧かせることはやはりうまい。 好きなのはとこよだけ...
姉妹シリーズの短編集。 姉妹も出てくるけれど以前のキャラクターそれぞれ登場の感が強い。 ホラー感は薄くミステリー色の強さを感じる。ただ最後の1行があることでホラーへと連れ戻された。嫌な想像とまではいかない予感ぐらいのものをふっと湧かせることはやはりうまい。 好きなのはとこよだけとすみせごの贄。 とこよだけの何故にひらがな?の違和感と会話の噛み合わなさからくる気持ちの悪さから湧き上がる怖さへと移り変わりは気持ちよささへある。 すみせごの狭いグループの中でのヒエラルキーと丁寧な口調での悪口、昔話と現実がジッパーのように噛み合い破裂するのはこの作者の持ち味で大好き。
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オカルトライターの野崎と、比嘉姉妹が出てくる短編集。 1話目の「たなわれしょうき」がいちばん怖かった。ある地方に伝わる昔話、善良な村人が、文字にするのを躊躇うほどの理不尽な目に遭った‥その怨念が、村人を1人ずつ呪い殺していく。野崎の同業者が犠牲になり、特に解決せずに話が終わってしまい、私はドキドキ感を残したまま、読み進めていく。 しばらくは、まあ怖いけど普通かな、と、おやつを食べながらのほほんと読んでいく。最後から2つ目の「とこよだけ」は、無人島で幻影を見てしまう話。野崎は危機一髪のところを琴子に救われるのだけど、一緒に無人島に来たと思っていた真琴が幻影だったとは!(野崎は自覚してた。読者が騙されていた!)しかも真琴は入院しているらしい。 野崎に同行を頼んだ先輩ライターが幻影に捕まり、体が朽ちていく描写が恐ろしかった。 最後の、表題作である「すみせごの贄」。 野崎も比嘉姉妹も出てこなくて、料理研究家の辻村ゆかりなる人物が、謎解きをする。この人を私は知らなくて、読んでない話に出てきたのかな〜?覚えてないだけ??まあ、仕方ない。 話は、元高級料亭の料理長である父親に屈託を抱える娘が、父親を失踪したように見せかけて自宅地下に監禁。ところが、ただの言い伝えだと思っていた怪異に、父親は喰われていた。そして娘も‥。最後の、地下室のハッチがバタンと閉まる描写、なんとなく予想はしてても、やっぱりコワイ。ふう、とため息をついて読み終わった。 この短編集は、コワイ度で言えば濃淡はあったので、評価は星3つ。澤村伊智には、どうしても期待してしまうので。
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