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星のように離れて雨のように散った 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2023/09/05 |
JAN | 9784167920951 |
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星のように離れて雨のように散った
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商品レビュー
3.5
25件のお客様レビュー
島本さんの描く女主人公はいつも出自が変わっていて、学生時代はその子の悲壮感みたいなものにあこがれてたなぁと思いだした。
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「私のことを愛してるってどういうこと?」 幼い頃に失踪した父の記憶と、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を織り交ぜ 主人公の春が自身の過去と、彼氏(亜紀)との未来に向き合っていくストーリー 亜紀くんが赤の他人に対して感じた嫌悪感を、自分に向けられたものだと春が感じてしまったのは あの...
「私のことを愛してるってどういうこと?」 幼い頃に失踪した父の記憶と、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を織り交ぜ 主人公の春が自身の過去と、彼氏(亜紀)との未来に向き合っていくストーリー 亜紀くんが赤の他人に対して感じた嫌悪感を、自分に向けられたものだと春が感じてしまったのは あの夜に喧嘩していた精神的に危うい父と叔母に 血縁者である自分とを重ねてしまったからだと思う 銀河鉄道の夜で ジョバンニは神様は1人です。と言われたことに対して〝ほんとうのほんとうのかみさまはひとりです〟 と言い返した。 信じるものがあって、だけどそういう人たちのためにも頑張ろうと誓った。 だからジョバンニとカンパネルラはどこまでも一緒に行くことはできなかったのかなと思います。(p204) 春は銀河鉄道の夜を研究することで、 信じるものはあってもいい。 異なるものが同じ場所に存在していい。 亜紀くんに〝危うい雰囲気〟と言われても彼が守ると言ってくれたならそれに甘えればいいんじゃないか 嫌いな自分にフタをせずに素直に言いたいことを言えばいいと気付かされたんじゃ無いかなと思いました 春は今後 「愛してる」に意味を求めなくても、 自分にも愛してると言えるように自分とそれから亜紀くんに向き合っていくのだと思う。 最後の2行が 春が変わろうと決心した〝春自身の言葉〟で 心にジーンときました
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自分の気持ちを認めて前に進むためには、やはり何かを介在させる必要があるのかも。 自分一人で考えていてもグルグルと同じ感情や思考が回るだけ。 なんでそう考えるの? そう思う背景には何かあるの? 口ではそう言ってるけど態度はこうだよね 主観と客観の橋渡しをしてくれるのは他者の存在。...
自分の気持ちを認めて前に進むためには、やはり何かを介在させる必要があるのかも。 自分一人で考えていてもグルグルと同じ感情や思考が回るだけ。 なんでそう考えるの? そう思う背景には何かあるの? 口ではそう言ってるけど態度はこうだよね 主観と客観の橋渡しをしてくれるのは他者の存在。 自分と違うものを少しでも受け入れてみようという窓がないと、その橋はかからないのかもしれない。
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