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自分以外全員他人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/12/01 |
JAN | 9784480805157 |
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自分以外全員他人
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商品レビュー
3.5
32件のお客様レビュー
始まりは、自分の心の奥底にあって表に出せなかった感情を主人公が代弁してくれてるようで私だけでなかったという安心感と親近感を持ったが、その気持ちを表に全面にだしてどこまでもネガティブに生きてる主人公に最後には恐さと苛立ちと嫌な気持ちが残った。救いや希望が欲しくなった。
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第39回太宰治賞受賞作。 「自分以外全員他人」というタイトル、良い。 太宰治賞は大好きな作家の今村夏子さんが過去に受賞されている賞なので毎年チェックしている。 「自分以外全員他人」の西村亨さんは太宰治賞の受賞のコメントで、昔から生きづらさを抱え、早く死にたかったと答えていたの...
第39回太宰治賞受賞作。 「自分以外全員他人」というタイトル、良い。 太宰治賞は大好きな作家の今村夏子さんが過去に受賞されている賞なので毎年チェックしている。 「自分以外全員他人」の西村亨さんは太宰治賞の受賞のコメントで、昔から生きづらさを抱え、早く死にたかったと答えていたのが衝撃的だった。気になって西村亨さんの他のインタビューを読んでみたら、死ぬ練習をしていたとか、遺書を冷蔵庫に入れているとか…色々と驚きが多かった。 この本はタイトルにも惹かれたし装丁も素敵で、だいぶ前から手元にあった。買ってすぐに少し読んだ時、主人公の柳田譲が著者の西村亨さんそのものに思え、読みたいのに読んでいいのだろうかというような感覚になってしまい、少し寝かせることにした。コメントやインタビューから受けた衝撃が少し強かったのかもしれない。でもいつか絶対読もうと、ずっと近くに置いていた。 その間、西村亨さんの2冊目「孤独への道は愛で敷き詰められている」が出版された。恋愛小説かなと思わせるタイトルと、前作とお揃いの素敵な装丁が、統一性があって個人的に好き。まだ「自分以外全員他人」も読み切れていないなかったのに、迷わず買った。 西村亨さんが2冊目の小説を出しているということが嬉しかった。1冊目を読み終えてしまっても次があるのだと安心したら、「自分以外全員他人」はあっという間に読み終えてしまった。 内容は終始暗く、主人公はどう考えても西村亨さんにしか思えないというほどの、私小説感。すごくリアルで、ドキュメンタリーを観ているような感覚だった。ある意味、西村亨さんが死ぬ気で書いた小説…とも言えるのかもしれない。だからなのか、読み終わってからもずっしりと心の中で残っていて、感想も、何と言っていいのか悩む。実際これを書いていても、私は多分柳田譲のことよりも、西村亨さんのことを考えてしまっている気がする。私小説の凄みを知ったような気がする。 いつ死んでもいいと思って生きている人は、最強なのではないかと思う。そしてそんなことを堂々と言ってしまえる人は、正直な人だなと思う。そんな人を応援したくなる。これからも西村亨さんの書く小説が読めるのを楽しみにしています。
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評価は分かれるでしょう。 まるで自分のことのようで、誰かに読んで欲しい。 真面目に生きていると、周りの不真面目に振り回されておかしくなってしまう。 そんな様子がとてもしっくりきました。
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