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インビジブル 文春文庫
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インビジブル 文春文庫

坂上泉(著者)

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インビジブル 文春文庫

定価 ¥957

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2023/07/05
JAN 9784167920654

インビジブル

¥330

商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2025/12/19

推理作家協会賞受賞作ってことで入手したものだけど、しばらく積読状態。この度、杉江マライ直木賞本での評価を見て、早めに読む気になったもの。物語自体はなかなかに楽しめたけど、主役のバディに入れ込めきれず、気持ちが盛り上がりきらないうちに閉じられた感じ。

Posted by ブクログ

2025/07/11

「インビジブル」 見えない真実が炙り出す、戦争と人間の闇 ーーーーーーーー ●第一章:引き込まれた「読みたい本」との出会い 数年前、ふと目に留まった一冊のタイトルがあった。「インビジブル」。その当時、まだ手に取る機会はなかったが、「いつか読みたい本」リストの奥深くに、その名は確...

「インビジブル」 見えない真実が炙り出す、戦争と人間の闇 ーーーーーーーー ●第一章:引き込まれた「読みたい本」との出会い 数年前、ふと目に留まった一冊のタイトルがあった。「インビジブル」。その当時、まだ手に取る機会はなかったが、「いつか読みたい本」リストの奥深くに、その名は確かに刻まれていた。そして今、ようやくそのページを捲る時が来た。 ーーーーーーーー ●第二章:戦後大阪に交錯する、二人の刑事と「満州の影」 物語の幕開けは、敗戦の傷痕が生々しい大阪。そこに登場するのは、対照的な二人の刑事だ。一人は理論的でスマートなキャリア組、もう一人は叩き上げで泥臭いノンキャリア。彼らが追う事件の背後には、想像を絶する闇が広がっていた。 そして、物語に重くのしかかるのが、満州で捕虜となり、奇跡的に帰還した一人の男の存在である。彼の過去こそが、この物語の核心をなす。 当時の日本が、戦況を有利に進めるため、満州で大麻の栽培・販売に手を染めていたという衝撃の事実。軍の士気を高めるためと称し、兵士に薬物を供給し、その利益の半分を国に上納させていたという、まさに「常識が見えなくなる世界」がそこにはあった。大麻事業で働かされていたのは、日本から移民した日本人。彼らは酷使され、敗戦とともに捕虜としての過酷な運命を辿ったのだ。 この事実は、戦争というものが、いかに人間を非人間的に変え、倫理観を麻痺させるものなのかを痛感させる。 ーーーーーーーー ●第三章:「インビジブル」が照らし出す、戦時と戦後の人間の姿 「インビジブル」というタイトルは、この物語の多層的なテーマを見事に言い当てている。戦争という狂気は、まさに常識を「見えなくする」世界だった。勝利のためならば、人に薬を与え、機械のように酷使する。そんな非人道的な行為が、国家の目的としてまかり通る。 そして、戦時を生きた父と、戦後に育った息子。息子から見た父親は、酒や薬に逃げ、かつての生き様が「見えない」。しかし、それは父親だけの問題ではない。 戦時中に「見えない」形で進行していた大麻事業は、戦後も形を変えて、社会の「見えない」場所で暗躍している。 表向きは社会貢献を謳う政治家が、裏では麻薬製造会社の 実質的なオーナーとして、誰にも見向きもされない浮浪者たちに薬を売りつけ、利益を得ている構図は、戦後の社会に潜む「見えない」闇を象徴している。国の目が行き届かない、社会から「インビジブル」な存在である人々を食い物にする。 ------------ ●第四章:今こそ問い直す、「見えない」ものの存在 「インビジブル」は、単なる犯罪小説ではない。 戦争の持つ狂気、その中で失われた人間の尊厳、そして戦後の社会に横たわる倫理観の崩壊を、生々しく描き出す社会派作品だ。 敗戦から長い年月が経ち、戦争の記憶が薄れつつある現代において、本書は私たちに改めて問いかける。 あの戦争の裏側で、そして戦後の復興の陰で、一体何が「見えなく」されてきたのか。 ------------ ●さいごに この物語は、過去と現在を繋ぎ、我々が見て見ぬふりをしてきた「不都合な真実」を突きつける。 そして、私たちの日常の中にも、果たして「インビジブル」な存在がいないだろうか、と問い直すきっかけを与えてくれるだろう。真に恐ろしいのは、狂気が「見えない」形で社会に浸透していくこと。この小説を読み終えた時、私たちはきっと、今まで「見えなかった」ものに気づかされ、深く考えさせられることになるだろう。

Posted by ブクログ

2025/06/19

戦後の一時期の大阪警視庁を絡め、満州の闇を含めて描くミステリでなかなか面白かった。 2941冊 今年169冊目

Posted by ブクログ