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太宰治賞(2023)

筑摩書房編集部(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2023/06/26
JAN 9784480805126

太宰治賞(2023)

¥605

商品レビュー

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2024/01/05

西村享『自分以外全員他人』読了する。暗さが立ち込めている物語だった。終始読むのが辛くなりがちだったが、読みやすい文体だったのでスルスル読めた。 自分を押し殺し我慢し続け、疲弊していく主人公。些細な事の積み重ねで死にたい願望がつのっていく。しかし、すぐに死ぬことも出来ず計画的に時期...

西村享『自分以外全員他人』読了する。暗さが立ち込めている物語だった。終始読むのが辛くなりがちだったが、読みやすい文体だったのでスルスル読めた。 自分を押し殺し我慢し続け、疲弊していく主人公。些細な事の積み重ねで死にたい願望がつのっていく。しかし、すぐに死ぬことも出来ず計画的に時期を調整するが、まだまだ生きていくことを考えている。死ぬことを考えることは、生きること、生き方を考えることと感じた。思い悩んだりひねくれたり、死に方を考えたり必死で生きているように思えた。生きたいのだと訴えていた。 現代社会にこういった状況の人が多くいて、寸止めのところで生きている人たちが共感できる作品であって、何でもない日常を捉えて切実な現代社会の現状である。

Posted by ブクログ

2023/12/06

受賞した「自分以外全員他人」を読みました。閉塞感ある日常の中、自転車に乗るシーンで少しだけホッとできたー、と息をついたら、またすぐ息詰まる日々…。コロナ禍の、あのギスギスした空気も相まって、読むのが辛いのに読むのをやめられない小説でした。本当の自分を押し殺して、優しくあろうとする...

受賞した「自分以外全員他人」を読みました。閉塞感ある日常の中、自転車に乗るシーンで少しだけホッとできたー、と息をついたら、またすぐ息詰まる日々…。コロナ禍の、あのギスギスした空気も相まって、読むのが辛いのに読むのをやめられない小説でした。本当の自分を押し殺して、優しくあろうとするけれど、その歪みに悩む主人公。オチには「ああ」と思わず声が出ました。

Posted by ブクログ

2023/10/15

西村享を知ったのは昨日の新聞 (2023年10月14日 朝日新聞be)。 車谷長吉を知った時のような衝撃、 というか脱力感があった。 記事のタイトルは 「死にたい僕を書くことが引きとめた」。 記事を書いたフリーライター・清繭子の 出だしが印象的だ。 「会ってみたら、想定を上回る『...

西村享を知ったのは昨日の新聞 (2023年10月14日 朝日新聞be)。 車谷長吉を知った時のような衝撃、 というか脱力感があった。 記事のタイトルは 「死にたい僕を書くことが引きとめた」。 記事を書いたフリーライター・清繭子の 出だしが印象的だ。 「会ってみたら、想定を上回る『死にたい人』 でびっくりした」 そして西村が言う 「最終選考に残ったという連絡が来た日も、 近所の公園で死ぬ練習をしていたんです」 死ぬ練習って何だよ。 続く言葉にあっ、となった。 「小説と同じく断食往生する計画」 これは読まなければいけないと思った。 「断食往生」は自分も望んでいたことだったから。 断食で死を迎えることを知ったのは 山折哲雄の「身軽の哲学」かそれに関するコラム だったと思う。木喰、遊行の末の死。 これだと膝を打った。 同じことを思っていた人が他にも いたことを知る愉楽。 西村享のことをもっと知りたくて ネットで見ていたら、 さらに惹かれるものがあった。 「百回以上読んだ太宰治『人間失格』」 という表題、 その中で町田康の言葉が紹介されていた。 「小説を書くコツは同じ小説を繰り返し 百回は読むことだ」 西村享のことをもっと知りたい。そう思った。 さらに先程、偶然目に入った新アニメ 『アンデッドアンラック』のオープニングが 自殺未遂の女性で、つい観てしまった。 そんなこんなで、何かつながるものを 感じたのだった。

Posted by ブクログ

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