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なぜオスとメスは違うのか 性淘汰の科学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大修館書店 |
発売年月日 | 2023/11/02 |
JAN | 9784469269710 |
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なぜオスとメスは違うのか
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
雌雄で外見が異なる種である性的二型について、特に議論している。 端的に言えば男女の騙しあいについて例を挙げて説明しているが、メスがオスを選考する場合に限らず逆のパターンも挙げているし、特に後半に行くほど過激な例も挙げている。 また交尾後性淘汰として、交尾後の精子による競争による淘...
雌雄で外見が異なる種である性的二型について、特に議論している。 端的に言えば男女の騙しあいについて例を挙げて説明しているが、メスがオスを選考する場合に限らず逆のパターンも挙げているし、特に後半に行くほど過激な例も挙げている。 また交尾後性淘汰として、交尾後の精子による競争による淘汰があり、そのために性器や精子についても特性が出ていること、ただ具体的な研究は進んでいないことを記載している。 また種の分化における性淘汰の役割も議論している、そもそもなぜ性的な選考があるかという議論については、集団内の遺伝子の異常を排除する機能があるとしている。 意図的に設けた環境下での比較研究により結果を得られていること、また偏った種だけ見て全体を理解した気にならない方が良いことを述べていて、客観的な研究としてよく記載できているように思える。
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一夫一妻と考えられている鳥でも、巣の中に違う父親のヒナがいる。鳥類の90%。他のオスと交尾しておけば繁殖の保険になる。 一夫多妻の種では、オスの争いでメスと極端な違いがみられる。メスの繁殖成功度は低くなる。 一妻多夫は珍しい配偶システム。メスはオスに子供を預ける。手がかからない早成性の鳥が多い。近年、意外に多いことがわかり、一妻多夫革命と言われている。 同じつがいが続くほど繁殖成功度が上がる。子育てにオスの協力が必要なほど、一夫一妻制になる。哺乳類では少ない。 狩猟者は、大型のオスを標的にするが、一夫一妻だとオスがいなくなると子育てができなくなる。オスの消失は家族の消失につながる。オスだけを殺すほうが、オスメスを殺すより個体数の衰退につながる。野生動物の保護につながる。 メスを引き付けるための進化は、行き過ぎると捕食の危険性を高めて有害になる。 ヒトの配偶者選択は男女双方による淘汰圧があった。先行性は幼少期から現れる。文化によって作られたものではない。 鳥類のメスは、オスの精子を体内に貯蔵していて、複数回交尾のあと、精子間競争が起きることで淘汰が進む。 精子の数が多いのは、精子競争の結果。 ボノボは、複数のオスと交尾するので激しい精子競争が起こり、その結果精巣サイズは大きい。 交尾後の性淘汰が起きる場合には、オスは精子生産に投資するよう進化する。 トンボ類は、前のオスの精子を掻き出してから交尾する。自分の精子を守るため、受精までメスのそばにとどまる。配偶者防衛と呼ばれる行動。 性的対立=オスとメスの繁殖上の要望が違う場合にそれが対立すること。 動物の性行動は多様なもの。動物を例にとりヒトが本来どおう行動するべきかを語ることはできない。 キリギリスのオスは自分の体重の1/3にあたる栄養価が高い贈り物をして交尾する。限られたオスしか交尾できない。 性淘汰は多数の生き物を観察しないと理解できない。性淘汰は交尾後も終わらない。
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