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歌われなかった海賊へ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2023/10/18 |
| JAN | 9784152102751 |

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商品レビュー
4.2
329件のお客様レビュー
舞台は第二次世界大戦、終戦間際のドイツ。 とある町に鉄道のレールを敷いている主人公たちだが、何か違和感を覚えて、そのレールの行先に何があるのか探る。そこで見つけたものは何だったのか。 前作「同志少女よ、敵を撃て」では独ソ戦における女性兵士という、あまり一般的には知られていなか...
舞台は第二次世界大戦、終戦間際のドイツ。 とある町に鉄道のレールを敷いている主人公たちだが、何か違和感を覚えて、そのレールの行先に何があるのか探る。そこで見つけたものは何だったのか。 前作「同志少女よ、敵を撃て」では独ソ戦における女性兵士という、あまり一般的には知られていなかった存在を主人公にしていたが、今作もそのような知られざるグループが主人公となっている。 エーデルヴァイス海賊団。 ナチス政権下における、青少年による反ナチグループである。この本を読んで初めてこのグループの存在を知った。 あの時代に流されずに自分で物事の本質を考えられるのはどれほどいただろうか。考えられたとしても、あの狂気の時代に人と違うことをするのはとても難しかったはずである。自分の命すら危なかったと思うのだが、それでも自分を失わずに生きていたかった少年少女たちの激しい思いが胸に迫った。 時代が時代だから仕方ない、で終わらせないのがこの作品。 では、あの時代でなければ自分は人種差別をせずにいられたのか? 現代編で、自分は寛容で多様性を受け容れていると思っているインテリ人間が実は無意識に偏見を持つところなど、人間の本質とは何なのか考えさせられる。
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「同士少女よ敵を撃て」が面白かったので、なんとなく読み始めたら止まらない。 最後まで読み終えて、なるほどそう言うことか、、と色々と繋がった。 この2冊をきっかけに、史実に興味を持ったし、もっと知りたいと思えた。 普段はあまり読むことのない分野の小説なので、図書館で出会えてよかった...
「同士少女よ敵を撃て」が面白かったので、なんとなく読み始めたら止まらない。 最後まで読み終えて、なるほどそう言うことか、、と色々と繋がった。 この2冊をきっかけに、史実に興味を持ったし、もっと知りたいと思えた。 普段はあまり読むことのない分野の小説なので、図書館で出会えてよかった。
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2022年本屋大賞作品「同士少女よ、敵を撃て」の著者による次の作品です。 今回は第二次世界大戦最中のドイツが舞台です。 その頃のドイツと言えばヒトラー率いるナチスが国全体を統治していた時代です。 しかし時は戦争末期でもあり、ナチスに反旗を 翻し、密かに抵抗を試みる若者たちも...
2022年本屋大賞作品「同士少女よ、敵を撃て」の著者による次の作品です。 今回は第二次世界大戦最中のドイツが舞台です。 その頃のドイツと言えばヒトラー率いるナチスが国全体を統治していた時代です。 しかし時は戦争末期でもあり、ナチスに反旗を 翻し、密かに抵抗を試みる若者たちもいたよう です。 自分たちの街に敷設されている鉄道レールの 行き先には何か秘密があるらしい、と その正体を突き止めるために旅に出た若者たちに待ち受ける「真実」とは。 日本もそうだと思いますが、敗戦によって目覚めて 民主化へ舵を切ったかのように思われがちですが、 ドイツは戦争中からすでに「このままでいいはずが ない」と考えていた者たちがこれほどいたことは、 それがその後のドイツの躍進と成長を支えていた のだな、と感じます。 まさに最近日本のGDPはドイツに抜かれましたが、 その原動力の原点がここにあるのでは、と思わずに はいられない一冊です。
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