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ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡
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ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡

浜田哲二(著者), 浜田律子(著者)

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ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡

定価 ¥1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/02/15
JAN 9784103555513

ずっと、ずっと帰りを待っていました

¥1,375

商品レビュー

4.2

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2025/10/25

若くして1000人もの部下を率いる――その姿からは、生まれながらのリーダーとしての才覚と責任感の強さが感じられる。まさに天才肌であり、誰もが信頼を寄せる最高の上司だったのだと思う。 しかしその舞台は会社ではなく、戦場。 日々、生死が隣り合わせの中で、彼は部下たちの命を預かってい...

若くして1000人もの部下を率いる――その姿からは、生まれながらのリーダーとしての才覚と責任感の強さが感じられる。まさに天才肌であり、誰もが信頼を寄せる最高の上司だったのだと思う。 しかしその舞台は会社ではなく、戦場。 日々、生死が隣り合わせの中で、彼は部下たちの命を預かっていた。 戦いが終わり、自分だけが生き残ってしまったことへの罪悪感と喪失感は、想像を絶するほど深いものだったに違いない。 戦後も彼の心は戦場に置き去りのまま、亡くなった部下たちのことを忘れることができなかった。 遺族に手紙を送り、戦死の詳細を自ら調べて伝える――その行動には、「上官としての最後の責任を果たしたい」という強い思いがにじむ。 「ずっと、ずっと帰りを待っていました」 部下を思い続けた祈り そして生き残った者として背負い続けた痛み 戦争が終わっても苦しみは続いたであろう

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2025/09/10

激戦の沖縄戦で1000人もの部下を率いた伊藤大隊長。わずか24歳。 大隊長も若ければ、命を落とす兵士もまた若い。 みんな私よりも若い。 息子でもおかしくない若者が次々と紙切れ1枚で国にとられ、遺品はおろか遺骨もなく、悲惨な最期を遂げたり、最期が分からなかったりする。 どんなに恐ろ...

激戦の沖縄戦で1000人もの部下を率いた伊藤大隊長。わずか24歳。 大隊長も若ければ、命を落とす兵士もまた若い。 みんな私よりも若い。 息子でもおかしくない若者が次々と紙切れ1枚で国にとられ、遺品はおろか遺骨もなく、悲惨な最期を遂げたり、最期が分からなかったりする。 どんなに恐ろしく、苦しかっただろう。 戦争がなければお腹いっぱい故郷の空気と水とご飯を食べ、長生きし、子どもや孫に囲まれただろうに。 これは80年前の話だと自分に言い聞かせないと、辛くて読めない。 今の平和な毎日、家族がいることに感謝しないといけない。 もっとちゃんと生きないといけないと背筋が伸びる。 学校や家庭でも平和学習に力を入れる必要があると思う。 クラスや近所に外国人がいることが自然になってきている日本で、 宗教にそれほど縛られない日本人的感覚をもった子どもたちは、 平和にボケずに貢献することができるのではないかと思う。 とはいえ、普通の人にはグローバルな行動はなかなか難しいので、 まずは家族や友達、先生など他者を尊重することが自然にできるように、子どもを育て、自分を育てよう。

Posted by ブクログ

2025/08/12

〝伊東孝一〟 24歳の若さながら第一大隊長として千人近い部下を率い、沖縄から生還。 しかし最終的には部下の九割を失う。 生き残ってしまったことへの後悔と贖罪の意識。 そして戦死した部下たちへの想いは、戦後の伊東を苛んだ。 沖縄戦から生還した伊東大隊長は終戦後、およそ600の遺族...

〝伊東孝一〟 24歳の若さながら第一大隊長として千人近い部下を率い、沖縄から生還。 しかし最終的には部下の九割を失う。 生き残ってしまったことへの後悔と贖罪の意識。 そして戦死した部下たちへの想いは、戦後の伊東を苛んだ。 沖縄戦から生還した伊東大隊長は終戦後、およそ600の遺族に詫び状を送る。 そこには沖縄から持ち帰ったサンゴの塊(琉球石灰岩)を打ち砕いて分けた包みと、各々の「戦死現認証明書」が同封されていた。 こうした手紙へ、356通もの返信が届いたのだ。 伊東はこの返信をおよそ70年間、大切に保管していた。 著者でジャーナリストの浜田夫妻は、この手紙を遺族に返還する活動をしており、その記録が綴られているのが本書だ。 返信を書いたのは、亡くなった兵士の父母や妻で、愛する息子や夫がどんな最期を遂げたのか知りたがっている。 伊東は部下の一人ひとりを忘れてはいない。 私たちは戦没者◯人と数字で捉えがちだが、一人ひとりには人生があり家族があり、生身の人間なんだと思い知る。 70年以上の月日を経て手紙を受け取ったご遺族の姿からも、それはひしひしと伝わってくる。 手紙返還の際、遺族と対面した伊東はいきなり床に膝を折り、両手を付き頭を下げ、涙を流しながら渾身の謝罪をする場面がある。 戦争で命を落とすのはもちろん辛いが、生還してもまた地獄だなと思った。 2020年に99歳で亡くなるまで、長い長い月日だったことだろう。 ※この本は、ヒボさんのレビューで知りました。 戦後80年の夏、この本を読むことが出来て良かったです。 ありがとうございます。 是非、沢山の方に読んでもらいたいです。

Posted by ブクログ