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推し、燃ゆ 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2023/07/26 |
| JAN | 9784309419787 |

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商品レビュー
3.2
832件のお客様レビュー
宇佐美りんの中では好みではない方だけど、宇佐美りんの書く小説がとても好きなので、面白かった。 ラストの冴え方が、すごい。身体感覚がすごいというか、身体に作用させる言葉の使い方がすごいというか。 全ての写真は遺影に似ている。仏壇に備えた蜜柑を食べた記憶から、推しの誕生日に買ったケ...
宇佐美りんの中では好みではない方だけど、宇佐美りんの書く小説がとても好きなので、面白かった。 ラストの冴え方が、すごい。身体感覚がすごいというか、身体に作用させる言葉の使い方がすごいというか。 全ての写真は遺影に似ている。仏壇に備えた蜜柑を食べた記憶から、推しの誕生日に買ったケーキを食べた記憶へと繋がる。夜明けは光で視認するのではなく、夜に浸していたはずの体が奇妙に浮くような感覚で認識する。死体が水中から浮かんでくるように。 あらゆる記憶やイメージが死に結び付けられて行く。バスに乗り、川の流れに乗るようにマンションへ着く。そこで女が洗濯物というあまりにも現在の生活、生そのものを示すような光景を見て傷つく。 ネットで炎上することは、火葬と重ねられる。そして、背骨に例えられた推しが炎上したことは、主人公が投げた綿棒が散らばるイメージに結実する。 主人公は普通の生活そのものに傷つく。自分が普通に生活をすることができないから。誰かを推すことは、一つの非日常状態でもあるのだろう。ラストシーンは葬式のようでもある。生活を見て傷つき、綿棒を拾う。あとがきにも書かれていたが、推すことは生きがいとしては描かれていない。苦しい生を、やり過ごすためにある。
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タイトルからはミーハーな印象を受けるが、感情表現の秀逸さが際立っている。万人におすすめ出来るわけではないが、一風変わった小説が読みたいという人におすすめ。
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――推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。 『イン・ザ・メガチャーチ』とは異なる視点の推し活小説。欠落を抱えた主人公が、よすがや楔、あるいは呪縛として機能していた対象(『背骨』と表現されてる。粋)を、『炎上』によって喪失する様を描く。『推す』という、酷く一方的な関係性の中で、他者を...
――推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。 『イン・ザ・メガチャーチ』とは異なる視点の推し活小説。欠落を抱えた主人公が、よすがや楔、あるいは呪縛として機能していた対象(『背骨』と表現されてる。粋)を、『炎上』によって喪失する様を描く。『推す』という、酷く一方的な関係性の中で、他者を通じて自己を発現していく過程が凄まじい。今となってはライトな言葉として使われる『推し』って言葉だけど、これ読むとそんな軽々しく使えなくなるやも。芥川賞受賞作なんで、キャッチーさを求めて読むのは危険(165頁★3.3)
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