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家を失う人々 最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録
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家を失う人々 最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録

マシュー・デスモンド(著者), 栗木さつき(訳者)

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家を失う人々 最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 海と月社
発売年月日 2023/11/30
JAN 9784903212821

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家を失う人々

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4.8

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2025/04/02

■1. 基本構成とアプローチ 本書は、社会学者マシュー・デスモンドがアメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーの貧困層の住宅問題を1年以上にわたり現地調査したフィールドワークに基づく記録。 著者は黒人貧困層が集中するノースサイドと、白人貧困層が多いサウスサイドの双方に住み込み、...

■1. 基本構成とアプローチ 本書は、社会学者マシュー・デスモンドがアメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーの貧困層の住宅問題を1年以上にわたり現地調査したフィールドワークに基づく記録。 著者は黒人貧困層が集中するノースサイドと、白人貧困層が多いサウスサイドの双方に住み込み、**家を失う側(借家人)と家を貸す側(家主)**の双方に密着。 物語形式(ナラティブ)で複数の登場人物の生活を追いながら、制度的・統計的分析を織り交ぜる手法を取っている。 ■2. 本書が描く「貧困のメカニズム」 ● 住宅こそが貧困を固定化する中心構造 **強制退去(エビクション)**は一度経験すると、学校の転校、仕事の喪失、社会的孤立、信用低下などを連鎖的に引き起こし、貧困の再生産装置として機能する。 住宅不安定な家庭は、子どもの教育や健康にも深刻な影響を及ぼし、家族の長期的な自立が困難になる。 ● 家主の搾取と制度の穴 低所得者向け住宅市場は**「スラム経済」**と化しており、家主は修繕を怠りつつ高額家賃を徴収し、滞納すればすぐに追い出す。 多くの借家人が収入の70~90%を家賃に充てている一方、家主は生活保護費などの公的資金を家賃として受け取って利益を上げている。 退去歴は信用情報として蓄積され、次の入居が極めて困難に。 ● 公共住宅や家賃補助制度の不足 アメリカでは公共住宅は全需要の25%しかカバーしていない。多くの人は数年単位での順番待ち。 家賃補助制度(バウチャー)は限定的であり、多くの貧困家庭が制度の外に置かれている。 ■3. 主な登場人物を通じた具体的描写 登場人物 特徴 経験 アーリーン 黒人シングルマザー 家賃の支払いに苦しみながら何度も退去、子どもの教育や健康に影響 ラマー 両脚を失った白人男性 善良だが障害年金では家賃が賄えず、静かに住まいを去る シェリーナ 黒人女性家主 ビジネスとして家賃徴収に徹し、貧困層相手の賃貸で利益を上げる トービン トレーラーパークの家主 貧困白人を対象にした“低コスト高収益”の住宅ビジネスを展開 彼らの生活は、生きるだけで精一杯の緊張感と、失うことへの恐怖に満ちている。 ■4. 本書の中核的メッセージ 「住宅は人権であり、生活の土台である」 教育や雇用の支援をどれほど厚くしても、「住まい」がなければ成果は望めない。 住まいを安定させることが、貧困からの脱却を可能にする最初のステップ。 著者は、住宅政策の抜本的な改革なくして貧困は終わらないと断言する。 ■5. 政策的提言(エピローグより) 家賃バウチャーの普遍化:収入に応じて家賃負担が30%を超えないよう、政府が補助。 退去記録の制限:退去歴を信用スコアとして悪用しない制度設計。 法的保護の強化:家主と借家人の力関係を是正するため、退去に関する調停や援助制度を設ける。 公的住宅の整備:空き家の再活用なども含め、セーフティネットとしての住宅供給を増加させる。 ■6. 社会への問いかけ なぜ「住宅の不安定さ」がこれほど深刻なのに見過ごされているのか? なぜ貧困層が「怠け者」「自己責任」とされ、システムの不備が問われないのか? 「住まいがある」ことの当たり前さが、どれだけ人生を支えているのか? 本書は、読者に自分たちの暮らしとの比較を通して、「見えない構造的暴力」を可視化させる装置でもある。 ■結論 『家を失う人々』は、アメリカ社会における貧困の“震源地”を住宅に見出し、それがいかに個人の尊厳・教育・家族・地域共同体を崩壊させているかを、豊富な実例とデータで描き出す衝撃の書である。 著者が伝えたいのはただ一つ: 「家を守らなければ、人間は守れない。」

Posted by ブクログ

2025/01/24

ウィスコン州ミルウォーキーの黒人スラムと、白人等も入り混ざるトレーラパークへフィールドワークした一年余の記録。色々な補助金を70%以上家賃に払いながら、次から次に起こるトラブルで強制退去の追い込まれる人々の日常の記録。アメリカの貧困問題の根深さを痛感。

Posted by ブクログ

2024/12/19

利己主義が蔓延。アパートが焼失し、乳児が亡くなったのに、家賃の心配をする家主。 スラムを金稼ぎ、搾取の場とする社会。 本当に必要な人々に届かない仕組みとなっている社会制度。 すぐに、私は今フィクションを読んでいると勘違いしてしまう。そのくらい、現実とは思えない容赦ない搾取。人種...

利己主義が蔓延。アパートが焼失し、乳児が亡くなったのに、家賃の心配をする家主。 スラムを金稼ぎ、搾取の場とする社会。 本当に必要な人々に届かない仕組みとなっている社会制度。 すぐに、私は今フィクションを読んでいると勘違いしてしまう。そのくらい、現実とは思えない容赦ない搾取。人種差別、性別差別、子供の有無…。 これがノンフィクションとは思いたくないけど、これはちゃんとフィールド調査をしたノンフィクション。事実でしかない。 強烈な貧富の差。 強制退去後、登場しなくなった住人たちはどうなったのか。 貧しくても与える人々。 今、この瞬間、登場した住人、登場してなくても強制退去に怯える人が少しでも減り、穏やかな時間を過ごせますように。

Posted by ブクログ