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ビボう六 ちいさいミシマ社
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミシマ社 |
発売年月日 | 2023/11/23 |
JAN | 9784909394958 |
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ビボう六
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商品レビュー
4
10件のお客様レビュー
中~終盤にかけて何と美しいファンタジーかと思いながら読み進んだが、最終盤の心情描写がトゥー・マッチ、もっと読者の想像力に委ねてもいいのではないかと思った。その分のマイナス★ひとつ。それでもすばらしい作品。
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「夜の京都」「怪獣」「恋」というなんとも物語の内容が気になるワードが並んでいたので読んでみた。タイトルが『ビボう六』という表記なのもなんだかくすぐられる。備忘録なんだろうと思いながら、平仮名だけでも片仮名だけでもない書き方に妄想が膨らむ。ちなみに「ビボう一、ぢブん から あい札 ...
「夜の京都」「怪獣」「恋」というなんとも物語の内容が気になるワードが並んでいたので読んでみた。タイトルが『ビボう六』という表記なのもなんだかくすぐられる。備忘録なんだろうと思いながら、平仮名だけでも片仮名だけでもない書き方に妄想が膨らむ。ちなみに「ビボう一、ぢブん から あい札 お スル こと」とあり、ビボう二、ビボう三と続いていく。ビボう六が気になって仕方がない。 この「ビボう六」を大切にしているのは、散歩を愛する怪獣エイザノンチュゴンス。実はこの名前も以前よりは短縮しているのだが、この物語の中ではゴンスの愛称で語られる。名前の遍歴も知るとちょっとクスッとする。 このゴンスが眠れない夜に二条城の周りを散歩していたところ、生垣のそばで倒れている女性を発見する。その女性はずぶ濡れで背中に純白の羽根が付いていた。こんな感じで物語は始まる。 どこかホッコリとする物語を想像して読み進めていくと、なかなかに胸を抉るような苦しみを感じさせる。傷つき救われないのは現代そのもの。そんな現代と対比されるような「夜の京都」の出来事は暖かい気持ちになる。読者は悲しい事実を知り、同時に未来への希望も感じる。切ないけれど優しい気持ちになる。でも、やっぱり切ないな。
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京都の夜に出会う二つの孤独な魂。切なくて愛おしい気持ちになる。 文章が作り上げた異世界。いまもそこに同時に存在している気がする。この没入感。まさにファンタジー。
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