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灰の劇場 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2024/02/06 |
JAN | 9784309420806 |
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灰の劇場
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商品レビュー
3.5
36件のお客様レビュー
「ザリガニ」の隣に堆く積まれてたので、小生初の恩田陸さん。仲良し2人の女性が自殺に至った、原因と考えられる「人生の不都合」を物語る。話を聞いてあげられたらなー、と思いながら読んだ。ラストの構成も圧巻。
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始まりは、とある三面記事。 一緒に暮らしていた女性2人が飛び降り自殺を図ったという内容。 作家である著者は数十年も前に目にしたその記事がずっと心に引っかかっていた。 著者(ノンフィクション)と記事の女性たち(フィクション)を交差させる物語の運び方に夢と現が混じり合うような不思議...
始まりは、とある三面記事。 一緒に暮らしていた女性2人が飛び降り自殺を図ったという内容。 作家である著者は数十年も前に目にしたその記事がずっと心に引っかかっていた。 著者(ノンフィクション)と記事の女性たち(フィクション)を交差させる物語の運び方に夢と現が混じり合うような不思議な気持ちで読み進めた。 "結局自分の理解する範囲でしか物事を見られない。ましてや人間には感情があって、必ずしも合理的な行動を取らないことは証明されているし、他人の考えていることも決して理解できない。記録があっても、それを残したのは勝者と決まっているから、何か事件があっても「どうしてなのか」を知ることは無理だろう。数行の記述にまとめられた事典の内容だけでは、歴史の輪郭にすら触れられない。" 著者の想像で作られた彼女たちの日常、人生… 第三者がいくら頭を捻ろうと真実は分かるはずがない。 そんな虚構の世界。 しかし、どこか他人事とは思えない世界。 限られた情報であらゆる推測を立てて結末へ繋げようとする作家の思考が垣間見えた気がした。 余談だが、著者の書くエッセイが読みたいと思った。
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恩田陸自身の感情がふんだんに組み込まれなノンフィクション&フィクション作品。実際にあった、新聞の小さな記事に書いてあった事件を題材に、その事件の真相と、その事件を選んだ彼女自身の葛藤を描く物語。 「0」がノンフィクション、「1」がフィクションというわ変わった形式。最初は...
恩田陸自身の感情がふんだんに組み込まれなノンフィクション&フィクション作品。実際にあった、新聞の小さな記事に書いてあった事件を題材に、その事件の真相と、その事件を選んだ彼女自身の葛藤を描く物語。 「0」がノンフィクション、「1」がフィクションというわ変わった形式。最初は理解ができず、何度かページを遡った。この本の見どころは、実際にあった事件について、事件が起こったこと以外の事実がわからないまま、彼女なりの「虚構」として事件を描いていることだ。この「虚構」を描く中で、葛藤や悩みが相当あったことが文章からわかる。 「日常」とは何か。「死」とは何かを問いながら、自然の流れのまま死=消えゆくMとTへの思いを、ノスタルジアの魔術師として描く、奇妙で、それでいて温かみがある本であった。
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