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ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡
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ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡

浜田哲二(著者), 浜田律子(著者)

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ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡

1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/02/15
JAN 9784103555513

ずっと、ずっと帰りを待っていました

¥1,760

商品レビュー

4.1

7件のお客様レビュー

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2024/10/28

 ヒボさんの本棚から、いつもありがとうございます。今まで読んできた作品とは違って、パッパッとは読めないものでした。なので、時間をかけてゆっくり読ませてもらいました。  先の大戦において。激戦を極めた沖縄戦にて約1000人の部下を率いていた伊東孝一大隊長は、多くの部下を失いました...

 ヒボさんの本棚から、いつもありがとうございます。今まで読んできた作品とは違って、パッパッとは読めないものでした。なので、時間をかけてゆっくり読ませてもらいました。  先の大戦において。激戦を極めた沖縄戦にて約1000人の部下を率いていた伊東孝一大隊長は、多くの部下を失いました。伊東孝一大隊長は、亡くした部下の遺族に対して、「詫び状」を沖縄の珊瑚とともに送っています。その「詫び状」に対しての遺族からの返信を大事に保管していた伊東孝一大隊長から、託されたこの作品の浜田夫妻は遺族に返還する活動を行っています。  戦後79年の年月は遺族を探すことも困難を極めています。また探し出しても名前しか聞いたことがないのでと、手紙の受け取りを拒否される遺族もおられたり、ここ最近の社会情勢(振り込め詐欺の横行等)から、不審感を抱かれる遺族もいらっしゃるそうです。  そんな中でも受け取りを希望された遺族は、英霊として散った先人に思いを馳せると同時に、2度とこのような惨事が繰り広げられることがあってはならないという思いを強くします。そして手紙を保管してくれていた伊東孝一大隊長と、手紙を届けてくれた浜田さん夫妻に感謝を抱かれるのです。  伊東孝一大隊長はその生涯を通して、戦争で失った部下たちのことを忘れることがありませんでした。手紙を遺族に返還する浜田さん夫妻の旅は続きます。伊東孝一大隊長と浜田さん夫妻の思いが、一人でも多くの遺族に届きますように…。そしてこうして、この活動を残してくれたことによって、私がこの作品を読め、知ることができたことに感謝です。

Posted by ブクログ

2024/10/26

沖縄戦は本土決戦に至るまでの時間稼ぎとも言われていて 武器や食料も足りない状況で 戦いを強いられた兵隊の多くは 故郷に帰る事なく 沖縄の土になった 故郷で待つ家族には 詳細も何も伝えられず もしかしたら 戻って来るかもと 儚い望みを持っていた人もいたそうです この指揮官は 自...

沖縄戦は本土決戦に至るまでの時間稼ぎとも言われていて 武器や食料も足りない状況で 戦いを強いられた兵隊の多くは 故郷に帰る事なく 沖縄の土になった 故郷で待つ家族には 詳細も何も伝えられず もしかしたら 戻って来るかもと 儚い望みを持っていた人もいたそうです この指揮官は 自分だけ生き残った事は 亡くなった者達の為に生きる事が使命と思い 部下の家族に手紙を送った そのやりとりの手紙を 返却する為に 著者達が動いた内容のノンフィクションでした 本当に愚かな戦争でした でも  命を失った多くの人々は 無駄死にとは 思いたくありません 彼らは 家族や日本の為に 負けるとわかっていても 戦ってくれたのです 今の日本は 多くの人の命のおかげです だから 戦争は二度としてはいけないと  訴えていかねばなりません 彼らの命を繋げていかねばなりません

Posted by ブクログ

2024/10/23

濃密な生の悔恨と、無慈悲な死が無数にあった。沖縄に散っていったひとりひとりがいた。 歴史的に見ても「あの時、あの場所で何が行われていたのか」と興味深いのだが、遺族からの書簡が胸を打つ。彼らの散っていった年月日も記されており、戦争は一人の兵士を顔もない戦死者に変えてしまうが、状況を...

濃密な生の悔恨と、無慈悲な死が無数にあった。沖縄に散っていったひとりひとりがいた。 歴史的に見ても「あの時、あの場所で何が行われていたのか」と興味深いのだが、遺族からの書簡が胸を打つ。彼らの散っていった年月日も記されており、戦争は一人の兵士を顔もない戦死者に変えてしまうが、状況を読んでいくと誰かの大切な人だった、家族の一人であった、と考えるだけでやりきれない。辛い一冊だが、読んでよかった。

Posted by ブクログ

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