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今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる ポプラ文庫ピュアフル
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2023/09/05 |
JAN | 9784591178959 |
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今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる
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商品レビュー
4.6
6件のお客様レビュー
過激で美しい少女たちの一瞬の灯火に心囚われるようだ サーカスという少女たちの舞台 サーカスの曲芸を行う為に少女たちは曲芸学校へ進学をしてから花開く この世界を読んだ時、宝塚の女の園を想像した 大変過酷と聞くその場所ときっとこの学校は似ていることだろう 入るのはひと握りの人材で、入...
過激で美しい少女たちの一瞬の灯火に心囚われるようだ サーカスという少女たちの舞台 サーカスの曲芸を行う為に少女たちは曲芸学校へ進学をしてから花開く この世界を読んだ時、宝塚の女の園を想像した 大変過酷と聞くその場所ときっとこの学校は似ていることだろう 入るのはひと握りの人材で、入ったとしても残れることすら危うく、そして時には相手を妬み嫉む そんな学校を出てからも、名持ちの1人として演じることが出来るのは極わずかの狭き門 物語はそんな名持ちの子達の物語 双子の姉妹が演じたのはブランコ乗りのサン=テグジュペリ 本来は姉である涙海(るう)ちゃんが演じていたが、事故により妹の愛涙(える)ちゃんが姉の身代わりとして周囲を欺き演じる 最初はそんな愛涙ちゃんの葛藤などが描かれる 曲芸師になるつもりなんてなく、サン=テグジュペリの名は姉の場所であることを信じて疑わない そんな彼女の罪悪感などの心理描写がとても良かったな そして彼女の覚悟を決めたあとの演技は、それはそれは美しいことだろう 第3幕、第4幕にはそれぞれ猛獣使いのカフカと歌姫アンデルセンの物語 カフカの方は、チャペックとの邂逅が私にとって魅力的だ チャペック自身はそんなに登場はしていないけれど、強烈に印象に残る存在だった そしてアンデルセンは……なんか色々な自枠を胸に秘めて、女って恐ろしい!って思うような少女だった笑 でも彼女のサーカスへの一途さは本当に凄い 一体彼女の歌声はどのように響き渡るのであろう 想像できないからこそ凄く聴いてみたいな 最後はブランコ乗りのサン・テグジュペリである姉の物語 妹の愛涙ちゃんへの想いが、とても切なく思う 妹に対する嫉妬などは兄弟のいない私には想像は出来ないけれど、妹の方が凄いという思いを抱えながらも自分自身の場所を絶対に手離したくないという強い思いが凄く伝わってくる そして彼女の覚悟 永遠なんてないからこそ、今輝き舞台に立つために選択した覚悟が凄く心をうちつける 不自由なことは美しいことという言葉が私の中ではとても印象深い 不自由を抱えたブランコ乗りのサン=テグジュペリの演技を私もこの目で見てみたい それは見事なサン=テグジュペリであろうな あらすじには青春ミステリーと書かれているがミステリー感は個人的には感じられる けれどとても満足な1冊だった 今宵、嘘つきたちは影の幕をあげるも楽しみだ
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「ブランコ乗りのサン=テグジュペリ」 終焉を迎えず退席し。 完璧な演技を魅せることが出来たら最高だろうが、ミスをしても観客が満足したら成功になるのかもな。 「ブランコ乗りのサン=テグジュペリ」 飛んでいるのは誰か。 細部まで計画通り進んでいたであろう出来事は、甘い言い訳を続ける...
「ブランコ乗りのサン=テグジュペリ」 終焉を迎えず退席し。 完璧な演技を魅せることが出来たら最高だろうが、ミスをしても観客が満足したら成功になるのかもな。 「ブランコ乗りのサン=テグジュペリ」 飛んでいるのは誰か。 細部まで計画通り進んでいたであろう出来事は、甘い言い訳を続ける心に刺激を与えてしまったかもな。 「猛獣使いのカフカ」 嫌がらせは酷くなり。 自分の力以外にも頼ることにより得た名であったとしても、その価値は十分にあり胸を張るべきだろう。 「歌姫アンデルセン」 実力のうえに知識が。 社会を生き抜く術を知っているからこそ、護るべきもののために覚悟を決めて立ち向かえるのだろうな。 「ブランコ乗りのサン=テグジュペリ」 自由の代償に失った。 居場所を失わないようにしてくれたからこそ、時間をかけて自分と向き合い決断出来たことなのだろう。
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表紙の絵が好みで一読。 双子の片岡涙海《るう》と愛涙《える》の名前が強烈だったのと、すごく響きや漢字の自体が好き。 欲望に溢れたサーカスの闇に魅せられた。 すごく面白かった。 下巻も読みたい。
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