歌われなかった海賊へ の商品レビュー
『同志少女よ敵を撃て』の興奮が冷めないうちに読み始めた。けど、『同志少女』の余韻が強すぎて、引きずりすぎて、本作は読み切ることができなかった。 追記 『同志少女』を引きずりすぎて読了後、1ヶ月他の本を読めなかった。
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物語って凄いなと、そう思わせる作品だった。緻密な歴史考証、ハラハラさせるストーリー、複雑な人物像、そして最後の着地点…どれを取っても見事な作品である。 エーデルヴァイス海賊団の存在を、私は知らなかった。恥ずかしながら、てっきり作者の創作かと思ってしまった。機会があれば巻末の参考...
物語って凄いなと、そう思わせる作品だった。緻密な歴史考証、ハラハラさせるストーリー、複雑な人物像、そして最後の着地点…どれを取っても見事な作品である。 エーデルヴァイス海賊団の存在を、私は知らなかった。恥ずかしながら、てっきり作者の創作かと思ってしまった。機会があれば巻末の参考文献から追いかけてみたい。 物語は現在のドイツから始まり、「物語」に移ってからは、戦時下、ナチス体制のドイツが舞台となる。ナチスが、ユダヤ人だけでなく、障害者、同性愛者、ロマの人々なども迫害の対象としていたことが、最近広く知られるようになってきた。直接的にせよ間接的にせよ、加害者となった人たちのことを、何のためらいもなく非難することが私にはできない。自分の強さにそこまでの確信が持てないからだ。ホルンガッハー先生の態度は、私も含めておそらく多くの人が取るであろうものである。 この物語を「エンターテイメント」として楽しめたのは、舞台が外国だからかもしれないとも思う。いつかこの作者による、戦時下の日本が舞台の物語も読んでみたい。
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最後の数十頁から物語がドライブして、全てのピースがはまっていった。 目を背けたひとたちにも、背けられなかった人たちにも、どちらにもなり得るなと、我が身を振り返った。
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舞台は第二次世界大戦、終戦間際のドイツ。 とある町に鉄道のレールを敷いている主人公たちだが、何か違和感を覚えて、そのレールの行先に何があるのか探る。そこで見つけたものは何だったのか。 前作「同志少女よ、敵を撃て」では独ソ戦における女性兵士という、あまり一般的には知られていなか...
舞台は第二次世界大戦、終戦間際のドイツ。 とある町に鉄道のレールを敷いている主人公たちだが、何か違和感を覚えて、そのレールの行先に何があるのか探る。そこで見つけたものは何だったのか。 前作「同志少女よ、敵を撃て」では独ソ戦における女性兵士という、あまり一般的には知られていなかった存在を主人公にしていたが、今作もそのような知られざるグループが主人公となっている。 エーデルヴァイス海賊団。 ナチス政権下における、青少年による反ナチグループである。この本を読んで初めてこのグループの存在を知った。 あの時代に流されずに自分で物事の本質を考えられるのはどれほどいただろうか。考えられたとしても、あの狂気の時代に人と違うことをするのはとても難しかったはずである。自分の命すら危なかったと思うのだが、それでも自分を失わずに生きていたかった少年少女たちの激しい思いが胸に迫った。 時代が時代だから仕方ない、で終わらせないのがこの作品。 では、あの時代でなければ自分は人種差別をせずにいられたのか? 現代編で、自分は寛容で多様性を受け容れていると思っているインテリ人間が実は無意識に偏見を持つところなど、人間の本質とは何なのか考えさせられる。
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「同士少女よ敵を撃て」が面白かったので、なんとなく読み始めたら止まらない。 最後まで読み終えて、なるほどそう言うことか、、と色々と繋がった。 この2冊をきっかけに、史実に興味を持ったし、もっと知りたいと思えた。 普段はあまり読むことのない分野の小説なので、図書館で出会えてよかった...
「同士少女よ敵を撃て」が面白かったので、なんとなく読み始めたら止まらない。 最後まで読み終えて、なるほどそう言うことか、、と色々と繋がった。 この2冊をきっかけに、史実に興味を持ったし、もっと知りたいと思えた。 普段はあまり読むことのない分野の小説なので、図書館で出会えてよかった。
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2022年本屋大賞作品「同士少女よ、敵を撃て」の著者による次の作品です。 今回は第二次世界大戦最中のドイツが舞台です。 その頃のドイツと言えばヒトラー率いるナチスが国全体を統治していた時代です。 しかし時は戦争末期でもあり、ナチスに反旗を 翻し、密かに抵抗を試みる若者たちも...
2022年本屋大賞作品「同士少女よ、敵を撃て」の著者による次の作品です。 今回は第二次世界大戦最中のドイツが舞台です。 その頃のドイツと言えばヒトラー率いるナチスが国全体を統治していた時代です。 しかし時は戦争末期でもあり、ナチスに反旗を 翻し、密かに抵抗を試みる若者たちもいたよう です。 自分たちの街に敷設されている鉄道レールの 行き先には何か秘密があるらしい、と その正体を突き止めるために旅に出た若者たちに待ち受ける「真実」とは。 日本もそうだと思いますが、敗戦によって目覚めて 民主化へ舵を切ったかのように思われがちですが、 ドイツは戦争中からすでに「このままでいいはずが ない」と考えていた者たちがこれほどいたことは、 それがその後のドイツの躍進と成長を支えていた のだな、と感じます。 まさに最近日本のGDPはドイツに抜かれましたが、 その原動力の原点がここにあるのでは、と思わずに はいられない一冊です。
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自らの誇りを胸に罪のない人々の命を守ったエーデルヴァイス海賊団の活躍に胸を打たれたし、反対にそういったものから目を背け続けた大人たちの振る舞いには憤りを覚えましたが、果たして自分が同じ立場に立った時どちらの行動を取るのか考えたらやはり自らが生き延びることを最優先にしてしまうと思いました。そういった意味でもこのような悲劇は繰り返されるべきではないし、クリスティアンとムスタファのように次の世代まで引き継いでいくことが大切だと思いました。 あとレオンハルトからの手紙であり得ないほど泣いた。 ドクトルも疑ってごめん、1人だけ本名明かされないしなんかどんでん返しあるのかと思って読み進めてたけど結局めちゃくちゃいい奴でした
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ある日、ドイツの中学校で、生徒の1人が提出した課題の中に町では偏狭で有名な老人のことが書いてあった。 興味を持った教師はその老人に会いに行く。 エーデルヴァイス海賊団。 ナチス政権下のドイツで実在した若者グループ。 第二次世界大戦下でのドイツでは(でも) ざっくり言ってし...
ある日、ドイツの中学校で、生徒の1人が提出した課題の中に町では偏狭で有名な老人のことが書いてあった。 興味を持った教師はその老人に会いに行く。 エーデルヴァイス海賊団。 ナチス政権下のドイツで実在した若者グループ。 第二次世界大戦下でのドイツでは(でも) ざっくり言ってしまえは ヒトラー万歳 偉大なるナチス のような洗脳と言っていい教育を、ヒトラーユーゲントという組織の中で14歳以上の子どもに(当初、参加は自由だった)大戦末期ではほぼ強制的に行なっていた。 そこに反発をしていたのがエーデルヴァイス海賊団。 しっかりした政治的思想や目標がある訳ではなく、ただただ強制されることがない自由な生活を望んだ(とされる)彼らの 命をかけた平和への願い、人間に対する思いが これでもかと非力な子どもなりの精一杯の抵抗で描かれる。 収容所行きが決められた人々を少しでも助けたい、こんな世界を変えたい。 若い子が自分の命と引き換えにした必死の計画のおかげで多くのとはいえないかもしれないが数百名の収容所行きを阻むことができた。 あの戦争を生き抜いた、あの経験をした若者が、らな年月を経て自分の死期を悟ったのか(おそらく)90歳を過ぎて今を生きる戦争を知らない世代に伝えていく。 戦争は善人さえも変えてしまう。 みんな狂ってしまう。 戦死こそが理想。 狂気でしかない。 第二次世界大戦ものを読んだり見たりすると思う。 もしヒトラーが2000年代の政治家だったらどんな社会だったのだろうと。 著者が描く第二次世界大戦においての外国の話は、 決して読みやすいとは言い難い(難解ではないのだが、読み進めるのになぜかエネルギーを多く使っているようで大変。)のだが、本当に考えさせられるし、自分の無知を突きつけられるし、おもしろくて疲れる。
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物語の至る所に伏線が散りばめられていたり、動きのある場面には迫力があったり、まずエンタメ小説として面白かった。 それだけでなく、深く考えさせられる小説だった。人種や信条で人々を恣意的に区画し、差別を行なったナチだけでなく、自分の知る枠組みの中で勝手に相手を理解した気でいる人々の傲慢さも、当時のマイノリティを苦しめていたのだと感じた。後者は特に現代を生きる私たちにも通ずるものがあり、理解しないでそっとしておく優しさを見習いたいと思えた。 また、大人たちが自己防衛の為に口をつぐんで目を背けた事実が語られず、歴史から消えていく様が鮮明に描かれていた。しかし、それでもフランツはヴェルナーたちがナチに抗ったという事実を音楽とともに次の世代へ繋ぐことが出来、そこに救いを感じた。自分の郷土史の中にも知られざる物語があるのかもしれないと思いを馳せるきっかけになってくれた小説だった。
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1944年、ドイツヒトラー政権下の街。 鉄道がひかれ、終着駅とされたその先に線路が続く。一体この先に何があるのか。エーデルヴァイス海賊団を名乗る4人の少年たちは冒険の旅に出る。その先に彼らが発見したのは、強制収容所だった。 すごい素晴らしい作品でした。
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