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絶滅危惧個人商店 ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2024/02/13 |
| JAN | 9784480439369 |

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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
こちらもsimple noteに読了メモがないので忙しかった2024年10月から12月とどこかで読み終えたのだろう。 著者には取材していただいたことが何度かある。日刊ゲンダイの連載「本屋はワンダーランド」で取り上げていただいたり、『夢の猫本屋ができるまで』で店主の安村正也さんと...
こちらもsimple noteに読了メモがないので忙しかった2024年10月から12月とどこかで読み終えたのだろう。 著者には取材していただいたことが何度かある。日刊ゲンダイの連載「本屋はワンダーランド」で取り上げていただいたり、『夢の猫本屋ができるまで』で店主の安村正也さんとの話を聞かれたり。いつもにこやかで、それでいていつの間にか要点を聞いていく手法はライターとしてとても参考になるのだが、文章についてもまた同様で、独特の癖の強い文体に始めは驚くのだけれど気がつくと最後まで読み切ってしまっている。この引き込み方は本当にすごいと思う。 とはいっても実は一冊読み切ったのは『夢の猫本屋』にほかは本書のみで、むしろだからこそ他の本も読みたくなったのだった。次はやっぱり『さいごの色町 飛田』かなあ。 さて、本書である。本書はPR誌『ちくま』よ連載を文庫化したもので、徐々に、でも確実に減りつつある個人店の店主に著者がインタビューしたものだ。全部で18店。自分も知っている吉祥寺の「ウエスタン」が取り上げられていた(p.122-p.137)のが嬉しかった。それに新刊書店と古書店が1店ずつ掲載されているのも見逃せない。 以下引用。 "私? インドネシアに住んでいて、年に二度帰国しますが、その度にこの店に来るんです。靴はこの店でしか買わないから」 なんと三十年来の常連だという。 略 これだけ気持ちよく、いいものを勧めてくれて安心な店、どこにもありません」" p.116 "出来合いの工具では十分でなく、自転車屋が鍛治をして自分専用の工具も作った。「刀鍛冶と一緒です。親父が、鉄に焼きを入れて強度を高くし、ハンマーやミノを使って、店の一隅で、つくっていましたねえ」" p.150 "「商売、遊ばなきゃ」" p.196 "世話になった客が、お礼の気持ちの小銭を箱に入れていく仕組み。三助さんも女中さんも給料は安く、そういった客の「男っぷり、女っぷり」的な謝礼金が主たる報酬だったという。 「そういうのを知っているのは七十代以上の人じゃない? 東京オリンピック(一九六四年)くらいまでだったから。粋な人がいなくなって廃れましたね〜。" p.297-298
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格式高い老舗ではなく、市井のこだわり商店を取り上げている点に好感を持った。不動産バブルを前に店主は商店を続ける意思はあるが、代替わりによる廃業は仕方ないと思えた。
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個人商店は減ったとは思う。絶滅危惧は言い過ぎじゃないか?この本を読むと、あながち言い過ぎでもないかもしれないとは思う。まず商店街が減った。そして、なんでも揃う郊外型ショッピングモールが増えて、個人店はますます減った。しぶとく商売を続ける方達は何代目という方が多く、ご先祖様が成した...
個人商店は減ったとは思う。絶滅危惧は言い過ぎじゃないか?この本を読むと、あながち言い過ぎでもないかもしれないとは思う。まず商店街が減った。そして、なんでも揃う郊外型ショッピングモールが増えて、個人店はますます減った。しぶとく商売を続ける方達は何代目という方が多く、ご先祖様が成したこの商売を自分の代で潰してなるものかという意地もあるだろうし、お客さまのことを考えて続けてる方も多い。後継問題はあるだろうし、続けることは大変だと想像もする。個人商店は「町の宝」はなるほど言い得て妙だと思った。
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