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技術革新と不平等の1000年史(上)
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技術革新と不平等の1000年史(上)
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
AI等の技術革新から労働者は守れるか?等の問題を、過去の歴史や現代の例を挙げてこれからの視点を教えてくれる実用書。 限界生産性等ワードや重要な部分はボールペンでライン引きながら読んでます。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10280352
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現代を代表する経済学者であるダロン・アセモグル氏の日本語の最新刊。AIなゲノミクスなどの技術革新がもたらす影響についての楽観的な議論に一石を投じる名著だった。 技術革新を推進し、それを経済活動に広めることによって広く社会全体が恩恵を受けるという「生産性バンドワゴン」いう概念があ...
現代を代表する経済学者であるダロン・アセモグル氏の日本語の最新刊。AIなゲノミクスなどの技術革新がもたらす影響についての楽観的な議論に一石を投じる名著だった。 技術革新を推進し、それを経済活動に広めることによって広く社会全体が恩恵を受けるという「生産性バンドワゴン」いう概念がある。だが、技術革新の恩恵を受けるのは、発明者や投資家などごく1部であり、一般の労働者はむしろ失業や給与の取り分が減るなどの負の影響は大きかったことを、歴史的なデータも踏まえて論じている。世界史で習ったラッダイト運動は守旧的な労働者なのだろうと評価していたが、この見方が一面的であることを知る。 またレセップスがスエズ運河では成功したのにパナマ運河で大失敗をしてしまうというくだりは、技術、金融、国家との向き合い方など当該人物の置かれた環境次第で結果は変わることを思い知るよい題材だった。 イノベーションには収奪的、包摂的の2種類があり、収奪的なイノベーションでは経済成長できないということがわかる。いわゆるカリフォルニアシンドロームの信奉者に対する有効な反論材料になり得る。下巻に期待。
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