絶滅危惧個人商店 の商品レビュー
個人商店は減ったとは思う。絶滅危惧は言い過ぎじゃないか?この本を読むと、あながち言い過ぎでもないかもしれないとは思う。まず商店街が減った。そして、なんでも揃う郊外型ショッピングモールが増えて、個人店はますます減った。しぶとく商売を続ける方達は何代目という方が多く、ご先祖様が成した...
個人商店は減ったとは思う。絶滅危惧は言い過ぎじゃないか?この本を読むと、あながち言い過ぎでもないかもしれないとは思う。まず商店街が減った。そして、なんでも揃う郊外型ショッピングモールが増えて、個人店はますます減った。しぶとく商売を続ける方達は何代目という方が多く、ご先祖様が成したこの商売を自分の代で潰してなるものかという意地もあるだろうし、お客さまのことを考えて続けてる方も多い。後継問題はあるだろうし、続けることは大変だと想像もする。個人商店は「町の宝」はなるほど言い得て妙だと思った。
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こういった昔ながらの、良い雰囲気のお店がどんどんなくなっていくことに寂しさを覚えながらも、自分の生活を振り返ると、足が向いていないことに気付いてハッとする。こういうことなんだ。 時代の流れと言ってしまえばもうしょうがないのだが、自分の日々の行いを棚にあげて、このまま減っていくのが...
こういった昔ながらの、良い雰囲気のお店がどんどんなくなっていくことに寂しさを覚えながらも、自分の生活を振り返ると、足が向いていないことに気付いてハッとする。こういうことなんだ。 時代の流れと言ってしまえばもうしょうがないのだが、自分の日々の行いを棚にあげて、このまま減っていくのが正しいのかという思いに駆られる。 便利さを追求したお店も、昔ながらの個人商店も、どちらも生き残る道はないのかな。
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熱海湯の話が載っていたので購入。今となっては少なくなってきた豆腐屋さんや自転車屋さん、質屋さんなど個人で営んでいる商店のとのインタビュー。店主しか知らない昔の状況と今までの変化の話しはとても貴重なものだと思う。
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<目次> 略 <内容> 単行本は2020年発行。「ちくま」に連載の記事から。「ちくま」では2018年からの連載なので、今から6年ほど前の話。絶滅危惧種商店はその多くが絶滅したのではないか?そこに見えるのは、店と客の会話。そして店主などのプロ意識。どこかで学ぶよりも経験。こうした...
<目次> 略 <内容> 単行本は2020年発行。「ちくま」に連載の記事から。「ちくま」では2018年からの連載なので、今から6年ほど前の話。絶滅危惧種商店はその多くが絶滅したのではないか?そこに見えるのは、店と客の会話。そして店主などのプロ意識。どこかで学ぶよりも経験。こうしたものは、量販店やコンビニではほとんど味わえないもの。だがタイトル通り、こうした店は”絶滅危惧”なのだ。古き良き時代、と簡単に言っていいのか?日本の将来を憂う…。
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日暮里の中野屋 「金子良子、シャンソン、で検索してみてくださる?」 「ご近所に住んでらして、しょっちゅう買いに来てくださった」という立川談志、「よく買いに来てくださるの。いい男だわよ」の中尾彬らのサイン色紙も何枚か。 佃村の漁民達は家康に懐柔されたと 鶴見のかなさぎ精肉店と魚作分...
日暮里の中野屋 「金子良子、シャンソン、で検索してみてくださる?」 「ご近所に住んでらして、しょっちゅう買いに来てくださった」という立川談志、「よく買いに来てくださるの。いい男だわよ」の中尾彬らのサイン色紙も何枚か。 佃村の漁民達は家康に懐柔されたと 鶴見のかなさぎ精肉店と魚作分点 神田の越後屋 梅屋敷のレ・アルかきぬま 港区芝の魚屋 持参してきていた包丁を老舗「有次」へ研ぎに出し 地上げに弾みがついたという 山谷の金星堂洋品店 流言飛語が飛び交った 神田神保町のミマツ靴店 吉祥寺ハモニカ横丁のジーンズショップウエスタン 懐中時計を入れる為 阿佐谷の木下自転車店 店の一隅いちぐう 西荻窪の須田時計眼鏡店 しんめい神明通り 知覧 赤湯温泉りんご村 亀有の栄眞えいしん堂 みなみすなまち南砂町のたなべ書店 おうぶん旺文社 大山商店街の竹谷文房具店 麻布十番のコバヤシ玩具店 池上の青木屋 秩父・長瀞ながとろ 雑司ヶ谷の花處住吉 成増の谷口質店 神楽坂の熱海湯 井戸水で薪を沸かしておられたのだ 「そうかい」は肯定も否定もしない相槌だから 気高い商い 一回毎の直感と偶然に委ねられていて
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読んでいるうちに自分も筆者と一緒にそれぞれのお店に足を運んで話を聞いているような気分になる素敵な本。 チェーン店が台頭する現代で生き残ってるだけあってどのお店もドラマがあって彼らの人生を追体験しているみたい。 お店や店主の歴史もそうだけど、長く営業しているだけあってそのお店のある...
読んでいるうちに自分も筆者と一緒にそれぞれのお店に足を運んで話を聞いているような気分になる素敵な本。 チェーン店が台頭する現代で生き残ってるだけあってどのお店もドラマがあって彼らの人生を追体験しているみたい。 お店や店主の歴史もそうだけど、長く営業しているだけあってそのお店のある街の歴史も一緒に話してくれる店主が多いから勉強になって面白い。 私は比較的小さな街出身でこの本に出てくるような個人商店を沢山見てきてたはずだけど、いざ思い返そうとすると意外と頭の中に浮かんでこなくて悔しい。 今度街をよく見ながらゆっくり歩いてみようかな。
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最近は個人商店って、ほとんど行くことがない。まあ床屋さんとクリーニング屋さんくらいか。大型スーパー、コンビニ、ドラッグストア、各種チェーン店ばかりの利用だ。うちの町も、昔からの商店街はシャッター通りと化してる。 本書で紹介されている商店は、いづれも創業から結構な年数が経って...
最近は個人商店って、ほとんど行くことがない。まあ床屋さんとクリーニング屋さんくらいか。大型スーパー、コンビニ、ドラッグストア、各種チェーン店ばかりの利用だ。うちの町も、昔からの商店街はシャッター通りと化してる。 本書で紹介されている商店は、いづれも創業から結構な年数が経っている。しかし跡を継いでくれる人がいないところも多いようだ。「家業」という言葉には代々の職業という意味があるが、健在なのは政治家くらいか。いや「政治屋」というべきか。
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2023.1.14市立図書館 PR誌「ちくま」連載(2018〜2020)の書籍化(2020年12月)の文庫化。地元で長く愛されているような個人商店19軒を訪ね歩いて取材したレポートで、連載時にずっとおもしろく読んでいて、単行本になったものを図書館で借りて読み直し、文庫入りを待って...
2023.1.14市立図書館 PR誌「ちくま」連載(2018〜2020)の書籍化(2020年12月)の文庫化。地元で長く愛されているような個人商店19軒を訪ね歩いて取材したレポートで、連載時にずっとおもしろく読んでいて、単行本になったものを図書館で借りて読み直し、文庫入りを待っていた。 単行本のあとがきから3年、きびしいコロナ禍も経てこれらのお店はどうしているかずっと案じていたが(雑司ヶ谷霊園の花處住吉は2021年3月末で閉店したという記事をどこかで読んだ)、文庫版あとがきによるとおおかたの店は健在とありちょっとうれしくなった。
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