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いい子のあくび
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いい子のあくび

高瀬隼子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2023/07/05
JAN 9784087718362

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商品レビュー

3.8

263件のお客様レビュー

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2025/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「いい子のあくび」 会社のシーンとか、満員電車の気持ち悪さとか、他人の悪意とか、そういうものの描写がすごくリアルで圧倒された。 主人公の直子は、見た目も中身もいわゆる「女性らしい」感じ。社会で生きていくために、自分でそういう風に演じてもいるんだろうし、元々の雰囲気もそうなのかなと思う。女性だからということだけで毎日いろんなことで心がじわじわ削り取られて、よくわからない社会のレッテルを貼られて、そうやって生きることにものすごく怒って、というか、疲れている。 私自身、気づいてしまったから私がやるけど、なんで私ばっかりやってあげないといけないんだろう、私のことは、誰がやってくれるんだろう、って思うことがよくあるので、「前を向いてまっすぐ歩く人だけが、よけていくべきなんだろうか」という言葉には本当に共感した。そう思うのが私だけじゃなくてよかった。 最後のシーンの直子の行動はものすごい結果を引き起こしてしまう。こんなことを思うのは過激かもしれないけど、正直これは直子だけが責められるようなことなのか…と思った。直子も直子なんだけど。 「お供え」 いや、怖いよ!!と思う反面、全部なんとなくはわかるし全く身に覚えがないかと言われたらそんなことはないことばっかりで恐ろしい(自分が)。 誰かと一緒に誰かの悪口を言ってる時って、秘密の共有というか、あなたとしかできないここだけの話、って感じがして距離が近づくような気がするの、わかる。そして、それをやってる間は不思議なことに、相手が私のことも同様に嫌っているかもしれないという可能性にも気づかないぐらい、私が正しいんだという気になって喋っている感じも、わかる。ふとした瞬間に、会社の人たちを全員嫌いになれてしまうし、あーもう全部終われよ、って思うのも、よくわかる。 女の怖いところとか暗いところとか陰湿なところがリアルすぎて怖い。うっすら全てに身に覚えがあるのも怖い。すごい。 会社の人に話しかけるのが怖くなった。 「末永い幸せ」 この作品にはものすごく共感した。まだ誰の結婚式にも出たことはないけど、きっと出席したらそう思うんだろうなと思った。でも、私が気持ち悪いと思うのは「家庭に入って夫のために生きる良き妻であること」をやたら強調してくる結婚式なのであって、もし友達が結婚するとなったら幸せになってほしいと心の底から思うだろうと思う。だから主人公の奏の、一見異常に見える行動も、わかるような気がする。結婚式を気持ち悪く思う感情と、友人の幸せを心から願う感情が一緒に存在している複雑な奏の心情がものすごく刺さった。 奏たちの年齢がそこまで若くないからというのもあるだろうけど、結婚式に出席している人達の服装が黒っぽくて、それがなんだかお葬式を彷彿とさせる。私には人生の墓場に向かっていくお葬式のように見えるけど、どうかりっちゃんが行くのが地獄じゃありませんように、というような感情で見ていたのかな。 一瞬、りっちゃんと目が合ったように思えて、そのあとで必死に、偽チャペルからホテルがどう見えるかを確認しに行った奏の行動が、もう。頭がいい大学を出たのに就職活動に失敗して、地元でフリーターみたいなことをやって暮らして、そしてパチンコを趣味で嗜むお腹の出た老け顔の男性と結婚するんだ、そうなんだ。という、りっちゃんの感性と自分の感性との違いを認めたいけど、おそらくうっすら見下してしまっているようなこの気持ちをその一瞬で見透かされたような気になって、だけどりっちゃんのことは大切なので、そうじゃないんだよと必死で弁解しているような、そんな気がした。

Posted by ブクログ

2025/02/28

主人公の心情、全く分からないわけではないが、さすがに拗らせ過ぎかなぁ。ほんの少しだけ、明るさ、爽やかさが欲しい。

Posted by ブクログ

2025/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

思ってることを言語化してくれて、読んでて気持ちがスーっとするような、そんな文章だった。主人公たちの行動(りっちゃんの結婚式を部屋から見てる、とか)もすごくリアルに感じた。わたしも主人公たちの行く末を辿るのかなあ。

Posted by ブクログ