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技術革新と不平等の1000年史(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/12/20 |
JAN | 9784152102942 |
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技術革新と不平等の1000年史(上)
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
技術革新が人のためになるとは限らない、というか、むしろ害悪の面が強いということを、様々な事例から説明するもの。現在のAIや宇宙開発、ゲノムテクノロジー、環境対策など、明るい未来を作ってくれると期待するが、その恩恵を受けるのは、発明者や投資家、有力者などの一握りであり、一般市民はむ...
技術革新が人のためになるとは限らない、というか、むしろ害悪の面が強いということを、様々な事例から説明するもの。現在のAIや宇宙開発、ゲノムテクノロジー、環境対策など、明るい未来を作ってくれると期待するが、その恩恵を受けるのは、発明者や投資家、有力者などの一握りであり、一般市民はむしろ虐げられたり、犠牲になったりする。スエズ運河やパナマ運河の開発、イギリスの産業革命、鉄道開発、など。都市伝説みたいな話かと思ったら、アセモグルさんの分析は明晰。こういうことを知っておくことは重要だと感じる。
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経済学の大御所であるダロン・アセモグル氏が、「技術革新」といったまさに現在タイムリーな論点について本を執筆くれるのは本当にありがたい。 上巻では「技術革新」というテーマについて、主に労働市場の観点から議論が展開される。押さえておくべき論点は、生産性バンドワゴンが機能するための2つの前提条件であろう。1つ目は、「労働者の限界生産性の向上」で、2つ目は、「労働者の交渉力」である。上巻では、これらの条件が歴史を通じて満たされてきたのか否かについて、歴史的エピソードを用いながら検討していく。
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技術革新によって進歩は可能かどうかを、歴史的に分析した本。 楽観的ではない。 バンドワゴンのように、起業家や資本家が技術革新の成果を用いてあらゆる人を引っ張っていくことが歴史的にまれだから。 技術革新の成果やテクノロジーの進歩の恩恵は何もしなければ、なかなか共有されない。技術...
技術革新によって進歩は可能かどうかを、歴史的に分析した本。 楽観的ではない。 バンドワゴンのように、起業家や資本家が技術革新の成果を用いてあらゆる人を引っ張っていくことが歴史的にまれだから。 技術革新の成果やテクノロジーの進歩の恩恵は何もしなければ、なかなか共有されない。技術革新やテクノロジーをどのように活用していくかの方向性が重要とのこと。 上巻では、レセップスの成功体験やビションがパナマ運河の建設の失敗に結びついたこと、説得力がテクノロジーの活用の方向性に大きな影響をあたえること、農業と産業革命の第一段階でテクノロジーの進歩の恩恵が一部の層だけにしかなかったこと、産業革命の第二段階で制度の変化が労働者の政治参加を進め対抗勢力ができたことで恩恵の共有が進んだことなどが書かれていた。 『国家はなぜ衰退するのか』とも共通する部分があり、包括的な制度が大事なのだとあらためて思った。
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