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インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/11/21 |
JAN | 9784150315610 |
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インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー
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商品レビュー
5
5件のお客様レビュー
3部作の最終作、シリーズを通して濃くて骨太。 1作目から感じた読み物としての圧倒的質感を維持したままの完結は凄いと思いました。
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皆川博子『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』(ハヤカワ文庫2023年11月印刷)を読んで――雑文。 通常は作品の感想を書きますが、今回は、ミステリのシリーズ三作目である事もあり、前作をも含めてネタ割りをせずに感想を書くのも辛いので、取り留めのない雑文になります。まあ、ふだんか...
皆川博子『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』(ハヤカワ文庫2023年11月印刷)を読んで――雑文。 通常は作品の感想を書きますが、今回は、ミステリのシリーズ三作目である事もあり、前作をも含めてネタ割りをせずに感想を書くのも辛いので、取り留めのない雑文になります。まあ、ふだんから取り留めのない感想を書いて居りますが。 もう言うてもよかろうが『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』は文庫版が出るまで待って読みました。前二作はハードカヴァーで買い、文庫版に付録が付いたので文庫版も買うたのですが、ハードカヴァーの方は已む無く手放したので、文庫版で揃えたいと思うたからです。今度も文庫版にはおまけが付くかという期待もあったのですが、それがなかった事は残念です。バートンズの短篇があった筈、どこかで纏めていただきたく存じます(できれば文庫サイズで、新装版等でも嬉しい)。文庫版といえば解説が付きものですけれども、杉江松恋氏の解説は読み応え有り、作品世界と距離を置き日常に帰ってくる道標として調度よく、まことに助かりました。 さて、皆川作品に於ける続編は、読むのに覚悟がいるというか、私が続編という物に求めがちな内容から少少外れる事が多い。まさかこんな事とは…!という展開が多い気がします。シリーズ一作目『開かせていただき光栄です──DILATED TO MEET YOU』は、比較的読み易いので皆川作品未読の人にも推奨できるという声もありますが、それはその通り。シリーズ未読の方はやはり一作目から読むのがよいでしょう。 ところで、私の大好きな皆川氏の近作『風配図 WIND ROSE』の続編(?)の話も聞こえて参りますが、紹介を読むだけで不穏で不穏で。楽しみです。
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前二作を図書館で借りたものの、こちらがなかなか手元に届かなかったので、やむを得ず久しぶりに本屋で文庫版を購入。(オンラインで待つ時間すらも惜しかった。) 三部作はいずれも18世紀末のロンドン、アメリカを舞台にしたフィクションであるが、脇役には実在する人物が登場したり、史実がスト...
前二作を図書館で借りたものの、こちらがなかなか手元に届かなかったので、やむを得ず久しぶりに本屋で文庫版を購入。(オンラインで待つ時間すらも惜しかった。) 三部作はいずれも18世紀末のロンドン、アメリカを舞台にしたフィクションであるが、脇役には実在する人物が登場したり、史実がストーリーに重要な意味合いを持たせて描かれている。巻を追うごとに、エンタテイメント性より歴史小説の色合いが濃くなっていく。同時に主人公や仲間の苦悩の物語に対する比重も大きくなっていく。 発行は文庫版で一部が2011年、二部が2016年、三部は2023年と約10年をかけて完結となっている。私自身は一月に満たない間に読み切ってしまい、それぞれ初版で追いかけていた方々とは熱量が違うかもしれないが、間をおかなかったことで熱を冷まさず読み切ることができたのは幸運だったと思う。 主人公や周りで支える人物たちの苦悩が痛ましい。どの巻も最後の1ページに悲哀がこめられている。完結後も、連載されていたミステリマガジンでは読切短編がいくつか発表されている。今後はこちらを追っていきたい。2023年末にこのような素晴らしい作品に出会えてよかった。
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