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虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2024/02/05 |
JAN | 9784087901498 |
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虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
ノンフィクション物なのに小説の様な読み心地。面白かった。 野球は全く明るくなく、登場人物も検索しながら読み進めた為少し時間がかかりましたが、ぐいぐい読んだと思う。 岸一郎というおじいちゃん監督に焦点を当てた時、見えてきた謎と闇。 腹の探り合い、策略、ずる賢さ。さらに余計な火種を...
ノンフィクション物なのに小説の様な読み心地。面白かった。 野球は全く明るくなく、登場人物も検索しながら読み進めた為少し時間がかかりましたが、ぐいぐい読んだと思う。 岸一郎というおじいちゃん監督に焦点を当てた時、見えてきた謎と闇。 腹の探り合い、策略、ずる賢さ。さらに余計な火種をつけるマスコミ。野球が好きで野球をやりたいだけの選手にもレギュラー争いという攻防がある訳で。 最終章で明かされる諸々にそれまでの登場人物への印象がひっくり返され、これもまた面白かった。見事な起承転結。 人は多面的ではあるが、根っこを知ると案外シンプルな答えにたどり着いたりするという事か。 それにしても最後、彼で締めるとはね。 知ってたのかね。
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読売ジャイアンツのライバルと位置付けられ、熱狂的なファンを多く擁する阪神タイガース。その長い歴史の中で、僅か2ヶ月だけ監督を務め、今やすっかり忘れ去られた岸一郎という人物がいた。彼の正体に迫る評伝。 自分は野球のことはろくに知らないが、なんとなく立ち寄ったスポーツ本コーナーで目に...
読売ジャイアンツのライバルと位置付けられ、熱狂的なファンを多く擁する阪神タイガース。その長い歴史の中で、僅か2ヶ月だけ監督を務め、今やすっかり忘れ去られた岸一郎という人物がいた。彼の正体に迫る評伝。 自分は野球のことはろくに知らないが、なんとなく立ち寄ったスポーツ本コーナーで目にして、題材や帯コメントに興味を持ち読んでみた。 当時ですらほぼ知られていない謎の老人扱いだった岸が実は戦前野球界でスターだったこと、結果を出せず引退に追い込まれたもののそのことは後々まで尾を引く球団の悪しき体質に繋がったこと、引退後の足取りを追う中で明らかになった新事実など、予想以上に壮大な物語が展開されており、読み応えのあるノンフィクションとなっていた。関係者の死去や貴重な資料の散逸もあり、もっと早い時代に取材が行われていればと惜しまれる気持ちもあるが、そもそもこの本が書かれるまでほとんど誰も岸という人物を省みなかったらしいことを考えれば十分以上のものだと思う。
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関西で絶対的な人気を誇るプロ野球の阪神タイガース、しかし勝てない。戦力があるのに勝てない、というシーズンも多く、そして年中、監督とコーチ、監督と選手、フロントと現場、フロント内部など、ゴタゴタが報じられる。そのルーツが、1955年シーズン開幕から33試合だけ監督を務めた、第8代監...
関西で絶対的な人気を誇るプロ野球の阪神タイガース、しかし勝てない。戦力があるのに勝てない、というシーズンも多く、そして年中、監督とコーチ、監督と選手、フロントと現場、フロント内部など、ゴタゴタが報じられる。そのルーツが、1955年シーズン開幕から33試合だけ監督を務めた、第8代監督・岸一郎にあるという。 ほとんど記録もない謎の老人、大学野球、社会人野球を経験するも、プロ野球選手の経験なし、しかも野球から離れて30年、年は還暦間近。スター選手の藤村富美男に、スムーズに引退してもらい、監督に就任してもらうための「つなぎ」だったようだが、岸監督と藤村富美男を始め選手との距離は開くばかり、そして選手の間でもゴタゴタが発生する。この時から、選手の力が強くなり、同じような出来事が、今に至るまで何度も繰り返される。そして、フロント内部での争い、それによる監督人事のゴタゴタも頻発。 振り返ると、2023年の優勝は、岡田監督と選手の一体感、フロントと監督の信頼関係、全てが奇跡的にハマッた一年だったのかもしれない。 しかし、関西のスポーツ新聞が、ゴタゴタが売れるからと言って、騒いだり、時には火を起こしたり、これも岸監督の時代に始まったのではという。これが無ければ、もっと勝てるのでは、という気もする。
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