1,800円以上の注文で送料無料

自分以外全員他人 の商品レビュー

3.5

54件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2025/12/21

1冊あっという間に読み終わった。 共感できる部分もあり、そこは考えすぎじゃない?と思う部分もあった。 主人公は常に何かに怒りの感情を溜めている様子があり、そんな神経質な部分が自分と似ているなと感じた。また、自分が思ってることは人も思ってるだろうという自他境界が曖昧な感じも共感でき...

1冊あっという間に読み終わった。 共感できる部分もあり、そこは考えすぎじゃない?と思う部分もあった。 主人公は常に何かに怒りの感情を溜めている様子があり、そんな神経質な部分が自分と似ているなと感じた。また、自分が思ってることは人も思ってるだろうという自他境界が曖昧な感じも共感できた。 結局、人は人それぞれの価値観、軸で生きてるので、自分の価値観を大事に生きていこうと思った。

Posted byブクログ

2025/11/30

図書館にて借りる、第777弾。 (京都市図書館にて借りる、第241弾。) 純文学に近い作品。 ニンゲンの内面や生態を描く。 宇宙人が読んだら、ニンゲンとはヘンテコな考え方をし、面倒臭い生き物なのだなぁ、と思ってもらえるような内容だ。 特にコロナ禍の頃の作品なので、如実に...

図書館にて借りる、第777弾。 (京都市図書館にて借りる、第241弾。) 純文学に近い作品。 ニンゲンの内面や生態を描く。 宇宙人が読んだら、ニンゲンとはヘンテコな考え方をし、面倒臭い生き物なのだなぁ、と思ってもらえるような内容だ。 特にコロナ禍の頃の作品なので、如実に内容がコロナ禍の影響下にあり、今ではある種のコメディー感すらある。 退屈はしないが、楽しい気持ちにはならないし、もっと適当に生きれば楽なのになぁと思うが、適当に生きられないから本作があるのだとも思う。 星は3つ。3.4くらいかな。 あと、水だけを飲んで生きてる人って本当に居るのか?

Posted byブクログ

2025/11/30

母親に自死を否定されてから終わるまでの疾走感がすごかった。柳田さんが最後執拗にまで人にイライラしていたのはシンプルに断食していて、栄養不足なだけなのと、狭い世界に閉じこもっている、というか自ら選択していると、視界が狭くなって、無駄にイライラするのかなと思った。人の行動にイライラす...

母親に自死を否定されてから終わるまでの疾走感がすごかった。柳田さんが最後執拗にまで人にイライラしていたのはシンプルに断食していて、栄養不足なだけなのと、狭い世界に閉じこもっている、というか自ら選択していると、視界が狭くなって、無駄にイライラするのかなと思った。人の行動にイライラするのって、エネルギーの無駄だなぁとコロナ中も何となく思っていたけど、今作を読んで改めて感じた。「自分以外、全員他人」ってタイトルから、もっと自分よがりな生き方をしている人の話なのかと思ったら、その逆で気にしいな人だったのが意外で面白かった。

Posted byブクログ

2025/11/29

真面目で繊細が故に、日々の些細なことでイライラと鬱憤を募らる主人公。 終始暗くてあまり共感もないんだけど、主人公のポリシーみたいなものに惹かれて行く末が気になった。 最後は、結局そうなっちゃうのかという感じ。

Posted byブクログ

2025/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

太宰治賞に納得。不本意ながらパチン、の瞬間が自分にも訪れたことがあるので目を背けながら読んだ。 彼の話はどうやら続刊がある?ようなのでそちらも読もう。

Posted byブクログ

2025/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

追記 中盤の鬱で退職した人が診断受けて、主人公がそんな症状は診断受けなくても自分もある、と言ってるけどその人の目線では本当にしんどいかもしれなくて、そこも含めて「自分以外全員他人」ならもう物語で救われないね、と今の自分は思ってしまう 自分がいつか迷惑をかけてしまう前に死にたい、と言っていて本当に最後暴力に出るとは思わなかった。鬱屈した私小説らしきものが続くと思ったらそこで一気に創作になっていった。最後、管理会社の迷惑フォルダに入ってたけど対処します、のメールで終わってるのも良かった。 やさしくしてくれる人までブロックするのに、母のこともそれなりに恨んでいるのに家族のために保険金を残して死にたい、というのがわからなかった。姪があまりにかわいいとか、まともに生きなければならない強迫観念(母にはそう教えられているが自ら崩されてもいる)があればまだ共感できたかもしれない。でもそれすら含めて「自分以外全員他人」なのだろう。他の受賞作と比べて文学的表現も薄く最初もエピソードより独白が続いてこの小説はタイトルが一番の成功だと思った。 人間失格があれだけうじうじしてても読めるのは表現もさることながら今と時代が違うからかもしれないと思った。入水心中などあまり今ないので。この作品は自分より恵まれてるところもあって、コロナこととかうじうじうるさいな、と思ってしまう。元恋人の夕子さんとか同僚の同じく死にたい人とか、回収されないまま終わる人達が私小説らしかった。

Posted byブクログ

2025/11/10

淡々とした数日間の物語という感じ。自分の中にもある嫌な部分と嫌なやつになりきれない凡庸さみたいなのがすごく自然に書かれててあんまり本を読んでる感がない。最後の展開も加速していく感じも、最悪なことはこうして起きるのかなと体感できた。

Posted byブクログ

2025/10/27

主人公の社会に対する視点、ぶつけることができない憤りを同じように感じているからこそ、自己投影ができた。 どこかにこの憤りをぶつけてもいいと暴走しかけた時、自分は歯止めが効くだろうかと考えさせられた。 真面目、誠実さだけを大切にしていたら、今の社会ではとても生きづらい。 良くも悪...

主人公の社会に対する視点、ぶつけることができない憤りを同じように感じているからこそ、自己投影ができた。 どこかにこの憤りをぶつけてもいいと暴走しかけた時、自分は歯止めが効くだろうかと考えさせられた。 真面目、誠実さだけを大切にしていたら、今の社会ではとても生きづらい。 良くも悪くも程々の図々しさを持つことが大事だと改めて感じさせてくれた。

Posted byブクログ

2025/10/03

前回読み終わったあと感想を書き忘れたまま内容も忘れてしまったので、数ヶ月を挟んで2度目読了。 主人公は整体師の柳田譲、44歳。コロナ禍。 真面目で傷付きやすく、ともするとありもしない敵意を創り出してしまうことすらある敏感な彼を、周囲の無神経、無理解、理不尽、自己中が掻き乱し、徐...

前回読み終わったあと感想を書き忘れたまま内容も忘れてしまったので、数ヶ月を挟んで2度目読了。 主人公は整体師の柳田譲、44歳。コロナ禍。 真面目で傷付きやすく、ともするとありもしない敵意を創り出してしまうことすらある敏感な彼を、周囲の無神経、無理解、理不尽、自己中が掻き乱し、徐々に追い詰めていく。 1回目と2回目、全然違う感想になった。 分かれ道は、終盤の母親と岡本さんとのやり取り。 1回目は、途中までは柳田の心情にぴったり寄り添いながら読めたけれど(自分の奥底にどうにもならない絶望と憎悪が常に沈んでいるのを自覚しながら目を逸らして押し潰して誤魔化して日々なんとか生きてる感じすごく共感した)、母親と岡本さんに対する反応はどちらもあまりにも過剰なものだと感じた。 他人と理解し合うなんて無理、というのは大人になったら常に大前提としてあって、その上で、理解しようとしてくれているだけ、もっと言えば、柳田や他の従業員がが林にしたように頭のおかしいやつとして全面的に拒絶しないでいてくれるだけ、ありがたいことじゃないか、と感じた。 一方2回目は、母親の言葉が怒りに繋がった回路は不明瞭のままだったけれど、岡本さんの方は過剰反応だとは感じなかったし、わたしでもそうするかもしれないと思った。 年齢を重ねて、身の回りに自分の理解者らしき存在が少なくなってくると、その少ない理解者に求めるものが多くなっていく。 そしてその人との関係の中で覚えた小さな違和感は、突発的に関係を断絶させてしまう致命傷になる。 わたし自身、柳田サイドでも、岡本さんサイドでも、そういう経験をしたことがある。 たとえば昔からよくわたしに「わたしにはあなたしかいない」と言っていた母は、わたしが二十歳になって母の敷いてきたレールから離れると決意した瞬間、「あなたには興味ないから出て行って」とわたしを突き放した(本当に出て行って勝手に結婚して事後報告したら「こんなはずじゃなかった」と言われた)。 ちなみに、2回目を読んだときは生理だった。 柳田の言動を過剰反応と感じるかどうかは、読者の精神状態にもよるのだろうなと思う。

Posted byブクログ

2025/09/24

主人公の柳田が抱える小さな苛立ちや孤独は、誰の心にも潜んでいる感情の延長だと感じた。正義感や寂しさ、あるいは他者への攻撃性として姿を変えるその感情に既視感を覚える。だからこそ、ふとした瞬間に「これ、柳田と同じじゃないか」と思い返し、辞書のように本をめくってしまう。 人との関わりに...

主人公の柳田が抱える小さな苛立ちや孤独は、誰の心にも潜んでいる感情の延長だと感じた。正義感や寂しさ、あるいは他者への攻撃性として姿を変えるその感情に既視感を覚える。だからこそ、ふとした瞬間に「これ、柳田と同じじゃないか」と思い返し、辞書のように本をめくってしまう。 人との関わりにおける無神経さや善意のすれ違いが、自分にどう響くか。その受け取り方次第で世界はまったく違う色を見せる。それが、この作品を繰り返し読み返したくなる理由だ。

Posted byブクログ