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野の医者は笑う 心の治療とは何か? 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2023/09/05 |
| JAN | 9784167921019 |

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野の医者は笑う 心の治療とは何か?
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商品レビュー
4.6
31件のお客様レビュー
名著『居るのはつらいよ』である意味謎に満ちていた東畑開人さんが、沖縄時代にデイケアの外でしていたフィールドワークの記録。 沖縄の明るさと、その裏にある絶望と、この時期の著者自身の絶望感がとてもいい塩梅に重なってこの本の気分を作っている。 「野の医者」のフィールドワークをしよう...
名著『居るのはつらいよ』である意味謎に満ちていた東畑開人さんが、沖縄時代にデイケアの外でしていたフィールドワークの記録。 沖縄の明るさと、その裏にある絶望と、この時期の著者自身の絶望感がとてもいい塩梅に重なってこの本の気分を作っている。 「野の医者」のフィールドワークをしようという発想も斬新で魅力的だし、文庫本あとがきのオチがまたいい。野の医者を調べることで、臨床心理学を相対化しようとした著者が、結局自分も「野の医者」になったんだ、と。 たしかに、『居るのはつらいよ』と甲乙つけ難い名著だった。
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母のような人、私のような人について書かれていた 母はスピリチュアル、私は臨床心理学を好む 読んでいて気分が悪くなった 頭がくらくらする 二者の境目について軽い調子でたびたび触れるものだから、自分の信じるものやアイデンティティがぐらぐらとかき乱されるようだった それでも、読んでい...
母のような人、私のような人について書かれていた 母はスピリチュアル、私は臨床心理学を好む 読んでいて気分が悪くなった 頭がくらくらする 二者の境目について軽い調子でたびたび触れるものだから、自分の信じるものやアイデンティティがぐらぐらとかき乱されるようだった それでも、読んでいけば慣れた 臨床心理の方に軸足を置きつつ、というか実は一歩も出ずに、スピリチュアルにちょっかいをかける軽薄さを感じる本であることに間違いはない でも悪くなかった 自分が何を信じたいのか、どう生きたいのかを探究する日々はもう少し続きそう
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僕は占いのみで生計を立てています。 つまり、本書でいうところの “野の医者” です。 これまでいくつかの東畑先生の著書を読んできましたが、本作も最高に笑わせていただきました。 無職時代の東畑先生が、トヨタ財団研究助成プログラムの支援を勝ち取り、沖縄を舞台にスピリチュアル界隈を...
僕は占いのみで生計を立てています。 つまり、本書でいうところの “野の医者” です。 これまでいくつかの東畑先生の著書を読んできましたが、本作も最高に笑わせていただきました。 無職時代の東畑先生が、トヨタ財団研究助成プログラムの支援を勝ち取り、沖縄を舞台にスピリチュアル界隈を縦横無尽に駆け巡る、ワクワクするフィールドワーク冒険譚です。 スピリチュアルのエネルギーは良くも悪くも強力です。 臨床心理士として確固たる信念を持っているはずの先生でさえ、大量の謎のスピリチュアルエネルギーに染め上げられ、ミイラ取りがミイラになってしまいます。 しかし、その包帯の隙間から覗く心理士としての眼を光らせ、“人を癒すとは何か” を追究する姿に、ページをめくる手が止まりません。 僕にとって “人が癒される” とは、心がもともと持っていた温かさを取り戻すことです。 それは「心はもともと温かいものだ」という仮定のもと、そこから熱を奪う原因を取り除く営みだと考えています。 そもそも、「癒し」という漢字は、病で寝台にもたれる人の象形と、木をくり抜く工具、そして心で構成されています。 そこには、体や心から悪いものを “くり抜き取り除く” という意味が込められています。 そこで僕は、体や心に悪いもの、つまり悲しみの原因を取り除き、それから、その人に合った方法で温めていく。 これが癒しだと思っていました。 しかし本書を読み、“癒し” は一つではないことに気づかされます。 悲しみに対して人は、取り除くだけでなく、受け入れ、消化し、より強い存在になっていく という選択肢も持っているからです。 東畑先生は言います。 治癒とは、ある “生き方” のことであり、治療者とは信頼のもとにクライエントへ新しい生き方を提示する存在である、と。 生き方も、もちろん一つではありません。 僕は今後も “野の医者”、占い師として、占いを疑い、 「占いとは何か?」を問い続けながら、心理学・社会学・人文知など、ジャンルを問わずたくさんの本を読んでいきます。 そして、そこで得たさまざまなものを、レヴィ=ストロースの言うブリコラージュ ― 身の回りの材料をつぎはぎして新しい意味を作る営み ― のように組み合わせて、無数の生き方を見出していきたい。 その未開の地を切り拓いていく冒険のような人生を思うだけで、僕は今、にんまりしています。 そう。 “野の医者” は笑うのです。
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