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金星の蟲 ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/10/18 |
JAN | 9784150315603 |
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商品レビュー
2.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どの短編も想像力を掻き立てられる興味深い世界が広がっていたが、特に好みなのは表題作だった。寄生虫を治療せず、街にも異様な事態が起き始めているのに、それを瞬時に受け入れていくところが恐ろしく、面白い点でもあった。話が進んでいくと次第に知らない言葉が増えてきて、波のように押し寄せる変化がたまらない。何かが広まっていくのはあっという間で、それに慣れるのもあっという間なのだ。 どの作品も肉体に対する考え方が一貫していて面白かった。この先いつか人間が最初の肉体を捨てて乗換えたり、使い捨ての体や人格があったり、自由に意識を移動したり、記憶を外部保管したりする時がくるのだろうかと考えると楽しかった。変化を受け入れるのはそう簡単なことではないだろうことが、登場人物たちの症状や拒否反応で想像できるように書かれていて、あり得る未来に思えてくる。
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酉島伝法氏の作品は、「皆勤の徒」以来、大好きです。 この唯一無二な世界観が、氏の作品の真骨頂だと思います。 ・・・でも、率直に言わせていただいても、良いでしょうか。 飽きます。この世界観に。 日本語の語感を駆使した造語の本流と、まだ温かい死体の内臓のように人間味があると同時に...
酉島伝法氏の作品は、「皆勤の徒」以来、大好きです。 この唯一無二な世界観が、氏の作品の真骨頂だと思います。 ・・・でも、率直に言わせていただいても、良いでしょうか。 飽きます。この世界観に。 日本語の語感を駆使した造語の本流と、まだ温かい死体の内臓のように人間味があると同時に彼岸の景色を見せつけてくる、この針の振り切れっぷり。 鴨は、嫌いではありません。でも、同じような作風で短編を並べられると、正直ちょっときついなー、とは思います。 たぶん、長編向きの作風なのだと思います。短編だと見た目の奇異さが際立ってしまい、徹底的に構築された世界観に辿り着けないんですよね。 鴨は氏の長編「宿借りの星」「奏で手のヌフレツン」を未読なので、この2作品を読んで、改めてレビューしたいと思います。 大好きな作家であることに、変わりはありません。鴨の価値観が変わっただけ、かもしれません。これだから、SF読みはやめられないのよねー。
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ほぼすべて再読、再再読。 でも覚えていたのは『環刑錮』のみ。 印象深かったのは 『環刑錮』『彗星狩り』『クリプトプラズム』 『クリプトプラズム』は特有の造語があまり無く普通のSFっぽく読めた。
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