技術革新と不平等の1000年史(上) の商品レビュー
日本大学図書館生物資源科学部分館OPAC https://brslib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000348155
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イノベーションは労働者の平均賃金を上げる、労働者の生活水準も上げる、などが起こるには条件があるという話。言われるまでもない気がするが、どんな条件かが気になる。結局は資本家が力を増すようなものは労働者を貧しくするということのよう。しかし、1800年代後半になるまで労働者はずっと搾取...
イノベーションは労働者の平均賃金を上げる、労働者の生活水準も上げる、などが起こるには条件があるという話。言われるまでもない気がするが、どんな条件かが気になる。結局は資本家が力を増すようなものは労働者を貧しくするということのよう。しかし、1800年代後半になるまで労働者はずっと搾取されてきたのがわかり、かわいそうになる。人は時間をかけて道徳的になったのだな。下巻は現代また搾取が始まっている話らしい。気になる。
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AI等の技術革新から労働者は守れるか?等の問題を、過去の歴史や現代の例を挙げてこれからの視点を教えてくれる実用書。 限界生産性等ワードや重要な部分はボールペンでライン引きながら読んでます。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10280352
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技術革新が人のためになるとは限らない、というか、むしろ害悪の面が強いということを、様々な事例から説明するもの。現在のAIや宇宙開発、ゲノムテクノロジー、環境対策など、明るい未来を作ってくれると期待するが、その恩恵を受けるのは、発明者や投資家、有力者などの一握りであり、一般市民はむ...
技術革新が人のためになるとは限らない、というか、むしろ害悪の面が強いということを、様々な事例から説明するもの。現在のAIや宇宙開発、ゲノムテクノロジー、環境対策など、明るい未来を作ってくれると期待するが、その恩恵を受けるのは、発明者や投資家、有力者などの一握りであり、一般市民はむしろ虐げられたり、犠牲になったりする。スエズ運河やパナマ運河の開発、イギリスの産業革命、鉄道開発、など。都市伝説みたいな話かと思ったら、アセモグルさんの分析は明晰。こういうことを知っておくことは重要だと感じる。
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経済学の大御所であるダロン・アセモグル氏が、「技術革新」といったまさに現在タイムリーな論点について本を執筆してくれるのは本当にありがたい。 上巻では「技術革新」というテーマについて、主に労働市場の観点から議論が展開される。押さえておくべき論点は、生産性バンドワゴンが機能するための2つの前提条件であろう。1つ目は、「労働者の限界生産性の向上」で、2つ目は、「労働者の交渉力」である。上巻では、これらの条件が歴史を通じて満たされてきたのか否かについて、歴史的エピソードを用いながら検討していく。
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技術革新によって進歩は可能かどうかを、歴史的に分析した本。 楽観的ではない。 バンドワゴンのように、起業家や資本家が技術革新の成果を用いてあらゆる人を引っ張っていくことが歴史的にまれだから。 技術革新の成果やテクノロジーの進歩の恩恵は何もしなければ、なかなか共有されない。技術...
技術革新によって進歩は可能かどうかを、歴史的に分析した本。 楽観的ではない。 バンドワゴンのように、起業家や資本家が技術革新の成果を用いてあらゆる人を引っ張っていくことが歴史的にまれだから。 技術革新の成果やテクノロジーの進歩の恩恵は何もしなければ、なかなか共有されない。技術革新やテクノロジーをどのように活用していくかの方向性が重要とのこと。 上巻では、レセップスの成功体験やビションがパナマ運河の建設の失敗に結びついたこと、説得力がテクノロジーの活用の方向性に大きな影響をあたえること、農業と産業革命の第一段階でテクノロジーの進歩の恩恵が一部の層だけにしかなかったこと、産業革命の第二段階で制度の変化が労働者の政治参加を進め対抗勢力ができたことで恩恵の共有が進んだことなどが書かれていた。 『国家はなぜ衰退するのか』とも共通する部分があり、包括的な制度が大事なのだとあらためて思った。
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我々が普段、当たり前のように享受している文明生活は、どうも奇跡…と言うには耳障りが良すぎる、血の滲むような戦いの末に成り立ったようだ、というコトを知らせてくれる1冊。 しかもこれが、ノーベル賞に最も近い経済学者たちによって著され、サンデルやジャレド・ダイアモンドにも激賞される。日...
我々が普段、当たり前のように享受している文明生活は、どうも奇跡…と言うには耳障りが良すぎる、血の滲むような戦いの末に成り立ったようだ、というコトを知らせてくれる1冊。 しかもこれが、ノーベル賞に最も近い経済学者たちによって著され、サンデルやジャレド・ダイアモンドにも激賞される。日本語版のパンチがイマイチ弱いのは題名が英語版のサブタイから取ってるからでしょうか。。 (しかし英語版タイトルを直訳しても『権力と進歩』とか?悩ましいですね) 本著、レセップスによる、スエズ運河での成功例とパナマ運河での致命的な失敗例を分析するところから始まり、ヨーロッパ中世では数々の技術革新がなされたものの農民の生活水準は全く改善されなかったというテンションが上がらない展開(笑 そして産業革命に至る訳ですが、「産業革命で自動的に生活が改善された」訳じゃなく、生まれたのは流動性がある社会。ただ、そこから小魚が大きな群れを作るように、集まって声を上げ、弾圧を受けながら戦うようになった…というのが上巻が終わるくらいまでの歴史の振り返り。 読了して感じたのは、「みんなで幸せになろう」ってのは、そんなにオトギバナシなんだろうか…と。 中世・近世の地主は、働き手に譲歩したら死ぬの?というレベルに彼らを締め付け、むしろ生産性を低下させてたのでは?という感じでしたが、そう見えてしまうのは、私が現代の教育を受けて育ったからなんでしょうか。 (同時に、仮に、現代における超オカネモチの皆様が、一般市民を税金を浪費する存在と見てるんだとすると、それは恐ろしいコトだなと。。) あと、レセップスのくだりで、「説得する力の二つの源泉」として「アイデアの力とアジェンダ設定」だと述べられていたのはなるほどなと感じました。 ひとまずは下巻まで通読したいと思います。
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【読書前メモ】 中世以降の科学史と科学が人間社会に与えてきた影響を読み解く。 「国家はなぜ衰退するのか」の著者。 ・生産性の向上は労働者を豊かにするのではない ・テクノロジーは、それによって恩恵を受ける勝者と利益を奪われる敗者を生む
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