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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/06/14 |
JAN | 9784065319468 |
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レーエンデ国物語
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レーエンデ国物語
¥1,980
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商品レビュー
4
278件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古代樹の森の奥深く、巨木の洞の中で暮らすウル族の生活を想像すると夢が膨らむ… 大きな木のなかに台所や寝室や階段があって、、あれなんだか覚えがあるなと思ったら、完全に「こえだちゃんの木のおうち」(タカラトミー)ではないか! が、、そんなほのぼのした玩具のイメージからは程遠く、ましてや美しいおとぎの国でもなく、レーエンデ国物語は激しい革命の炎を内包した壮大な叙事詩である。この500頁近い分厚い本を読み終えた時、それがまだ序章にすぎないと知って慄いた。もしや精霊の守り人や指輪物語のような壮大なファンタジーの誕生、なのか。 ファンタジーを読んで思うのは、夢や魔法への憧れよりもむしろ、人間への讃美だ。善なるものや他者のために命をかけ、どんなに傷つき打ちのめされても前へと進む不屈の精神。人はこんなにも気高く生き、死ぬことができるのだと教えてくれる(ファンタジーだからこそ)。 この物語の主要キャラも実に魅力的で、正義と信念をもって戦い死んでゆく様は美しく胸を打つ。その極みが、トリスタンの最期である。 ユリアとは互いに想いあっていながら口づけも交わすことなく別れ、彼女を守るために敵を食い止め、とうとう命が尽きる。身体中を銀の鱗に覆われ灰となって消え、始原の海に還る…こんなに切なく美しい死が物語のエンディングに深い余韻を残している。 トリスタンの魂は虹色の泡虫となって時空を超え、愛する人に再び会えたのか?
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事前情報ほぼなしで初のファンタジーもの読んだけどめちゃくちゃ面白かった! 今後のレーエンデがどうなっていくか気になったし登場人物たちが魅力的で素晴らしい
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革命の話をしよう。 本屋に行くと山のように平積みされているファンタジー小説がある。それがレーエンデ国物語シリーズである。何やら凄いらしいという噂だけを聞きつけ、例によって事前情報は何も仕入れずに読み始め、はまった。 戦乱の世を収めたライヒ・イジョルニが打ち立てた聖イジョルニ帝...
革命の話をしよう。 本屋に行くと山のように平積みされているファンタジー小説がある。それがレーエンデ国物語シリーズである。何やら凄いらしいという噂だけを聞きつけ、例によって事前情報は何も仕入れずに読み始め、はまった。 戦乱の世を収めたライヒ・イジョルニが打ち立てた聖イジョルニ帝国。その帝国領内にあって12州のいずれにも属さない異界が「呪われた地」レーエンデである。帝国建国から500年余り、シュライヴァ州の首長の実弟にしてシュライヴァの英雄ヘクトルは、レーエンデとの交易路の開拓を計画する。ヘクトルの娘ユリアは父に無理を言ってレーエンデへの旅に同行していた。初めての遠出に胸を躍らせ、なぜかレーエンデに「還ってきた」と感じるユリア。案内人トリスタンとの出会いで物語は大きく動き出す。 これからシリーズを楽しむ方のためにあらすじはこの程度に。ただ、このシリーズは、ただ楽しい、ワクワクするだけのものではない。権力闘争あり、差別あり、《銀呪》という風土病あり…。むしろ非情な運命が淡々と語れるのである。読後感は想像していたものとは全然違った。生やさしい物語ではなかった。これこそ「国」の物語だろう。
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