- 中古
- 書籍
- 書籍
羽あるもの
定価 ¥1,980
990円 定価より990円(50%)おトク
獲得ポイント9P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2024/01/26 |
JAN | 9784582839487 |
- 書籍
- 書籍
羽あるもの
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
羽あるもの
¥990
在庫なし
商品レビュー
4
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夜伽(よとぎ)一巻(ひとまき)。 今までの吉田作品とは一味違う読み物。けれどやっぱり吉田作品らしい夜の静けさの漂う物語だった。 羽あるものにまつわる記述を筆写し、羽あるものに憧れを抱く"わたくし"。 そんな"わたくし"・野狐・和尚の3人による、いにしえの物語が静かに進んでいく。 それは戦の時代へと移りゆく、その前の時代のこと。 いずれ来るであろう戦の世から逆行し辿り着くは、嵐の前の静けさなのか。ただ一人、戦の恐ろしさ愚かさを知る野狐は2人に警告する。 「戰を回避するのです。それがわたしのつとめです」 この物語を紡ぐ吉田さんご自身が現代の我々に警鐘を鳴らしているのかもしれない。 「やがて、この者の背を割って、光そのものと思しき一対の羽がひらき、ついに大きく羽ばたいて、光の羽毛をそこかしこへ撒き散らす」 羽あるものの記述を探し求める"わたくし"は、いずれ羽を取り戻し夜空へ飛び立つことができるだろうか。 夜伽シリーズの先が楽しみで仕方ない。
Posted by
幻想的で綺麗。そんなことあるはずないような風景が思い浮かぶ。 私はとても好みだった。 古典的な言葉を調べながら、時折声に出しながら、大事に読んだ。 夕方に生まれたから、夕方にはまことの自分が生まれる感覚がある、といったようなセリフがあったが、とても素敵な感覚だなと感じる。 自分は...
幻想的で綺麗。そんなことあるはずないような風景が思い浮かぶ。 私はとても好みだった。 古典的な言葉を調べながら、時折声に出しながら、大事に読んだ。 夕方に生まれたから、夕方にはまことの自分が生まれる感覚がある、といったようなセリフがあったが、とても素敵な感覚だなと感じる。 自分は朝に清々しさを感じるが、朝生まれたのも理由なのかも、とも思えた。
Posted by
綺麗な幻想譚です。 「羽あるもの」について調べている白髪が生え始めた年齢の女性、彼女の相談相手である破戒僧、人知を超える野狐の3人(?)が主人公。時は特定されていませんが平安時代あたり、舞台は京の外れあたりでしょう。 あとがきにも書かれていますが、時代や物語の雰囲気に合わせた今ま...
綺麗な幻想譚です。 「羽あるもの」について調べている白髪が生え始めた年齢の女性、彼女の相談相手である破戒僧、人知を超える野狐の3人(?)が主人公。時は特定されていませんが平安時代あたり、舞台は京の外れあたりでしょう。 あとがきにも書かれていますが、時代や物語の雰囲気に合わせた今までとは違う文体です。とは言え、吉田さんらしい静けさ、柔らかさ、丁寧さは変わりません。 ある意味幻想譚らしく、その場その場は像を結ぶのですが、どこかフワフワとして内容が上手く頭に入ってきません。150ページにも満たない薄い本で余白も広い。祖pの沖になれば1時間もかからないで読めるでしょうが、丁寧に綴られた文章に合わせて、こちらも丁寧に二度読み。雰囲気をゆっくりと楽しみました。 扉には夜伽(よとぎ)一巻(ひとまき)とあります。どうやら「夜伽シリーズ」の始まりの様です
Posted by